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Vol.【39】【Asakoさん】
夫、小学4年生の息子、小学2年生の娘と東京都内で4人で暮らし。暮らしニスタは2014年から投稿を続けていて、毎日の生活が楽しくなるようなインテリアやリメイク、子育てのアイデアを紹介している。NHK Eテレで放送中の育児情報番組「すくすく子育て」で「すくすくアイデア大賞2015」受賞。「こどもパートナー」の資格ももつ。
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「毎日が文化祭」をテーマに、日常を非日常に!
天井からぶら下げたこいのぼり。リビングはまるで文化祭のような雰囲気です。
いつもいいお母さんじゃなくていいことを伝えたかった
長男を出産する前は関西で暮らしていて、デザイン事務所で総務、秘書などをやっていました。仕事は楽しくてやりがいもあったのですが、出産を機に退職。夫の転勤で東京に引っ越してきました。暮らしニスタに投稿を始めたのは、子どもたちが幼稚園の頃ですが、その前からブログもやっていました。最初は育児の記録として、自分と家族が見るだけ、という気持ちで始めたんです。
当時、実家は遠い、夫の帰りは遅い、仕事もしていないしで、孤独感がありました。育児ひろばで他のママと会っても、最初は「こんにちは(にっこり)」みたいな感じで、表面的な話しかできなくて。すごくやさしくて穏やかなお母さんだと思われていたようなんです。「旦那さんとけんかしないでしょう?」「子どもを怒ったことないんじゃない?」とかよく言われました。でも、そんなことないんですよ! ブラックなことも下ネタも話しますし(笑)。私はそんなみんなが思っているような優しいだけのお母さんじゃないよ。だるいと思う時だってあるよ!!っていうのを言いたくなったんですね。それで、野菜を使って、実体験をもとにした家族の物語をブログに投稿するようになったんです。
実体験を元にした家族の物語を野菜を使ってブログで発信。後にそれらをフォトブックにして一冊にまとめました。
ブロッコリーが私です。ブロッコリーにしたのは、私の髪型がくるくるパーマで似ているし(笑)、年中手に入るし、おいしいし、見た目のパンチもある。ブログにのせる写真を公園で撮るときは、一人じゃ恥ずかしいから子どもと一緒に行って、「お願いだからお母さんの近くにいて!」って言ってました(笑)。子どもが幼稚園に行っている時間に一人で公園で撮影していたときは、ブロッコリーにヘアピンを付けてたら、通りがかった近所の人に「あら~、ブロッコリーがおしゃれしてるの?」って言われたことも(笑)。
自分の思い出用に、フォトブックも作りました。もともと、自分はそんなにやさしいお母さんじゃないし、他のお母さんもそこそこでいいんじゃない?っていうのを伝えたくて考えたものだったので、近所の育児広場やお祭りで展示してもらったりもしました。今思えば、流れていく毎日の出来事をブログで形にすることが、社会参加する居場所になっていたのかも。でも、子育てが落ち着いてきたらネタが思い浮かばなくなってきたんですよね。次に作るのは息子の思春期の頃かな、その次は私の更年期かな、って今は思っています。
子育てで忙しかった頃の休日のワンシーン。
お金をかけずに、「おかしいこと」で生活にワクワクを
サッカー好きな息子さんのために、段ボールや布団袋で日本代表やメッシを制作。カーテンレールに付けてシュートの的にしたり、的の前に壁になる選手を置いて、難易度を上げてみたり。これなら夜や雨の日でも家で遊べます。
もともと、非日常というか、何かしらおかしいこと、ワクワクすることが好きなんです。「ときめく」とか「すてき」とかじゃなくて、「おかしい」こと(笑)。だから、子どもたちにも、「こんなことやっていいんだ!」って思われるようなことをしてあげたい。お風呂でおにぎり食べさせてみたりとか、大きな木を拾ってリビングに置いてみたりとか。娘とお風呂に入る前に、2人ですっぽんぽんで、夫と息子が遊んでいるところを「うわぁぁぁぁ!」って言いながら一周してみたりとか(笑)。
台車でいざ幼稚園へ!!子どもは大喜びです。
こういう楽しみって、お金をかけずにできるおもしろいことですよね。前に働いてた会社の社長から「毎日、文化祭みたいに楽しくしてたらいいんじゃないの」って言われたことがあって、そうだなぁと思っていたんです。「毎日が文化祭」が暮らしの基本で自分の中のテーマなのかな。
マスキングテープで壁に大きな恐竜を描いてみました。
そういえば最近夫から、「毎日、楽しそうに暮らしてくれてありがとうね」って言われたんです。帰宅したらリビングにでっかい木があることとか、夫的にはおもしろいみたい。夫がそういう人でよかったなと思っています。
大好きなマリメッコや手芸品を、自分らしく楽しむ
暮らしニスタの記事でもよく話題にするのですが、「マリメッコ」が大好きです。最近、また少しだけ仕事をはじめたのですが、仕事に行くときも、気づいたらマリメッコのワンピースにマリメッコのバッグ、PCバッグもマリメッコ。洗練されたオシャレを楽しみたいのに、引き算ができない。やりすぎだってわかっているんですけど、好きなんです(笑)。
イチョウの葉でつくったガーランド。
おうちのインテリアもそうで、子どもの絵を貼りまくって天井からいろんなものを吊り下げいて、本当に文化祭みたいで(笑)。でもさすがに落ち着こうと。今は、我慢して我慢して引き算して引き算して(笑)、やっと北欧っぽくなってきたかな。でも天井に毛糸を渡らせて、子どもが作った折り紙を吊るしたり、七夕などイベントの時は飾りをつけたりしちゃいますね。子どもの友達が遊びに来たときは、ネット代わりにして風船バレーもしています。
マリメッコの布地で娘とおそろいのスカートを制作。ベルトの端にはビンテージのリボンをあしらって。
ボタンとかリボンとかの手芸用品も、ついつい買ってしまいます。洋裁は、素敵な物は作れないので、既成のTシャツに縫い付けるとか、自分にできる範囲で楽しんでいます。吉祥寺に好きな手芸用品店がいくつかあるので友達と行ったり、あとは、イベントなどに行って仕入れたりします。
ペーパーナプキンのコレクション!
テーブルをかわいくセッティングしてママ会をするのが密かな楽しみ。
ペーパーナプキンもそう。めっちゃ好きで、めっちゃあります。大好きなマリメッコが手軽に取り入れられるのも嬉しくて、つい買ってしまう。使うのが追い付いていないです(笑)。
だから、お客さまが来たときに使えるのが嬉しいですね。あとは、かわい柄を生活に取り入れたくて、ガーランドにしたり。アイデアが浮かんだときは、記事にしています。
子どもが思春期を迎えても、寂しくない自分でいたい
子どもが生まれてから、育児広場でボランティアやプレーパークでお仕事をしたことはあるのですが、今年から久しぶりに仕事を始めました。週1日の通勤+在宅ワークです。刺激のあるおもしろい仕事なので、続けながらバランスよく暮らしていけたらいいなと思っています。
ピアノもこれからがんばりたいです。子供のころに習っていて、大学時代にはバンドでキーボードもやっていました。今でも気分転換に弾いています。最近は、若い頃は単調な曲調の良さがわからず弾きこなせなかったバッハを練習中。もっと上手になりたいなぁと思っています。
あとは、やらなきゃいけないと思っているのは運動です。ジムも通っているんですが、ついつい自分を甘やかしちゃって。通勤のとき、駅ではなるべく階段を使うようにしています。誰にも言わないけど、心の中で「エキササイズ」って呟きながら…(笑)。
これから子どもが思春期を迎えるんですが、それでも寂しくない自分でいたいんですね。子どもに対しては、いっちょまえになるように育てつつ、私を超えていく人たちなんだという尊敬の気持ちをもって接していきたい。それがこれから先のテーマです。
上2つの写真は、お嬢さんの手作り絵本『ママの好きなもの図鑑』より。家族愛が伝わります。
取材・文/大島佳子
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