コラム

ピーマンを長期保存するなら冷凍で！上手な方法を伝授

更新日：2020.01.14

1年を通して手に入りやすいピーマン。お弁当のおかずや毎日の食卓によく使う野菜の1つですよね。
保存するときは冷蔵庫へ入れるのが基本ですが、すぐに使わないとしなびてきてしまうもの。
変わり果てた姿のピーマンを発見したことがある人も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、保存期間がぐっと長くなるピーマンの冷凍についてご紹介！
おすすめの冷凍保存の方法や解凍方法など、まとめてチェックしましょう。

ピーマンって冷凍保存して大丈夫？

そもそもピーマンは冷凍保存しても大丈夫？そんな疑問を持っているかたもいるでしょう。ピーマンは冷凍できる野菜です。では、詳しく確認していきましょう。

食感が変わる？

冷凍するとピーマンの食感が悪くなる？　確かに、冷凍することで繊維が壊れて、通常のピーマンよりも柔らかくなり、多少食感が残る程度に。シャキシャキというピーマンならではの食感は期待できなくなりますが、繊維が壊れることで、苦みを感じにくくなるというメリットも。ピーマン特有の苦みが苦手な人にはうれしい効果かもしれませんね。

ピーマンに含まれる栄養、冷凍するとどうなる？

栄養豊富なピーマン。トマトの約5倍ものビタミンCをはじめ、βカロチンやビタミンE、食物繊維、カリウム、鉄分などが含まれています。
また、ピーマンに含まれるビタミンPという成分が壊れやすいビタミンCを熱や酸化から守ってくれる上、働きをサポートしてくれます。さらに、血液サラサラ作用があるといわれるピラジンも含まれています。

冷凍すると、ビタミンCやビタミンPなど水溶性ビタミンは損なわれてしまいますが、脂溶性のビタミンやミネラル、食物繊維はさほど損なわれることはないようです。

なるべく栄養価をキープするためには、新鮮なうちに冷凍するのもポイント。たくさん購入してすぐに食べないときなどは冷凍するほうがいいかもしれませんね。

ピーマンの冷凍方法とは？

ピーマンはどのように冷凍するのがいいのでしょうか。生のまま、加熱してから、この2パターンがあるので、詳しく見ていきましょう。

生のまま冷凍保存する

生のまま冷凍保存する場合は、調理に使いやすいようカットしてから冷凍するのがおすすめ。手順を確認していきましょう。

1　ピーマンを洗い、ヘタと種をきれいに取る。

2　キッチンペーパーで水分をよくふき取る。

3　千切り、乱切り、2つ割などピーマンを使いやすいサイズにカットする。

4　ラップで包むか、ジッパーつき保存袋に入れ、ピーマン同士ができるだけ重ならないように並べて、冷凍庫で保存する。

種の部分は冷凍すると黒く変色してしまいます。見た目も悪くなってしまうため、種とヘタは取っておくこと。
また、水分が残ったまま冷凍してしまうのは傷みを進める原因に。丁寧にふき取ってから冷凍することも大切です。

早く冷凍できればその分鮮度を保つことができるので、重ならないように並べるのが◎。解凍する際も溶けやすくなるため、使い勝手もよりよくなります。

加熱してから冷凍保存

加熱調理してから冷凍保存する手もあります。加熱することで、冷凍保存中の変色を防ぐ効果やピーマン特有の青臭さを軽減する効果も期待できるよう。ひと手間加える余裕があるなら、加熱してから保存するといいでしょう。

茹でて保存する手順は、

1　用途に合わせてピーマンをカットする。

2　ピーマンを1分ほどさっと茹でたらざるに上げ熱を冷ます。

3　冷めたピーマンをジッパーつき保存袋に平らになるように入れ冷凍する。

ポイントは加熱時間。あとで調理に使うことを考えて、硬めに茹でることが肝心です。

また、フライパンでさっと炒めたり、電子レンジで加熱してもOK。レンジ加熱の場合は、600Wで2～3分を目安にしましょう。

まるごと保存はNG？

ピーマンを切らずにそのまま冷凍することもできます。しかし、まるごと冷凍してしまうとヘタや種が取りにくくなってしまうもの。基本的にはまるごと使う野菜ではないため、調理しやすいようにカットして冷凍するのがいいでしょう。

ピーマンの冷凍した場合の保存期間の目安

冷凍したピーマンの保存期間はおよそ1ヶ月程度。生でも加熱した状態でも保存期間は変わりません。常温保存のピーマンはおよそ1週間程度なので、すぐに使わないときには冷凍保存しておくと無駄なく使い切れるのではないでしょうか。

もちろん、冷凍保存であってもできるだけ早く使い切るに越したことはありません。保存した日を記入しておき、期限内に使い切るようにしましょうね。

冷凍ピーマンの解凍方法

冷凍ピーマンの解凍方法は、使う料理によっても異なります。

煮込み料理や炒め物に使う場合

煮物や炒め物、スープなど、加熱調理に使う場合は、生ものもの加熱したものも凍ったまま加えて調理できます。冷凍ピーマンは短時間で火が通るもの。調理の最後に投入してサッと火を通す程度に。

加熱しすぎるとクタクタになったり風味がなくなったりしてしまうため、火を通しすぎないのがおいしく調理するコツです。

和え物やサラダなどに使う場合

生のピーマンを冷凍したものは、解凍後、さっと火を通しましょう。加熱してから冷凍したピーマンは自然解凍か電子レンジで解凍して使いましょう。

冷凍ピーマンに向いているレシピ・向かないレシピ

最後に、冷凍ピーマンに向いているレシピ、向いていないレシピを確認しておきましょう。

冷凍ピーマンに向いているレシピ

冷凍したピーマンは生のピーマンに比べると、シャキシャキ食感が落ちるもの。なので、煮込み料理や、小さくカットして使う炒めものなどに活用するのがいいでしょう。

・パスタ、焼きそば、チャーハン
・ピザの具材
・ラタトゥイユ
・スープ
・煮物

冷凍ピーマンに向いていないレシピ

冷凍ピーマンに向いていないのは、食感を活かすようなレシピ。例えばチンジャオロースーやきんぴらなど、ピーマンの食感を楽しみたい料理には冷凍ピーマンは不向きです。
ピーマンの素材そのものの食感や風味を活かしたいときには、生のピーマンを使うのがいいでしょう。

まとめ

ピーマンは使い勝手がよく栄養豊富な野菜。すぐに使わないピーマンは冷凍保存して、無駄なく使い切りましょう。
ピーマンを冷凍保存すると、保存期間が長くなるのに加え、苦みが少なくなるといううれしい効果も。
あえてピーマンを冷凍するという選択肢もありなのではないでしょうか。

冷凍ピーマンで試してみて！ピーマンのおすすめレシピ

冷凍ピーマンでも作れるレシピを集めました。ぜひいろんな料理にチャレンジしてみてくださいね！

お箸が止まらない！話題の「無限ピーマン」は切って混ぜるだけ♪

【材料（１人分）】

ピーマン…２個
ツナ缶…小１／２缶
鶏ガラスープの素…小さじ１／２
ごま油…大さじ１／２
塩、こしょう…少々
白いりごま…少々（仕上げ用）
かつお節…ひとつまみ（仕上げ用）

ピーマンが大量消費できると話題の無限ピーマンレシピです。メインがピーマンのこのレシピ、ごま油の香りが食欲をそそります。苦味もほとんどないため子どもでも食べやすく、ついつい箸が進んでしまうこと請け合い！無限の意味を実感してみてください。簡単にできるので「あと一品追加したい！」というときにもいいですね☆