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Vol.【40】【栄養士まみさん】
広島県在住の1児のママ。栄養士の資格を持ち、保育園に勤務して園児の食事作りを担当している。ブログや暮らしニスタでは、食材の栄養や効果を解説しながらオリジナルのレシピを発信。料理本やラジオなどでレシピが紹介されたり、企業へのレシピ提供など、広く活躍中。
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誰が見てもわかりやすく、栄養のことを伝えたい
料理上手の母の影響で、食べるのも作るのも大好きに
私の母は料理がとても好きな人なのです。子どもの頃、カップラーメンは数えるほどしか食べたことがないくらい。
おやつも手作りしてくれて、よくクッキーを焼いたりしていましたね。
そんな母の影響もあって、食べるのも作るのも好きになりました。特にお気に入りだったのはパイナップルケーキや、ブルーベリーが入ったヨーグルトのケーキ。そういえば、私、小さい頃はケーキ屋さんになりたいと思っていました。
大好きだったパイナップルケーキやヨーグルトケーキは、今では私が娘に作っています。
まみさんが子どもの頃にお母さんがよく作ってくれたというパイナップルケーキとヨーグルトケーキ。今はまみさんがお嬢さんに作る定番おやつです。
栄養士の資格は、短大で取得しました。卒業後は、栄養士として病院に就職。
病院を選んだのは、私自身がおじいちゃん子、おばあちゃん子だったからです(笑)。
病院での仕事は、患者さんの食事の献立作りや調理、栄養指導もさせていただきました。
地域密着型の個人病院で、冷凍食品はほとんど使わず、地元の旬の野菜を泥付きのまま仕入れて、梅干しやらっきょうは病院で漬けて、たけのこも下処理からやるようなところ。
家庭での食事と変わらないような手作りの料理を出していました。そこでは、結婚をきっかけに退職するまで、5年半くらい働いていました。
上京して参加した料理研究家・ヤミーさんの講座が転機に
お嬢さんに作るお弁当の一例です。彩りと栄養バランスがとれていて、しかもキュート!
子どもが生まれてからも、家でお菓子を作ったりパンを焼いたりと、料理を楽しんでいました。
子どもが4歳くらいの頃には、アイシングクッキーの勉強をして、講師の資格も取りました。
ブログを始めたのはちょうどその頃です。最初は日記のような感じで、アイシングや料理の写真を載せていたのですが、友達から、「料理教室をしたり、ブログにレシピを載せたりしてみたら」と言われたんですね。
でもアイシングクッキーは一度イベントで講師をしたことがありましたが、準備の大変さや衛生面での不安があって続けるのが難しかった。
じゃあ何ができるかと考えていたときに、料理研究家のヤミーさんが起業について教えてくれる「クラウド・スクール」という講座があることを知りました。
ヤミーさんのレシピは以前から拝見していたし、成功した方の話が直接聞けるっていう機会はなかなかない。
純粋にすごいチャンスだなと。受講したら何かヒントを得られるんじゃないかと感じて、思い切って広島から東京に行って受講することに。
ブログを書籍化して仕事につなげるにはどうすればよいかというテーマで、ヤミーさんの経験を踏まえたお話を聞くことができました。
それまでの私のブログは、ただの日記でした。私を知らない人が見ておもしろいものではなかったのです。
でも仕事につなげたいのなら、見続けてもらえるものに変えなければいけないと気がつきました。
そこで、私は栄養士なので、まずそこを生かしたいと思い、毎日ひとつの旬の食材を取り上げて、その食材を使ったレシピと、食材の栄養についても書くようにしたんですね。
更新も、お正月やお盆以外は、なるべく毎日するようになりました。
そうやってブログの書き方を変えてみると、確かに読んでくれる方の反応も変わったんです。
「わかりやすい」と言ってくださったり、栄養の説明をご自身でノートにまとめて活用してくれたり。
本当にありがたくて、うれしい限りです。料理本やラジオなどへの広がりもそこから始まりました。
失敗したら、気持ちを切り替えて別のレシピを考える
普段の夕食の様子。ご主人とお嬢さんが飽きずに食べられるような献立を心がけているそう。野菜は多めに、そして、和食なら和食、中華なら中華となるべく統一感を持たせているのだとか。
今年、娘が小学校に入学したのを機に、新しく仕事を始めました。
保育園での園児の食事作りです。
高齢者の方が多い病院での食事と比べると注意する点なども違うので、先輩に教わりながらやっています。
仕事を終えて帰宅してからの1時間ほどが自分の時間。
ブログに載せるレシピを考えたり、記事を書いたりしています。
ブログに載せるレシピを考えるときは、普段の家族の食事を利用して、試作することもあります(笑)。
創作メニューを家族に食べてもらって、反応が良かったら、ブログ用にレシピを整えてアップしたりして。
でも、いつもすんなりとはいきません(笑)。失敗するときもあります。
以前、豆腐と海苔を使った揚げ物を作ったときは、うまくまとまらずに油に入れたらばらばらに……。
片栗粉の量を間違えたかな、調味料が多かったかな、豆腐の水切りが足りなかったかな、と失敗した理由が次々と浮かんできて。
そういうときは、心機一転じゃないですけど、とりあえず失敗したレシピは置いておいて、違うレシピを作ります。
毎日の更新は、最初は大変でしたけど、今では当たり前になっているので、更新しないと落ち着かない感じです(笑)。ブログに載せる料理を作るのは、休日の午前中。その時間帯が一番、写真がきれいに撮れるから。まとめて何品か作って撮影しています。
最近凝っているのはヨーグルト作り。これからヨーグルトを作ったメニューも増えそうです。
書くときに意識しているのは、料理が得意でない人が作ってもうまくいくように、わかりやすくすること。
栄養の説明も、詳しく書こうと思えば教科書みたいに細かいことも書けますが、それがいいわけじゃない。
読む人にわかりやすいことが大事。今は、小学生でもわかるように書く、ということを意識しています。
栄養について知ってほしいことはたくさんあるけれど、代表的な効果だけに絞るなど、書きすぎないように気をつけています(笑)。
親子でレッスンを受けられる料理教室を開きたい
最近のキャンプの様子から。この日はダッチオーブンでピザを作ったそうです。お嬢さんもしっかりお手伝い!
料理以外では、キャンプも大好きです。
私が小学生の頃から、両親が年に1回は必ずキャンプに連れて行ってくれていました。今年の夏も、父と母と一緒にキャンプに行ったんですよ。父が飯盒で作るごはんがおいしくって!
私はなかなかうまくできないのですが(笑)、そのコツはどうやら夫が受け継いでくれているようです。
今年のキャンプでは、娘も切ったり焼いたり、よくお手伝いしてくれるようになりました。
そういえば少し前に、私が体調が悪くてご飯が作れない時があったのですが、そのときは娘がお米を研いでごはんを炊いてくれたんです。
それまで、そばについて一緒にやったことはあったものの、一人で作ったのはそれが初めて。ちゃんと炊けていて、うれしかったですね。
包丁を握る手も慣れたもの!お母さんの様子をちゃんとみているのですね。
これからはじめたいのは、料理教室です。
実は以前にもやったことがあるのですが、そのときは出張料理教室で受講する方のおうちに伺って料理を教えるものでした。
作ったものを、そのおうちのご家族が食べられるのがいいかと思って。
でも実際に募集してみると、家に来られるのは嫌だと感じる方もいらっしゃるのか、あまり広められなかったんです。
なので、またやり方を変えて、料理教室をやってみたいですね。
例えば、大人の料理教室は子どもを同伴できない場合も多いので、親子でできるような料理教室ができたらいいなと思ったりしてます。
取材・文/大島佳子
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