冬はもちろん、夏場も冷房で体じゅう冷え冷えの人、多いですよね。そんなときは、穏やかに体を温めてくれる白湯がいちばん。健康に気を使う人たちの間でもすでに定着している白湯の作り方や効果的な飲み方、ダイエットに効くのかどうか?など、白湯にまつわるあれこれを探ってみましょう。
白湯とは?
白湯(さゆ)とは、水を沸かしただけで何も入れていないお湯のことです。昨今の白湯ブームでの白湯は、水を10分から15分ほど沸かしたものをさらに50度程度まで下げたものを飲むので、カルキなどの不純物がとび、口当たりも柔らかくなります。
白湯の効果は?ダイエットにいいの?
白湯は元々インドの伝統的医学「アーユルヴェーダ」の考えの中で、体に良いとされている飲み物です。おそらく、きれいな水が手に入りにくかったであろうインドで、一旦沸かして細菌などを排除した白湯や湯冷ましは、貴重なものだったと思われます。さらに、デトックス効果や、体を温めてくれる効果などがあるかもしれないとなれば、奇跡の飲み物のように扱われても不思議はありませんね。
冷えの解消に
体を温める「温活」でも白湯は注目のアイテム。夏場のクーラーで冷えたときにも、冬の寒い日にも、白湯で体を内側から温めれば血行が良くなり、手足の冷えも解消されやすくなります。
白湯で痩せやすい体質に?
白湯を飲むことで胃腸など、内臓を温めることができます。内臓温度が1℃あがると基礎代謝も約10~12%上昇すると言われているので、頻繁に白湯を摂取して内臓温度を上げることにより、脂肪燃焼率がよくなるというわけです。この効果により、痩せやすい体質を維持できるようになるかもしれません。ただ現在のところ、この件に関して、白湯でなければいけないという医学的なエビデンスはありません。
デトックスで美肌効果
血液を温めて血液の流れをよくする効果もある白湯。適切な水分摂取で、ニキビの元になるような、体内の「不要な代謝産物」をデトックスする効果が高まり、尿として排出されやすくなります。また、コーヒーカップ一杯の白湯にレモンを数滴入れた「レモン白湯」も、シミやそばかすの元になるメラニン色素の形成を抑えてくれるビタミンCを摂取できるので、美肌効果が期待できます。
便秘やむくみを解消
内臓が働きやすい体の深部体温は37.2℃前後と言われていますが、白湯を飲むことによって深部体温が高くなると、血液の循環が促進され、老廃物の排出力がアップします。体から余分な水分を出せるようになるのでむくみも解消(病的なむくみには逆効果になる恐れもあるので医師と相談を)。また、朝50度くらいの白湯を飲むことは、眠っていた胃腸を起こし、活発に動くよう促してくれるので、便秘の解消にも。
白湯の正しい作り方は?
基本の作り方は、やかんで湯を沸かし、沸騰したら蓋を外し、10~15分ほど弱火で煮立たせ、不純物やカルキなどを飛ばすだけです。火を止めたらコーヒーカップなどに移し、飲みやすい50°Cくらいまで冷めるのを待ちます。
忙しい朝の白湯づくりには、温水もサーブできるウォーターサーバーなどもあり、人気です。ミネラルウォーターの白湯であれば、カルキ等を煮沸で飛ばす手間が省けるので、飲みたいときにさっと用意することができて、とても便利ですね。
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白湯の飲み方は?
白湯で健康効果を実感するコツは、その飲み方とタイミングにかかっています。人間のからだが1日に必要とする水分量は、およそ1.5~2L。そのうち白湯で摂取する量を半分程度に、1日2~3回に分けて飲むと良いでしょう。
朝の一杯
白湯を飲むことで内臓を温め、活性化させます。朝食の前に飲むことを習慣づけるとおなかのリズムもととのい、スッキリと1日を始められます。
昼食後に一杯
外出先ではなかなか用意するのが難しいかもしれませんが、多少冷める前提で、適温より少し熱めにした白湯を水筒などに入れて持ち歩くのも良いでしょう。
夕食時にも一杯
就寝直前に熱いものを飲むと、排熱がうまくいかず、寝付けなくなるタイプの人もいるので、夜の白湯は、できれば就寝2時間以上前までに飲んでください。
まとめ
これだけ多種多様な飲み物があふれている現代で、あえて何もくわえない白湯を体が欲するというのは不思議な気もしますが、それだけ現代人の体が、色々な添加物や汚染物質に晒されているということなのでしょうか。
また、巷では体に良いと評判の白湯ですが、今のところ、白湯に決定的な健康効果があるのかどうか、医学的なエビデンスは確立されていないようです。
それでも朝、まだ完全に目覚めていない体が、やかんのシューシュー煮立つ音で徐々に覚醒したり、食卓に置いたコーヒーカップから立ち上る湯気を見つめたり、そんな白湯を飲むまでのプロセスのひとつひとつにも、温かさや幸せを感じますよね。
忙しい毎日の中で自分の体と向き合うそんな時間を持つことが、いちばんの健康法といえるかもしれません。
まとめ/伊波裕子
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