ふっくらもっちり炊きたてのご飯は、食事の要ともいっていいほどの存在。炊き上がってから時間が経つほど味が落ちてしまうから、できるだけそのおいしいままを冷凍保存したいところです。そこで、ご飯のおいしさをしっかりキープできる、おすすめの冷凍&解凍方法をご紹介します。
ラップの上に1膳分を平らに広げて、優しくかつぴったり包み、さらにファスナー付きのフリーザーバッグに入れる二段構えにすると、水分と香りがしっかり守られます。包むときに厚みがありすぎたり、おにぎりのように立体的にすると電子レンジでの解凍の際に加熱ムラがおきやすいので、平たく包むのがポイント。
ご飯の解凍方法のおすすめは?
解凍する際も、水分が奪われないよう手短に、が原則。ラップをかけず常温解凍したご飯は、パサパサした感触になってしまいますが、ラップをかけたままでも常温での自然解凍や冷蔵庫内での解凍は、デンプンが固いままで水分が出てしまい、べちゃっとして粒は固い食感になるので避けましょう。
蒸し器で蒸して解凍すると、しっとりむっちりした炊きたての食感が戻りますが、やっぱり面倒ですよね。電子レンジでの解凍も蒸し器と同様に炊きたのおいしさが味わえるのでおすすめです。こちらはラップの内側で水蒸気になった水分を適度に循環させて加熱でき、1食分の調理時間はほぼ3分。片付けも少なくて済み、時短になる手軽さの点からもおすすめしたい方法です。
なお冷凍ご飯を雑炊などに用いたい場合には、解凍せずにそのままお鍋に投入しても問題ありません。
電子レンジでご飯を解凍するときの大事な3点
① 1食分ずつ温める
電子レンジで解凍する場合は、1食分ずつ温めましょう。一度にたくさん解凍してしまうとムラができやすくなります。もちろん、炊きたてに近いほかほかのご飯は、おいしいうちにいただくことが大前提ですので、お代わりのごとに、また1食分ずつを解凍することがポイントです。
そして解凍には、解凍ボタンは使わず、あたため機能などがあればこちらで様子を見ながら直接加熱します。解凍ボタンも、やはりじっくりと温めることで水が出てしまい、おいしさのバランスが損なわれやすいのです。
② 解凍時間
加熱時間はご飯の分量や電子レンジによっても異なりますが、1膳分は600Wで3分を目安としてみてください。
③ 途中で器に移してほぐす
レンジ加熱の途中で一度取り出し、お茶碗やお皿などに移して優しくほぐします。1膳分なら1分ほど温めればほぐしやすくなります。ほぐしたご飯にラップをかけ直し、再びレンジ加熱して解凍します。
冷凍時のラップに包んだ状態のままで解凍すると、ラップの内側に着いた水分をまたご飯が吸ってしまい、ご飯がべちゃっとしてしまうので、途中で器に移してほぐすことをおすすめします。茶碗でなら、底の糸尻を触ってみて、冷たければさらに20秒刻みで〜1分ほど追加で温め、様子を見ます。茶碗の糸尻が温まっていればご飯の内部も充分加熱されているので、そのままテーブルへどうぞ。
解凍したご飯の食感に水気が足りないと感じられた場合には、次から解凍前に水小さじ1杯ほどを振りかけみても。また冷凍庫内やラップの匂い移りが気になるという方は、同じように日本酒小さじ1杯ほどを振りかけて解凍する臭み消しを試してみてください。
冷凍ご飯の賞味期限はどのくらい?
ラップで包んだだけで冷凍したご飯は約1週間おいしく保存できます。1週間以上もたせたい場合は、ご紹介した通り、ラップに包んだご飯をさらにフリーザーバッグに入れて冷凍を。この方法でなら1か月ほどおいしくいただけるので、おすすめです。
まとめ
冷凍庫に冷凍ご飯を作り置きしておけば、安心感もアップしますし、その都度のお米研ぎやご飯を炊く時間も節約できます。炊きたてのご飯の水分を逃さないように、手短に冷凍&解凍!これさえ実践すれば、いつでも炊きたてのおいしさを楽しめますよ。
まとめ/武位教子
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