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Vol.【34】【ちゃらんさん】
夫、長男、長女と暮らす自宅マンションのDIYや、インテリア小物のリメイクがライフワーク。そのアイデアを、暮らしニスタやインスタグラムで発信している。手をかけた自宅の様子は、インテリア雑誌などでもたびたび紹介されるほど。大胆で本格的なDIYが評価され、2018年の暮らしニスタ大賞では審査員特別賞を受賞。
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DIYはエンドレス。暮らしながらよりよい空間を作る
たまたま見ていたテレビがDIYのきっかけに
もともとは美容師をしていました。でも15年ほど前に今住んでいるマンションに引っ越して犬を飼い始めたら、長時間留守番させるのがかわいそうになって、仕事を辞めて、家にいるようになりました。当初は特に趣味もなくのんびり過ごしていたんですが、8年くらい前、長男が小学校に入った頃、突然DIYに目覚めたんです。
きっかけは、あるテレビ番組。マンションの部屋をDIYで改装しているかたが紹介されていました。そのマンションが、うちのマンションと全く同じ間取りだったんですね。この間取りでも、DIYでこんなにかわいくすることができるんだ!と衝撃を受けました。そのかたのお部屋の壁がブルーで塗られていたのがとても素敵で。すぐにブルーのペンキを買ってきて、家族が寝ている深夜に、リビング隣の和室の壁を塗っちゃいました(笑)。そうしたら部屋の印象がすごく変わって、我ながら「かわいい!!」と。そこでスイッチが入って、ふすまを板張りにし、リビングとの間の引き戸を外して飾り棚にして、和室を洋室に改装しました。
以前からインテリアに興味はありましたが、特に自分で何かを作ったことはありませんでした。ペンキを塗ったり、電動のこぎりで木を切ったりという経験ももちろんありません。でも、壁を塗ったことがすごく楽しかったんですよね。そこから生活が大きく変わりました。リビングに腰壁や窓枠を取り付けたり、トイレをタンクレスにしたり。やりながら道具も揃えていって。自宅全体に手を加えています。
トイレのタンクの周りをDIYで囲って、タンクレストイレに!
息子の部屋をDIYするときは、本人から「かっこよくしてほしい」というリクエストが。私自身はかっこよすぎるのは苦手なので、自分の好みの範囲で考えました。そのまま使ってくれているので気に入っているのかな。まったく手伝ってはくれませんでしたが(笑)。
息子さんの部屋の様子。シックなグリーン壁が印象的。
娘の部屋は、最初に壁を塗った部屋の中に、柱を立てて板で仕切って作りました。2年前の誕生日の前に欲しいものを聞いたら、「自分の部屋が欲しい」と言われたんです。でも空けられる部屋はなく、それなら自分で部屋を作ろうと。サイズを決めて材料を買い、2~3週間で仕上げました。すごく喜んでくれましたね。
リビング続きの元は和室だったスペースに作ったお嬢さんのスペース。リビングとつながりながら、ほどよくこもれます。
上の写真の下方にとりつけた小さなドア。もちろん、このドアからも中に入れます。遊びに来たお友達にも大人気!
アイデアの源は、1日1回足を運ぶホームセンター
DIYは、こう変えたらいいかも、というひらめきがあったら取り掛かります。例えばキッチンカウンターは、リビングからキッチンの中が丸見えなのを改善したくて、目隠しになる棚を取り付けました。一度DIYで手を加えたところでも、生活しているうちに直したいところが出てくることもあります。好きなテイストや使いたい素材も変わってくるので、暮らしながら、常にリニューアルしています。
アイデアは、材料から生まれることもあります。車で15分くらいの範囲にホームセンターが3軒あるんですが、1日1回は必ず行きますね(笑)。3軒をはしごして、帰りにスーパーマーケットに寄って、というのが日課なんです。ホームセンターはそれぞれ品揃えが違うので、ペンキならここ、ネジならここ、というように品物によって買う店を決めています。特に買うものがなくても、見ているだけでも楽しいんですよ。金具を見ながら、「これは何かに使えるかな」と考えたりして。すぐに使う目的がない場合でも、見ていると作りたいもののイマジネーションがわいてくることがあるんです。例えば、棚などを固定するときに使うL字型の金具は、あ!と思いついて、キッチントレーの取手に使いました。
壁の塗料がまるでインテリアのようにリビングに置かれています。
あとは、古道具屋さんや古民家をリフォームしたお店に行くのも大好きです。車で30分ほどで鎌倉に出られるんですが、鎌倉には古道具を扱う雑貨店や古民家カフェがたくさんあるんですね。ときどき、古民家が好きな友達と一緒に出かけています。それが私にとっての癒し。いつか古民家を改造したいというのが夢ですね。
インテリア雑誌や他の方のブログなどは、あまり見ていません。すごいアイデアを見ると真似したくなっちゃうので、あえて見ないようにしています。最初は真似することから始めたんですが、今は自分で考えて作りたい。毎日通うホームセンターと、ときどき訪れる鎌倉が、そのイメージの源になっています。
ベランダに出る窓に飾り窓を取り付け、植物をハンギング。
今年の目標は手作りマーケットへの出店
でも「暮らしニスタ」の記事はよく見ています。私、家事がすっごく嫌いなんですよ。家事をするなら木を切っていたい(笑)。だからいろんな家事のアイデアが紹介されている「暮らしニスタ」は参考になります。先日も、炊飯器で作る豚の角煮の記事を読んで作りました。料理は本当に苦手なんですが、すごくおいしくできて、すでに2回作っちゃいました(笑)。
実は子どもの頃は無気力というか(笑)、何に対してもやる気がない子だったんです。でも、なぜかDIYははまっちゃいましたね。そういえば娘が幼稚園の頃、洋裁にはまったこともありました。娘のスモックを作るのが楽しくて、何十枚も手作りして。友達の分も作ったりしていました。凝り性なのかもしれませんね。
DIYを始めてからも、小物を作って友達にあげたりしています。暮らしニスタでも紹介した「野菜ストックbox」やキッチントレーはとても好評でした。手作りマーケットにも出店してみたいですね。インテリアやDIYが好きな友達と一緒に計画を立てて、木工の小物などを作っているところです。それが今年の目標です。
棚に飾っている六角形のオブジェは手づくり好きの友達の作品。一緒に手づくりマーケットに出店することを計画中。
今、もうひとつ興味があるのは、陶芸です。家のオーブンを使って手軽に作ることができるキットがあると知って、注文しました。ティースプーンが欲しくて気に入ったものを探していたのですがなかなか見つからなくて、それなら自分で作ってみようかなって。届くのを楽しみにしているところです。
取材・文/大島佳子
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