世界に一つの、味のあるはんこ作りが楽しい♪
心の中にぽっと温かさが生まれるような、素朴でキュートな作品が人気のaiai*hankoさん。消しゴムはんこを始めたのは、10年前に長女を妊娠した時、お母さまに頼まれて作ってみたことがきっかけだったと言います。
「母がトールペイント認定講師の資格をとり、自宅&出張での教室を始めた頃、『教室のロゴのデザインはんこが欲しいから、作ってみてくれない?』と、消しゴムはんこのキットを渡されたんですよ。デザインカッターでスルスル簡単に彫れるのが楽しすぎて、すっかりハマってしまって。有名なはんこ作家さんである・こまけいこさんの本で勉強しながら、育児や家事の合間に作るようになりました」
現在は作家の活動はスローペースだそうですが、イベントに出店するなどして作品を販売。“けしごむはんこaiai”というホームページを立ち上げ、ブログを更新し続けています。
「消しゴムはんこを始めて半年後から一昨年前まで、母と年2回、奈良のハンドメイドの定期フェアに出店をしていました。“けしごむはんこaiai”のブログ内ではんこのオーダーを受け付けたり、奈良の雑貨ショップに作品を置かせてもらい、委託販売をしたり。ほかには何度か消しゴムはんこ教室も開催させてもらいましたね。3、4年前くらいから、PTA役員や自治会役員など、慣れない役員活動に追われるようになって、はんこを彫れる時間がなくなってしまったので、いったん休憩。しばらくは、身近な人からオーダーが入った場合だけ作ろうと思っています」
消しゴムはんこの魅力は、「世界には二個とない、オリジナルのものが作れること」とaiai *hanakoさん。自分自身が書いたイラストデザインを、そのままはんことして形にすることができるのが醍醐味です。
「同じイラストを元にたくさん作っても、どれも少しずつ形や線が微妙に違うものができる。全く同じ物にはならないのが面白いですよね。消しゴムはんこといえば、年賀状を思い浮かべるかもしれませんが、紙以外にも木工作品や布物と相性バッチリ。カラーインクで押すと、はんこでかわいい雑貨が簡単に作れます。ロゴはんこや名前はんこを作って、雑貨にオリジナル感を出すのもおすすめですよ」
プレゼントにも最適な消しゴムハンコ。手彫りの温かみにもらったほうも、思わずほっこり。aiai*hanakoさんも人に喜ばれるのが何より嬉しくて、作り続けてきたそう。
「仲良くなった方やお世話になった方には、はんこをプレゼントしています。長女の幼稚園卒園式の時には、ふと思いついて、クラスメイトの30人にお名前はんこをプレゼントしたことも。卒園式当日は徹夜明けでフラフラになってしまって大変でしたが、みなさん喜んでいただけたので、すごく素敵な思い出になりました」
娘たちにも喜んでもらえる雑貨作りに夢中!
消しゴムはんこのほかにも羊毛フェルトでぬいぐるみを作るなど、手作り雑貨はお手のもの。ひとつ30分〜1時間位で制作できてしまうというから驚きです。
「家事や子育てが疎かにならないよう隙間時間にちょこちょこ作るので、“できるだけ簡単で時間がかからないで可愛いものを作る”ことを心掛けています。羊毛フェルトは見た目がフワフワしてるので、ただの丸を作って並べるだけでも可愛いんです。この間作ったヒヨコは、丸にしただけの羊毛フェルトボールに目と口を付けて、マフィンカップに入れただけで可愛いヒヨコが完成しました」
いま夢中になっているのは、エコリメイク。アイデアがふとわいたら、家族が寝静まった夜中でも起き出して作り始め、徹夜作業してしまうこともしばしばなんだとか。
「最近は何か作ろうと思ったら、家にある物を使って代用できないかなといろいろ考えますね。空き容器や可愛い包装紙など、お家のあちこちから、いろいろと使えそうなのを引っ張り出したり、100均と合わせたり。試行錯誤するうちにアイデアが固まってきます。最近のお気に入りは、ピルクル空き容器で作った雪だるまの7人の小人。ダイニングの飾り棚がにぎやかになって、家族にも大好評です」
休日の楽しみは家族4人そろってのお出かけ。自然とふれあえる場所でリフレッシュすることが多いそう。
「近所の田舎道をサイクリングしたり、山を散策したり。アニマルパークや牧場へ行くなど、動物や自然とふれあいながら、のんびり過ごすことが多いです。もちろんエコ作品を娘たちと作ったり、使って楽しんだりすることもしょっちゅう。暮らしニスタで賞をいただいたカフェ風収納ボードはリビングで大活躍。娘たちの学校のプリントを整理するのに便利なんです。ベビーパウダーの空き缶で作ったキラキラパーティーバッグは娘たちが結婚式にお呼ばれした時に実際にキャーキャー言いながら喜んで使ってくれて、嬉しかったですね」
3人姉妹の真ん中っ子だというaiai*hanakoさん。幼少時代から1才年上のお姉さんと4才年下の妹さんとも仲良しで、“のんびり平和が一番”をモットーとする子どもだったとか。
「小さい頃からお姉ちゃんのやることをマネして絵を描いたり、可愛い雑貨や文房具を集めたりしていましたね。何でもお手本代わりだった姉は、今は結婚して図書館員をしている傍ら紙芝居を作って発表したり、落語家でデビューして寄席もしたり。すごく多才なんですよ。それぞれ家庭があっても電話でしょっちゅう連絡を取り合っています」
高校時代は美術を専攻して、絵を描くことに没頭。その後、『新幹線物語』というテレビドラマにハマって、新幹線パーサーになるという夢を叶えるため、英語の専門学校に通ったこともあったそう。
「専門学校時代は、雑貨屋さんやカフェめぐりが大好きでした。学校の近くのギャラリーカフェにお友達とよく通っていたんです。伊藤尚美さんや太田朋さんという絵本作家さんのハガキ作品が展示してあったので、それを見に行くのが楽しみで。ハガキに描かれているイラストと一言添えられた言葉がすごく素敵で癒されていました」
卒業後は見事夢を叶えて新幹線パーサーに!東京~新大阪間ののぞみで車内販売をしていたそうですが、憧れとは裏腹に実はかなりの重労働。ビール24缶入りのケースを一度に4箱も担ぎ、電車の端から端まで走ることもしばしば…。結局、腰を痛めて2年で退社することになり、市役所勤めを経て23才で結婚、家庭に入ったのだとか。
暮らしニスタへの投稿で刺激をもらってます!
写真上:100均の手ぬぐいで作ったバッグ。
写真下:妹と甥っ子、お母様を呼んで次女の誕生日会。
結婚して時間的余裕がもてるようになってから、にわかにハンドメイドに興味がわき、トールペイントやビーズアクセサリー、消しゴムはんこなど、さまざまな手作りを楽しんできたaiai*hankoさんですが、現在の趣味は暮らしニスタへの投稿と、始めたばかりの木工雑貨作り。
「今までは、雑貨屋さんや家具屋さんで素敵な飾り棚を見つけたら、すぐに買っていたんですが、この頃は自分で作ってみようと思うようになりました。木工作品はまだまだ初心者。暮らしニスタさんで勉強をさせてもらって、いつか大物の木工にもチャレンジしてみたいです。お家の洗面所や玄関もリフォームしたいですし、いろいろ挑戦したいですね。娘達や主人が『すっごく良いやん!』と一緒に喜んでくれるステキなお家作りを少しずつしていきたいです」
しゃべりだしたら止まらないaiai*hanakoさんは、やりたいことが尽きないチャレンジャー。家族や周りの人たちの笑顔のため、今日も楽しんでほんわか心温まる作品を生み出していることでしょう。
「やってみたいことは、ラッピングコーディネーターの資格を勉強。プレゼントをすることが多いので、ラッピングに前々から興味があるんです。はんこの活動もまた再開したいですし、100均やエコ材料を使ったリメイクや羊毛フェルトなど、もっとハンドメイド作品を暮らしニスタさんで発表していけたらいいなと思います。あと、いつかいろいろな暮らしニスタさんたちと交流できるイベントに参加できたらいいな。のんびりペースではありますが、見た人が思わずほっこりしてしまうような作品を発信し続けていきたいです。もちろん主婦としても、ママとしても、日々の生活を丁寧に心から楽しみつつ、頑張りたいです」
取材・文/福田恵子
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