6~8月が旬の夏を代表する野菜、オクラ。ネバネバの食感で口当たりがよく、さまざまな料理に使えるので、旬の時期には毎日でも食べたいですよね。しかし、オクラは傷みやすい野菜の一つ。冷蔵庫で保存していても、数日で黒ずんでしまったという経験はありませんか?
実は、オクラは冷凍保存するとおいしさをキープしたまま長持ちさせることができるのです。今回は、オクラの上手な冷凍保存の方法とおすすめのレシピをご紹介します。
オクラって冷凍保存して大丈夫?
寒さ、乾燥に弱いオクラ。冷蔵庫の冷気が直接当たってしまうと、低温障害ですぐに黒ずんでしまいます。野菜室に保存していても、4~5日程度が限度です。しかし、オクラは冷凍保存が可能な野菜。傷みやすい野菜なので、すぐに使わない場合は、むしろ冷凍保存がおすすめです。
オクラの冷凍方法を解説
オクラを冷凍する方法はいくつかあります。その具体的な手順を見ていきましょう!
まずは下処理をする
オクラを冷凍保存する前に、まず下処理をしましょう。
オクラのヘタの部分にあるガクのかたいところを包丁などで皮を剥くように削り取ります。ヘタをすべて切り落してしまうと、茹でた時に中に水が入り、食感も味も悪くなってしまうので切り落とさないこと。
オクラの表面のうぶ毛はそのまま食べると口当たりが悪いので、1本ずつ塩をまぶしてこすり取ります。塩でこすることにより、料理をした時に色鮮やかに仕上がる効果も。
生のまま冷凍する
オクラを生の状態で冷凍する際は、下処理をした後、ジッパーつき保存袋などに重ならないように入れ、空気をしっかり抜いて冷凍庫に入れましょう。
また、生のオクラをカットして冷凍保存することもできます。輪切り、乱切りなど使いやすい形状にカットして、小分けにしてラップに包み冷凍保存しておくと、使う時に時短になるので便利です。
茹でてから冷凍する
オクラの下処理をした後、10秒~15秒程度熱湯で茹で、ザルにあげて粗熱を取ります。ジッパーつき保存袋などに重ならないように入れ、空気をしっかり抜いて冷凍庫に入れます。
この時のポイントは、オクラを茹ですぎないこと、茹でた後オクラを冷水にさらさないことです。茹ですぎると食感が悪くなってしまいます。また、茹でたオクラを冷水にさらすと、水っぽくなり、味を落としてしまうことに。早く冷ましたい時はオクラをザルにあげ、うちわなどであおぐといいでしょう。
茹でたオクラを切ってから冷凍してもOK。茹でたオクラの粗熱を取り、使いやすい形状に切ったら、一度に使う量に分けラップで包みます。ジッパーつき保存袋などに入れて冷凍庫で保存しましょう。
生で冷凍する方法と、茹でてから冷凍する方法をご紹介しましたが、生のまま冷凍すると食感が変化しやすいため、どちらかというと茹でてから冷凍するほうがおすすめ。
保存する際の参考にしてくださいね!
オクラを冷凍した場合の保存期間の目安
オクラを冷凍した場合の保存期間は、生の状態でも、茹でてから冷凍した場合でも、3週間~1カ月です。ただし、オクラを切ってから冷凍した場合は、切っていない状態のものより劣化するのが早いので、できれば2週間くらいで食べきるほうがよいでしょう。
冷凍オクラの解凍方法
冷凍したオクラは、凍ったまま調理するのがおすすめ。炒め物や煮物、汁物など、さまざまな料理に使うことができます。オクラを凍ったまま調理することで、オクラに含まれている栄養素を失うことなく食べることができますし、何より調理の時短になってラク。
生のまま冷凍したオクラも、茹でてから冷凍したものも、自然解凍して使うことも可能です。麺や冷ややっこなどのトッピング、納豆に混ぜるなど、幅広い料理に使えますよ。
時間がないときは、電子レンジで様子を見ながら加熱し、解凍することもできます。
冷凍オクラに向いているレシピ、向かないレシピ
オクラは冷凍保存をしても、味や食感がそこまで変わりません。さらに、オクラに含まれている栄養素も、冷凍することでは大きくは失われません。そのため、特に冷凍オクラに向かないレシピはないと言えそう。
ただ、オクラを解凍する時に出てくる水分に、ペクチンやビタミンB群などの水溶性の栄養素が流れるので注意してください。解凍の際に流れ出た栄養素も一緒に食べてしまえば問題はありません。
オクラを調理してから冷凍する手も!
調理したオクラを冷凍することもできます。
例えば、オクラの胡麻和えなどは冷凍可能なカップに小分けにして冷凍しておくと、お弁当にも使えます。食べる時は自然解凍して食べましょう。
オクラの肉巻きなども、加熱する前の段階まで作り、1つずつラップに包んでジッパーつき保存袋などに入れて冷凍庫で保存することができます。調理するときは、凍ったまま焼き、好みの味つけをして完成です。
オクラの選び方も知っておこう!
どうせ買うなら、鮮度のいいものを選びたいもの。鮮度のいいオクラの選び方のポイントは、次の2つ。
・びっしりと全体が産毛で覆われているもの。
・全体的に色鮮やかで、緑が濃いもの
反対に、大きすぎるオクラは育ち過ぎで苦みが強いことがあり、味も落ちてしまっているので避けるようにしましょう。
みずみずしさがなく全体的にしんなりとしていて、ガクがしなびていたり茶色に変色しているところがあるものも避けるようにしてください。
まとめ
オクラの冷凍保存の方法をご紹介しました。冷凍をしても、味や食感、栄養まであまり変わることがないオクラ。
そこまで手間がかからないので、生のまま、カットして、茹でてから、などさまざまな方法で冷凍保存をしておくと、調理に合わせて使えて便利です。
ぜひ、さまざまなオクラ料理に活用してみてくださいね!
オクラを使ったおすすめアイデアレシピ
なめことオクラのネバとろ丼
【材料(2人分)】
ごはん…2膳
オクラ…8本
なめこ…1袋
きゅうり…1本
みょうが…2つ
梅干し…2個
醤油…大さじ2
酒…小さじ1
みりん…小さじ1
ごま油…小さじ1
塩…適量
茹でたオクラ、きゅうり、なめこを食べやすい大きさに、みょうがを千切りにします。梅干しのタネを取り除き、包丁で刻みましょう。ボウルに梅干し、醤油、酒、みりんを入れ、材料を全て入れて混ぜ合わせます。ごはんに乗せて、上からごま油をひと回しすれば完成。梅干しの酸味とオクラのネバネバで食欲がないときでもスルッと食べられそうな丼です。
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夏バテ解消!オクラのおかかにんにくバター醤油炒めのレシピ☆
【材料】
オクラ…3パック
かつおぶしの小袋…1袋
濃口醤油…大さじ1弱
バター…約10g
おろしにんにく…小さじ1/2
酒…大さじ1
熱したフライパンにバターを入れ、おろしにんにくを炒めて香りが出てきたら、食べやすい大きさに切ったオクラを入れて強火で炒めます。にんにくバターを全体によくからめ、味付けをして、かつお節を混ぜれば完成。香ばしい香りとかつお節のうま味がたまらない一品です。白いご飯にも、お酒にも合いますよ。
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電子レンジで『トマトとオクラのスープ』♡晩ごはんの一汁をレンチンで♪
【材料(2~3人分)】
トマト…1個
オクラ…8本
コンソメキューブ…1個
水…400ml
エクストラバージンオイル…小さじ1
レンチンだけで完成するお手軽スープ。耐熱性のガラスボールに一口大に切ったトマトと輪切りにしたオクラを入れ、水、コンソメキューブ、エクストラバージンオイルを入れてラップをします。電子レンジで約13分加熱したら、夏にぴったりのスープの出来上がり!ポイントは、長時間オクラをスープの中に入れないこと。オクラが変色してしまうので、食べる直前に作るのがベストです。
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暑い夏に食欲そそる♡ 肉巻きオクラのカレー照り焼き
【材料(3人分)】
豚バラスライス…10枚
オクラ…20本
醤油…大さじ2
みりん…大さじ3
砂糖…小さじ1
カレー粉…小さじ2/3
豚バラスライスを半分に切り、下処理したオクラをきつめに巻きます。巻き終わったら、全体をギュッと握り、肉とオクラを密着させましょう。肉の巻き終わりを下にして、フライパンで焼き調味料を全て入れ、全体にからませれば完成です。カレー粉の香りが食欲をそそり、ご飯がもりもり進むこと間違いなし!
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つけ麺でガッツリ!「オクラ納豆のごまだれつけうどん」
【材料(1人分)】
冷凍うどん…1玉
オクラ…2~3本
ミニトマト…適量
塩…少々
納豆…1パック
練りゴマ…大さじ1
麺つゆ…大さじ1.5~2
水…50㏄
練り辛子…好みで
オクラ&納豆、ダブルのネバネバと練りごまを組み合わせた、濃厚な味わいのつけダレがポイント。冷凍うどんを電子レンジで加熱したら、冷水でしっかりしめると食感もよく、おいしさがアップしますよ。うどんに、つけダレをたっぷりをからませて召し上がれ!
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夏バテ防止‼茹でずに使う☆オクラピリ辛ソース油淋鶏
【材料(2人分)】
オクラ…5本
小ねぎ…約20g
白だし…大さじ2
砂糖…小さじ1
豆板醤…小さじ1/4
ごま油…小さじ1/2
鶏もも肉…1枚
塩、コショウ…少々
片栗粉…大さじ1~2
サラダ油…フライパン1㎝ほど
輪切りにしたオクラと小ねぎ、白だし、砂糖、豆板醤、ごま油を混ぜたピリ辛ソースがGOOD。パリッと焼いた鶏もも肉によく合います。オクラのねばり気でソースがお肉にからみやすく、食べやすさも◎です。オクラソースは、豚肉のソテーや魚、豆腐、ご飯、麺にもぴったり。
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まとめ/暮らしニスタ編集部
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