使おうと思ったときにカッチカチに固まっている瓶の蓋。困りますよね〜。そばに力持ちがいればいいけれど、そんなときに限って頼れる人がいなかったり。頼れると思った人が意外と非力だったり… でもここにある方法を覚えておけば、自分でサッと対応できますよ。
ビンの蓋が開かないのはどうして?
新しい瓶が開かないという場合もよくありますが、すでに開封してあるものが開かなくなってしまった原因は主に二つです。
・冷蔵庫で冷やされて蓋が収縮したため
庫内の冷気で冷えた瓶の蓋が収縮して小さくなってしまったのが原因で、瓶にかっちりとハマり過ぎてしまい、蓋が開かなくなってしまう場合。この場合は、冷蔵庫から出してしばらく常温で置いておくと、簡単に開く場合も。ただ、すぐに使いたいときなどは困ってしまいますね。
・内容物が瓶の口に付着し、接着剤のようになっている
ハチミツやメープルシロップ、ジャムなど、粘度の高い甘いものは、糖分が固まってのりのようになってしまうことがあります。こうなるともうただ蓋をひねっただけではにっちもさっちも行かなくなることが…。
蓋が開かないときの簡単な対処方法5つ!
瓶の蓋が開かないとき、まず試してみたい方法は次の5つ。力の入れ方を変えたり、瓶の持ち方を変えるだけなど、特別な道具がいらないので、すぐにできる開け方です。
①瓶のほうに力を入れてひねる
固くなった蓋を開けるとき、蓋の方にばかり意識がいってしまっていませんか?
円形のものは、直径が大きいものほど大きい力をかけることができるという法則があり、それを応用してみます。
大抵は蓋より瓶の方が直径が大きいので、瓶本体を利き手に持ち、そうでない手で蓋をしっかりホールド。そのまま瓶の方を、蓋が開く方向に回してみてください。そこまで固くなっていない蓋ならこれで開けることができます。
②太ももとおなかを使う
片膝を立てた状態で座り、太ももとおなか(胸)で瓶の本体をしっかり挟みます。左手で瓶を押さえ、右手で蓋をぐいっと回すと… 開きませんか?
瓶を固定する力を、左手(左利きの人の場合は右手)+太もも&おなかでパワーアップし、蓋の回る力に本体が持って行かれないようにするのです。
③手首を固定してひねる
瓶の蓋を外す時は、ふつう手首を回しますが、手首をひねるのではなく、腕全体の力を使うようなイメージで瓶の蓋を開けてみると成功することが。
右手で蓋、左手で瓶本体を持って両腕を前方にピンと伸ばし、そのまま手首をひねらないように、肘だけを外側に曲げて、蓋を回します。
小学校のときに習った「テコの原理」の応用ですね。でもこのやり方だと手首を痛める可能性も。蓋が固すぎる場合、あまり無理はしないでください。
④瓶の底を叩く
タオルを厚めに敷いた上に瓶をさかさまに置いて、瓶の底をトントンと、めん棒などで叩いてみましょう。瓶に衝撃を与えることで蓋と瓶の間に空気が入り、蓋が開きやすくなります。
⑤瓶の蓋を叩く
これは新しい瓶の蓋が開かないときにも使えるテク。瓶の蓋の部分を、硬いところにぶつけるだけです。力の加減は、蓋の一部が少しへこむくらい。これならかなり硬い蓋でも開けることができるのですが、問題は、瓶の蓋をぶつけても良い場所がキッチン他、家の中にあるかということ。壁などに傷を作りたくないですもんね。
そんな場合はかなづちでコンコンと叩いてみてください。かなづちもないというお宅は… 外へ出て石にぶつけるか、蓋オープン用に1個拾ってきておいても良いかもしれません。
道具でビンの蓋を開けられる対処方法5つ!
上記の対処法で無理だった場合、道具を使って開けてみましょう。家にあるものでできれば嬉しいですし、こんな場合に備えてオープナーを用意しておくのもいいですよ。
①蓋を温める
特に糖分が固まった蓋、プラスチック製や薄いアルミの蓋などにはてきめんのこの方法。瓶が入るボウルや小鉢にお湯を入れ、蓋の部分を浸けておくだけです。1分も浸せばびっくりするくらい簡単に蓋が開きますよ。中に水が入るのを防ぐため、お湯につけた後はしっかりと水分を拭き取ってから蓋を開けてください。
②ゴム手袋を使う
ゴム手袋をはめて蓋を回せば、素手ですべることによって逃げてしまっていた力が蓋に集中、驚くほど簡単に開くことがあります。
③輪ゴムを巻く
ゴム手袋と同じ仕組みです。素手だと滑ってしまいがちなので、ゴムの力を借りるのです。この場合、もしあれば、普通の細い輪ゴムよりも、幅の広いゴムの方がその力は強いようです。
④バターナイフやドライバーを使う
バターナイフやマイナスドライバーなど、先端が薄く、蓋と瓶の間に入りそうなものを用意。蓋と瓶の間に差し込み、蓋を浮かせるように隙間を作ります。一周ぐるっと隙間をあけなくても、数ミリの隙間があいただけでも大丈夫です。
バターナイフはサイズが小さいですが、大きなサイズの普通のナイフやカッターだと、刃が折れて危険なこともあるのでこの場合は使わないようにしましょう。
⑤オープナーを使う
蓋あけ専用のこんなグッズがあれば、いざというときに安心ですね。
びん蓋開け/サンクラフト
ペットボトルやマーカーの蓋などの小さいサイズから、ジャムの瓶などまで対応のオープナー。使い方が簡単で、固くなってしまった蓋もラクラク開けられます。
ビンオープナー ベースパッド付 /OXO(オクソー)
ベースパッドとオープナーのセット。さまざまなフタのサイズに対応(約20mmから84.9mm)し、手や腕に負担がかかりにくいステンレスの歯を採用。右利きでも左利きでも使用できる製品です。
キャップオープナー/MRD
やわらかく耐久性に優れたシリコン素材のオープナーは、薄型(2枚セット)なので置き場所もとら収納に困りません。コースターとしても使用可能なのもポイントです。
やってはいけない開け方が知りたい!
固まってしまった瓶の蓋の開け方を検索するとしばしば目にする、蓋にキリなどで穴を開ける方法ですが、これはもう、その場で使い切る、もしくはゴミ出しの分別のためにとにかく蓋を外したい!というとき以外はやめておいたほうが良いかもしれません。
というのは、蓋に穴が開いてしまうと、そこをラップでカバーしたりしても、やはり中身に空気が入ってしまい、酸化が進んでしまうからです。
同様に、蓋をぶつけたり叩いたりして開けた瓶は、空気が入りやすくなっているので、別の保存容器に移し替えるか、早めに食べきるようにしましょう。
蓋が硬くならないための予防策は?
ところで蓋が固まらないように、何か事前にできることはあるでしょうか?
これはやはり「瓶本体の蓋がかぶる部分を汚さない」に限ります。ハチミツなど、液だれの起こるものもあり面倒ですが、次に使うときのことを考えて、その都度汚れた部分を拭き取っておくのが良いでしょう。
まとめ
新婚時代、瓶の蓋が開かない!→ 夫に頼む → 無事に蓋が開く→ 頼もしい夫♡ありがとう。そんな経験をした方も多いかもしれません。しかし、ときは流れ、時短第一、効率アップを目指す毎日の家事の最中に、そういう悠長なことはしていられませんよね。
身のまわりの「困った」は極力自分で解決し、日々家事力を上げていきたい。そして自分こそが家族から頼られる家事のプロになる、そのステップのひとつが、固くなった瓶の蓋開け、だったりするのかもしれませんね。
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まとめ/伊波裕子
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