こんにちは。「家事コツ研究室」主任研究員のMです。
毎朝のお弁当作り。献立決めから、おかず作り、お弁当箱に詰めて完成させるまでを、流れるように作業できていますか? それとも、おかずのマンネリ化に悩んだり、いまいちな見栄えにストレスを感じたりしていらっしゃるでしょうか?
当研究室では今回、お弁当作りのお悩みで意外と多い「お弁当の詰め方」を取り上げます。
「お弁当の詰め方」のお悩みとしてよく挙がるのは、①おいしそうに見えない。②お弁当箱のスペースが上手に使えず中途半端なすき間が空いてしまう。③仕切りやカップを使うと後で洗うのが面倒など。
そこで、上記の①②③の解決法を調査してみました。
お悩み①見た目が地味でおいしそうに見えない→赤・黄・緑を揃える。もっとおかずの存在感を出す。
メインが肉おかずの場合、まず茶色がおかず面積の1/4くらいを占めますよね。サブおかずとして常備菜のきんぴらを詰めると茶色が増える…。せめて緑を足そうと、冷凍のブロッコリーを2房、残された小さなすき間に市販の煮豆を4~5粒詰めれば、お地味なお弁当の一丁上がり。
赤、黄、緑のおかずが救世主に!
手っ取り早い解決策は、おかずに赤、黄、緑の3色を取り入れること。赤はプチトマトやにんじん、黄は卵・たくあん・コーン・チーズ、緑はブロッコリー・枝豆・葉っぱ類。冷食で調達できるものをいくつか常備しておくと、かなり重宝しますよ。
そして、おかずの存在感を出す方法は、お悩み②の解決法に含まれているので、つぎでまとめて報告します。
お悩み②お弁当箱のスペースを上手に使えずすき間が空いてしまう。→スペースを有効に使うカギはごはんの詰め方にあり!
今回のレポートで、最も声を大にしてお伝えしたいのがコレ!
お弁当箱の約1/2のスペースを占める“ごはんの詰め方”にこそ、上手に詰めるカギがあるのです。お弁当上手なインスタグラマーさんたちも実践しています。
では、お弁当の基本的な詰め方の手順をおさらいししつつ、実証してみましょう。
曲げわっぱのお弁当箱に、ごはんと、右のプレート上のおかずを詰めていきます。
最初にごはんを詰める。
お弁当は、傷みを防ぐために、ふたをするときには完全に冷めていることが望ましいので、最も分量が多いごはんを最初に詰め、冷ましている間にほかのおかずを準備します。
ところで、ごはんをどんなふうに詰めていますか?
上のAとBは、ごはんは同量の170gです。
違いがわかりますか?
アングルを変えて斜め上から見てみると、一目瞭然!
Aは、お弁当箱の底面をほぼ1/2使い、垂直に詰めてあります。このように付属の仕切りを使うのが昔ながらの詰め方。
Bは、お弁当箱の底面を約2/3使い、傾斜をつけて詰めました。
このようにごはんとおかずが接する部分を斜面にするBの詰め方こそが、お弁当を上手に詰めるためのベースになるのです!
お悩み③仕切りやカップを後で洗うのが面倒 →葉っぱを仕切りにすれば全部食べられる!
つぎにメインおかずを詰める。
おかずの中で一番かさばるので、まずスペースを確保してしまいましょう。
付属の仕切りを使わず、大葉をごはんの斜面にのせます。
大葉をのせたところにから揚げを4コのせます。このとき、から揚げは斜面に立てかけた状態になり、見える表面積が大きくなります。
続いてサブおかずの中で形を変えにくいものを詰める。
卵焼きやかまぼこなど形が決まっているものは、後からすき間にねじ込めないので、ここで詰めておきます。
卵焼き3切れのうち、一切れを上げ底のために使い、残りの2切れをその上にのせます。
卵焼き2切れは、から揚げと同じように、ごはんの斜面に立てかかっていて、見栄えよし。
さらにサブおかずの中で形を自在に変えられるものを詰める。
ポテトサラダや野菜の和え物などを、残っているスペースに詰めます。
仕切りには、シリコン製や使い捨てのカップではなくベビーリーフ3枚を使用。これなら、全部食べられるので、ゴミも洗い物も出ません。
ベビーリーフ3枚をカップ状に整えたところにポテトサラダを詰めます。
最後に小さな彩りおかずを詰める。
仕上げに、そのまま詰められるプチトマトやキャンディチーズ、枝豆などで足りない色味を補います。
残ったすき間にプチトマト3個を詰め、ごはんに白ごまを振って、出来上がり♪
ごはんの詰め方Aのほうにおかずを詰めてみると…
付属の仕切りと市販のおかずカップを使った昔ながらの詰め方で詰めてみました。
ごはんとおかずのスペースは、ほぼ半々。おかずは、ごはんBと同じ順番で詰めていきます。から揚げ4コを詰め、卵焼き3切れを詰めようとすると、スペースが足りない! 2切れだけにし、ポテトサラダも2/3量にして、なんとか彩りのプチトマトを1コ詰めました。
白いごはんの面積が多くて間延びして見えるのを、梅干しで緩和しておきました。
【まとめ】ごはんに斜面をつけて詰めるとおかずの存在感が増す!
ごはんの量は同じなのに、見比べると、ごはんBのほうが、よりおかずが存在感を発揮しているのがわかりますよね。また、食べられる葉っぱを仕切りにすると片づけのストレスも減るうえ、ビタミンの補給にもなって一石二鳥です。
取材・まとめ/暮らしニスタ編集部
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