-
Vol.【29】 【コドモ・アイ てんちょうさん】
0歳長男と4歳の長女を育てつつ、“飾育デザイナー”として活躍中。子どもが描いた絵や作品をインテリア雑貨にリデザインするネットショップも運営しています。飾って育てる“飾育”をテーマに子どもたちが作った作品を飾ることの大切さを伝えているコラム(https://www.kodomo-ai.com)も大好評。
- ●簡単!型いらず!100円かぼちゃパンツの作り方
- ●【巻くだけ簡単】毛糸でつくるお花のブローチ*作り方
親子の作品で、家族の楽しい思い出づくりを!
子どもの作品を飾ることで自然と愛情が伝わる
デザイナー歴は15年になります。もともとはデザイン会社でポスターなどの商業デザインやプランニングなどをしていました。結婚を機に独立し、子どもが産まれてからは“飾育デザイナー”をしています。
“飾育デザイナー”とは、文字通り、飾って(子どもを)育てるデザイナー。子どもがかいた落書きや工作などは、家族にとっては宝物だと思います。大人が考えつかないような自由な発想力とパワーにあふれている子どもの作品を上手い、下手という評価とは関係なく、家庭内で飾ることで子どもに自信をもたせたい。それが、成長につながると考えています。
“飾育デザイナー”になったきっかけは、出産後もデザイナーの仕事をする中で、ちゃんと子どもに目を向けてあげていられるだろうか、愛情をじゅうぶんに注いであげられているだろうか……と不安な気持ちになってしまったこと。そんなとき、自分自身が得意だった“ものづくり”で親子の時間が作れるのでは!と始めてみました。
親バカかもしれませんが、わが子の作るものってすべてが本当に愛おしくて…。
子どもの作品に自分も関わって飾ることで、「母はこんなにあなたのことを大切に思っているよ。愛しているよ」ということを子どもに伝えたいと思ったのです。
そして、そういう気持ちを広めたいと思い、子ども達の作品をポスターやカードなどのインテリア雑貨にリデザインするネットショップ(https://www.kodomo-ai.com)も運営しています。
子どもの手形を使ってポストカードを制作
家族で参加できるワークショップを定期的に開催するのも楽しみです
月1くらいのペースで、親子で作り上げるワークショップを開催しています。
父の日の前だと、ママと子どもがパパのために一緒に手作りの器を作るなど、ずっと大切に飾っておきたくなるようなモノ作りの提案をしています。
ワークショップでは、親子のコミュニケーションの時間の大切さを感じてもらえることを第一にやっていますね。何か作品を親子で楽しく作り上げて、それを家に帰って飾ることで思い出のひとつになればいいなと思っていて。
お子さんたちが大人になっても、親と子の温かい記憶のひとつとして片隅に残ってくれたら嬉しいです。作品を飾ることを大切に感じてもらえたら、飾育を広められたことになるのかなと思います。
子育ての隙間にワクワクしながら創作を
0歳と4歳の子どもがいるので、今は子育てを優先し、デザイナーの仕事は子育ての隙間時間にやるようにしています。
「こんなのができないかな?」というアイデアが思い浮かぶと、子どもを寝かしつけているときや、料理中、シャンプー後に髪を乾かすときなどに頭の中でデザインを巡らせています(笑)。そうやって何度もイメージを重ねて、作品のイメージが固まったら、いよいよ制作!! 実際の制作時間は2~3時間くらいかな。試行錯誤しながら完成させていく時間がとても楽しいです。
自由な発想で好奇心のままに、モノ作りに挑んだ子ども時代
小さい頃から何かものを作ることが大好きでした。
NHK教育テレビの「つくってあそぼ」を見ては、家にある代用品でよくチャレンジしていましたね。小学生の頃に、「アイスが食べたい!」と思い、自分がイメージした材料だけでアイスを作ってお腹を壊したこともありますよ(笑)。
何か作ることの楽しさに本格的に目覚めたのは、中学生時代の工作の授業です。彫刻の作品で賞を受賞したことで自信もつきました。
それと、今思えば、作ったものは何でも両親が褒めてくれたことが嬉しかったです。
「ダメ」「やめて」と否定された記憶がなく、自由に何でも作らせてもらえたことが今の“好き”につながっているように感じます。なので、私も子育てでは、“好きなことを自由にやらせる”がモットーになっています。
休日の定番は家族そろってお弁当持参でピクニック
お休みの日の楽しみは、ピクニック。お弁当を作って、大きな公園に行って、家族全員で大きなシートを広げてお弁当を食べる時間が好きですね。子どもたちが自由に思い切り走ったり、遊びまわったりできる時間を大切にしています。
あとは、子どもたちとお風呂で今日の楽しかったこと、嬉しかったことを報告し合うこと。当たり前のことを、ひとつひとつ幸せを噛みしめて生活するようにしています。
そんな日々の中でもっとも盛り上がっているのが、新居の計画! 家の間取りを考えながら、どんな家にしようか考えるだけでワクワクします。
子どもの作品を飾る習慣をもっともっと広めるのが夢
暮らしニスタに投稿してから1年以上経ちますが、自分が欲しいなと思っていたものがコンテストのテーマだったりすると、創作スイッチが入ります。普段から、雑貨屋さんにいいなと思うものがあったら、買うよりも「これ、どうやって作るんだろう?」と気になって作り方を考えています。職業病ですよね(笑)。
私の自信作は、たまった子どもの作品を一度に飾れるアートポスター。お子さんの個性溢れる作品を“しまう”のではなく、“飾る”という意識のご家庭がもって増えてほしい。そして、そこからまたモノ作りがつながっていったらいいなと願っています。
取材・文/福田恵子
姫ニスタさんのインタビュー
★Vol.28 *yuko*(曽布川優子) さん
★Vol.27 and_a_plusさん
★Vol.26 midoriさん
★Vol.25 香村薫さん
★Vol.24 aiai*hankoさん
★Vol.23 Emiriさん
★Vol.22 青山金魚さん
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます