自分で作るサンドイッチ。好きな具を好きなパンにはさんで、おいしいはずなのに、べちゃっとしてしまっていまひとつ、ということありませんか?
作り方や詰め方のちょっとしたコツで、サンドイッチはもっとおいしくなるはず!ということで、詰め方のコツやおいしいサンドイッチの作り方をご紹介します。
べちゃっとしない!サンドイッチの作り方の基本とは?
まずは、サンドイッチを作るためのコツを、暮らしニスタの料理達人、よんぴよママさんに教えていただきました。サンドイッチ作りの基本を知って、さらに進化したおいしいサンドイッチを作りましょう♪
1.具材選び
口に含んだときの多少のジューシーさは必要ですが、水分が出やすいもの、水分が多いものは基本的に避けましょう。レタスなどは前日に洗って水を切っておくのも◎。
また、作ってすぐに食べる場合と違い、お弁当には時間が経過しても大丈夫な具やジャムなどをはさみますが、特に夏場は生野菜を避けるなど、季節(気温)に合わせた具材を選ぶのが鉄則です。
2.水気をよく拭いてから
パンは湿気を吸いやすいので、具材の水分を吸ってべちゃっとしないよう、キッチンペーパーなどを使ってしっかりと余分な水気を拭き取ります。
サンドイッチで欠かせないトマトは、種をとってカットした面の水分も取り、玉ねぎを水にさらした場合もしっかりしぼって水分を残さないようにします。
3.パンにバターを塗る
バターを塗るのは味をよくするだけでなく、表面を油でコーティングして具材の水分がパンにいかないようにするためです。
具材とパンをなじませる役割もしてくれる(崩れ防止にもなります♪)ので端まで丁寧に塗りましょう。冷蔵庫から出したばかりのバターは硬くて塗りにくいので、あらかじめ室温に戻すか、短時間電子レンジで加熱して柔らかくして使用します。
バターを柔らかくするのが面倒な場合は、マヨネーズで代用するとすぐに塗れるのでおすすめですし、クリームチーズも美味しいのでおすすめ。具材によっては相性もあるのでお好みになりますが、マスタードをプラスすると味のポイントになりますね。
分量はサンドイッチ用から8枚切りくらいの食パンなら、1枚につき小さじ1前後を好みで塗ります。
4.隅まで美味しく
具材を端までたっぷりはさめるのが手作りの良いところ。最後まで美味しく食べられるように、具材は均等に、端まで挟みましょう。
元々四角いベーコンなら良いですが、丸いハムは食パンに乗せると空白ができるので、十字にカットして直角の部分をパンの角に合わせて乗せ、その上に丸いままのハムを乗せると◎です。
5.具材の乗せ方・重ね方
具材を一定の厚みに揃えておくとお弁当箱に詰めやすく、並べた時もきれいに見えます。
ハンバーグサンドなどボリュームのあるサンドイッチの場合は厚みが出るので一定でなくてもOKですが、食べやすいようにラップで包んだりすると良いでしょう。
また、具材は加熱調理したものはしっかり冷ましてから使うようにします。他の食材が傷まないようにするためなのもありますが、冷めると固くなって崩れにくくなり、扱いやすくなる食材も多いためです。
レタスなど、パンや他の具材と離れやすいものにはマヨネーズを少し塗って接着すると崩れにくくなります。
6.ラップで包んでカット
パンに具を挟み終わったらラップでしっかり包んでしばらく置いて馴染ませます。
そのままの状態でカットすれば、パンがつぶれず、具が飛び出ることもなくきれいに切れますし、ラップで包んでおくことで、パンの乾燥も防げます。
くずれない&見ばえのいい、サンドイッチの詰め方のコツとは?
「崩れにくい=食べやすい」「詰めやすい=取り出しやすい」につながるので、サンドイッチが崩れにくく、きれいに詰められるかどうかは、特に小さな子供のお弁当で気をつけたいポイントです。
また、小さな子でなくても、ポロポロと具がこぼれたりせず上手に食べられることは、美味しく食べられることにつながるので、次の7つのポイントをチェックして、見栄え良く、くずれないサンドイッチの詰め方を目指しましょう。
引き続き、よんぴよママさんにコツを教えていただきました。
1.カットするときのポイント
お弁当箱の形や大きさに合わせてカットします。
そのときあまりにもぴったりなサイズだと取り出しにくいので、多少の余裕がある程度に。
ただお弁当箱に合わせるあまり、食べる人にとって食べやすいサイズや形にカットするということを忘れてしまうと本末転倒なので、その辺のバランスを考えて。
2.ワックスペーパーでサンドイッチをカバー
サンドイッチをそのまま詰めてもいいのですが、ワックスペーパーを敷くことで、パンの乾燥を防いだり、反対に他のおかずなどの水分が付かないようにできます。
また、カットした後もラップを外さずにそのまま詰めてOK。
3.隙間を埋める食材
パンはつぶれやすい食材。ランチボックスの中はある程度しっかりと隙間を埋めたいけれど、ギューギューにしすぎるとつぶれたり、取り出しにくくなるので、クッション材となるような食材を入れます。
ブロッコリーやレタス、ウインナーやフルーツなどの水けをしっかり拭きとって、隙間のクッションとして取り入れると良いでしょう。
4.便利アイテムの活用
サンドイッチが崩れないようにしたり、取り出しやすくしたり、色味をプラスするのにお弁当グッズを活用するのも良いでしょう。
ワックスペーパーだけでなく、おかずカップやピック、お弁当箱の色味も強い味方に。
5.食べる人に合わせた形状
幼稚園弁当などではとくに、年齢に合わせて「つまむ→つかむ→大きな口でかぶりつく」と食べ方も上手くなっていくので、それに合わせてサンドイッチのサイズや形状、食パンの場合はその厚さなどもアレンジします。
写真のように、具材をはさんでくるくると巻いたパンをラップに一つ一つ包むと、食べやすいだけではなく、見た目もキュートでテンション上がりそう♪
6.衛生面
保冷が効かない場所へ持参する場合、夏場は加熱したものを具にしたり、水分の少ないものを選ぶようにします。
お弁当用の抗菌シートや保冷材、保冷剤代わりの冷凍したゼリーなどを使う場合は、お弁当箱の中に入れると水滴が出てパンが湿気を吸ったり、食材の傷みにもつながるので避け、保冷機能のあるお弁当袋の中にお弁当箱と一緒に入れるとベストです。食品に使用できる殺菌スプレーを仕上げにシュッとかけておくのも◎。
7.邪魔にならないデコ
花形に抜いた人参を乗せたり、パンを型抜きで抜いて作ったりすると、ちょっと気分が上がるけれど、やり過ぎると食べるのに邪魔になってしまうことも。ワンポイントでする程度なら、簡単で可愛さもUPして一石二鳥です!
詰め方いろいろ!みんなのサンドイッチ弁当を拝見
ここからは、暮らしニスタの投稿の中から、サンドイッチ弁当のアイデアをまとめてみました。まずは詰め方が参考になる6アイデアからどうぞ。
おしゃれなお弁当箱とワックスペーパーでカフェ風に
コストコの21穀オーガニック食パンは、21もの穀物が使われていて栄養豊富なだけではなく、茶色い生地に雑穀の食感が楽しく、味も見た目も魅力的。パンにはさんだレタスのグリーンと紫キャベツの色合いがきれいですね。サンドイッチをつぶさないよう、深めのお弁当箱を選ぶのもポイントです。
ホーローのボックスがかわいい☆照り焼きチキンサンド
パンがつぶれないようにしっかりした持ち運びに便利なランチボックスに詰めたい派は、サンドイッチ以外のスペースが微妙に空くのが困りもの。
そんなときは、サラダなどを入れる100均の小さなカップを使ってミニおかずやフルーツなどを添えれば問題解決!容器同士の高さが合えばさらに詰めやすく理想的です。
厚盛りサンドも余裕で入る紙製ボックス
炭水化物少なめで、具をどーんとたっぷり挟む厚盛りサンド。くずれやすいので、ワックスペーパーでしっかり保護してこんな紙製ランチボックスに詰めれば、サンドイッチが余裕で2個入ります。
セリアで購入できる気軽さも良いですね。ストックしておけば、今日はサンドイッチだな!という日に即持っていけます。
運動会や遠足、ピクニックならロールタイプをたっぷりと
いつもと違った特別感を盛り上げてくれるロールサンドは、イベントの日にぴったり&インスタ映えなメニューですね。食べやすい形で、切り口も華やか、人参や葉物野菜などが苦手な子でも、見た目のかわいらしさにつられてパクパク食べてくれそうです。ハムやスモークサーモンなど薄い食材は芯になるものをいっしょに巻くと作りやすくなります。
サンドイッチってこんな形でもいいんですね?弁当
こんな形でのサンドイッチもアリなんだなあと嬉しい驚きのまんまるサンド。ツヤツヤの半熟卵を中心に焼きそばでまわりをかため、最後に食パン、そしてワックスペーパーよりホールド力のあるラップでしっかり巻きます。炭水化物満載なので、二段のお弁当箱のもう一段を野菜たっぷりにすればバランスも良いですね。
おしゃれに包む♡食べやすいロールサンド
サンドイッチ用の食パンにチーズ、ハム、たまごなど、好きな具材をくるくる巻いてクッキングシートで包みます。包み方は飴のようにサイドをしぼってモールで縛り、重ね合わせた部分には、スタンプを押したりコメントを書いた幅広のマスキングテープを貼ればできあがり。お店で買ってきたような高級感漂うお弁当に。
お弁当にぴったり♪おいしいサンドイッチのレシピ11選
お弁当にも自分のランチにもぴったりな、おしゃれサンドのレシピをまとめてお送りします。ガッツリ系、ヘルシー系とバラエティ豊か。季節のいい時期には、こんなサンドイッチを持って、海や山に出かけるのもいいですね。
生姜焼きでボリューム満点!切り口バエなサンドイッチ
人参、キャベツなど千切りにした野菜ととともにパンにはさんだのは、なんと生姜焼き。生姜焼きと言えばごはんが進むおかずの一つですが、実はパンにも合うんです。市販のたれを使えば、作るのもチャチャっと簡単!
サンドイッチなのに手が汚れない串サンド♪
具材とパンを焼き鳥みたいに交互に刺した串サンドイッチも、お弁当にピッタリなアレンジですね。パンに刺すのは、ソーセージやきゅうりなど形のしっかりしているものや、卵焼きなど水分のすくないものをチョイスして。仕事が忙しくてついつい食べながらもPCを見てしまう… なんていう人には、手が汚れずに食べられる神サンドです。
まるでロールケーキ♥見た目もかわいいイチゴサンド
材料はサンドイッチ用の食パンに、ホイップクリーム、イチゴの3つだけ!ごくごく普通のイチゴサンドです。でも、こんなふうにクリームとイチゴをパンで巻くだけで、おしゃれなスイーツにグレードアップ!
ふわっふわ♪関西風オムレツサンド
関東で卵サンドといえば、みじん切りにしたゆで卵やスクランブルエッグを、マヨネーズであえ、焼いていない食パンではさんだものが一般的。一方、関西ではオムレツのような厚焼き玉子をトーストしたパンにはさんだ「オムレツパン」が主流なのだとか。
冷めてもおいしい、キャベツたっぷりソースとんかつサンド
みんな大好きカツサンドをおうちで♪ガッツリ食べたいときにオススメの、10分で作れる冷めても美味しいソースポークサンド。ダイエッターに嬉しいのは、衣いらずなので簡単にできるのはもちろん、揚げるとんかつに比べるとカロリーが低いこと。6枚切りくらいの厚めの食パンでも罪悪感なしで思い切り楽しめるカツサンドです。
ローストチキンをフランスパンではさんでおしゃれに
ローストチキンが余ったときや、サラダチキンのアレンジなどでもできるサンドイッチ。赤ワインの香りが漂って、大人のランチにピッタリです。クレソンの風味が合いますが、他にコリアンダーやバジル、白髪ネギなどを好みで合わせても大人っぽい味でおいしくいただけます。
サクサク&とろ~り♥卵入りツナメルト
お弁当にホットサンドはいかが?こちらは、ツナマヨとチーズをトーストにはさんだ「ツナメルト」。スクランブルエッグもはさんで栄養たっぷり、男性でも大満足のボリュームです。ホットサンドメーカーがなくても、フライパンで作れるお手軽さも嬉しい!
タルタルソースたっぷりのポケットサンド
唐揚げは市販のもので簡単に。でもタルタルソースは手作りで、という簡単にできるサンドイッチ。4枚切りの分厚い食パンに切り込みを入れて具をはさんだら、形がくずれないようにワックスペーパーでしっかり巻きます。家で食べるならホットサンドにしてもおいしいサンドイッチです。
タンドリーチキンとレーズンパンの組み合わせが最高♪
カレーとレーズンパンの相性がいいって、ご存じでしたか?タンドリーチキンをレーズン入りの食パン&ロールパンに詰めれば、ピリ辛チキンとほんのり甘いレーズンが絶妙にからみあっておいしさ抜群!タンドリーチキンはフライパンで手軽に作れるので、作り置きにぜひ!
コンビニ食材で作れるボリュームわんぱくサンド
メインのコロッケに、カット野菜やゆで卵を組み合わせて、チャチャっと作れるわんぱくサンド。お弁当の準備をしていなかった朝でも、コンビニに駆け込めばこんな豪華なサンドイッチがあっという間に作れてしまうんですね。崩れやすいおおぶりサンドイッチなので、画像を参考にしっかりラップで包んでくださいね。
サバ缶で簡単♪おいしくって見た目もおしゃれ
びっくりするくらい簡単で美味しく、しかも映えるサンドイッチ。サバのオリーブオイル漬け缶はアレンジの幅も広くて使いやすいので、常備しておくとタンパク源として大活躍します。ツナと同じくサンドイッチの具材にすると、_エスニックな風味が楽しめます。
おしゃれなサンドイッチ弁当でお昼がさらに楽しみに♪
おいしいサンドイッチの作り方、いかがでしたか?市販のものを買うより節約になりますし、毎日お弁当を持っていく人は、ごはんの合間にサンドイッチの日をはさむと変化がついて良いですね。
美味しく作るためのコツやポイント、たくさんありますが、基本的には食べる人に合わせたお弁当作りを心がけることがいちばん。あとは、具材を挟む分おかずの方は減らしたり、なしにしたりして、手間を省くことも大切です。サンドイッチを作るのって意外に手間がかかるので、作る方も疲れないように、足し算引き算、バランスよくして行きましょう!
まとめ/伊波裕子
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