春に旬を迎える『あさり』。改めて下ごしらえの方法を確認し、うま味たっぷりのあさり料理を楽しみたいですね。
今回は、ごはん、おかず、スープの3つのレシピをご紹介します。あさりのお出汁が野菜をとても美味しくしてくれますよ。
(レシピ・撮影/玉田悦子)
あさりの栄養とうま味
最初に少し、あさりについて学んでみましょう。
栄養面では、貧血に有効な鉄分やビタミンB12、そして血液をサラサラにしてくれるタウリンを多く含みます。
また、うま味成分の「コハク酸」を多く含むので、料理に加えるとそれはそれは美味しいお出汁を楽しめるのです!
野菜と一緒に調理すれば、あさりのうま味が野菜に移って美味しくなるので、お子さんも喜んで食べてくれますよ。
簡単!砂抜きの方法
殻付きのあさりは「砂抜き」が面倒…と思いがちですが、実はとても簡単。すぐマスターできるのでご紹介します。
まずボウルに3%食塩水を作ります。500mlの水に大さじ1の塩を溶かしたものが、およそ3%濃度になります。あさりがひたひたにかくれるくらいの量を用意します。
あさりは貝をこすりあわせるように優しく洗い、なるべく重ならないようにザルにひろげます。
あさりをザルごと3%食塩水につけ、冷暗所に置けば作業は完了です。
購入したあさりは2~3時間、潮干狩りで採ったものは一晩砂抜きします。明るいうちは新聞紙やアルミホイルをふんわりかぶせてください。
砂抜き中、水管を出しているあさりは普段あまり見ることが出来ないので、お子さんにもぜひ見せてあげてくださいね。
あさりの保存方法
あさりを保存する際、一晩なら塩水に漬けた状態で冷暗所で保存できます。
長期で保存する場合は、砂抜き後にそのまま密封できる袋に入れて冷凍することが可能です。料理する際は、解凍せずにそのまま調理します。
1ヶ月程度保存できますが、冷凍中も乾燥がすすみ、身がやせてしまうので、なるべく早く食べ切るようにしましょう。
いよいよ、あさり料理のレシピをご紹介します!春の野菜もたっぷりの栄養のあるレシピたちです。
レシピ01:
炊飯器であさりの
カレーパエリア風
炊飯器にすべての材料を入れるだけの簡単レシピ。調味料はカレールーだけ!なのに、あさりのうま味でおいしく仕上がります。
野菜たっぷりですが、炊飯器で柔らかく加熱されて甘くなり、味がなじんでいるので、お子さんたちもパクパク食べてくれますよ。
=材料(4人分)=
あさり(砂ぬきしたもの) 300g
ピーマン 1個
パプリカ 1/2個
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/4個
コーン 大さじ2
カレールー 2皿分
1.あさりとコーン以外、野菜はすべて粗みじん切りにする。
2.研いだ米を炊飯器に入れ、通常よりやや少なめの水を入れる。
3.野菜、カレールー、コーンを加え、最後にあさりをのせて通常通り炊飯する。
4.炊きあがったら、あさりをいったん取り出してから全体を混ぜ、あさりを戻す。
※パプリカは赤・黄パプリカを半量ずつ使うと、彩りがよりきれいになります。
レシピ02:
あさりとブロッコリーの
味噌炒め
あさりもブロッコリーも同時に火を通し、あっという間に完成します。あさりの出汁がからんだブロッコリーは最高に美味しいです!味付けは、お子さんに人気の甘みそ味にしました。
=材料(2人分)=
あさり(砂抜きしたもの) 100g
ブロッコリー 100g
にんにく(薄切り) 1/2カケ
酒 小さじ1
(A)
みそ 小さじ2
みりん 小さじ4
オリーブオイル 小さじ1
1.ブロッコリーは小房に分ける。Aの調味料を混ぜ合わせておく。
2.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて火をつけ、香りが出たら、1とあさり、酒を加え蓋をする。
3.あさりの口が開いたらAを加えからめる。
レシピ03:
あさりと春野菜の
ミルクスープ
甘くて柔らかい春野菜と一緒に具だくさんスープにします。クラムチャウダーよりも手軽で、さらりとして食べやすいです。
=材料(2人分)=
あさり(砂抜きしたもの) 180g
春キャベツ 100g
ベーコン 40g
にんじん 1/4本
スナップエンドウ 4本
コーン 大さじ2
水 200ml
牛乳 200ml
コンソメ 1個
サラダ油 小さじ1
1. ベーコンは1cm幅、キャベツは15mm角、にんじんは15mm角の薄切りにする。スナップエンドウは筋を取ってさっと茹で、半分に切る。
2.小鍋にサラダ油をひき、ベーコンとにんじんを炒める。水とコンソメを加え柔らかくなるまで煮る。
3.キャベツとコーンを入れ、あさりを乗せて蓋をして、あさりの口が開くまで加熱する。
4.あさりだけ取り出し、殻から身をはずす。
5.鍋に牛乳とスナップエンドウを入れ、沸騰直前まで温め、あさりの身を戻す。
※スプーンで食べやすいように殻から身を外すレシピにしていますが、工程4はナシでも大丈夫です。
この時期に最もおいしくなる旬のあさり。時間があるときに砂抜きして冷凍保存しておくと、食べたいときにいつでも料理できるのでおすすめです。ぜひ楽しんでくださいね!
玉田悦子/キッズ食育インストラクター
3,5,8歳の3児の母。キッズ食育トレーナー、フォトスタイリスト。 食品メーカーで企画開発を経て料理家として独立。 子供の頃から様々な食材と触れ合って欲しいという思いから食育活動に従事し、子供のための食育スクール「青空キッチン」を開講している。その他、企業様へレシピ提供やコラム執筆、料理教室等で活動しております。マンツーマン出張子ども料理教室、親向け好き嫌い克服講座にも力を入れております。 食事の時間がもっと楽しいものになりますように♪
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