丸い形をした食材に用いられることが多いくし切り。中央から放射状に切り分けるため、野菜やフルーツの栄養を均等に配分することができる切り方のひとつです。
玉ねぎはくし切りにすると煮崩れしにくいため、煮込み料理におすすめのカット法。さらにトマトやフルーツなどをくし切りにすると美しい断面がいき、料理の彩りや味わいまでアップさせてくれます。
今回は玉ねぎのくし切りを中心にじゃがいも、トマト、レモンのくし切りのやり方をおさらいしてみましょう。
くし切りとは?
くし切りは食材を中央から放射状に等分に切り分けるカット方法のこと。切れた食材が櫛の形のようになることからくし切り(くし形切りと呼ばれることも)の名前がつきました。玉ねぎ、キャベツ、トマトやリンゴ、カブなどの丸い形の食材に使われます。
大きめの幅に切るとその分食感が楽しめるという特徴があるほか、野菜の中心側・外側それぞれの旨味や栄養分まで均等に切り分けることができるのが利点です。
中でも玉ねぎを、芯を取らずにくし切りにすると煮崩れしにくいため、シチューなどの煮込み料理に向いた切り方といえるでしょう。
玉ねぎのくし切り
玉ねぎはいろいろな食材との相性も良く、幅広い料理を支える万能食材の一つです。
玉ねぎには切り方によって火の通りを早くしたり、シャキっとした食感を残したり、辛みを少なくしたりと味わいが変えられるという特徴が。だから料理によって切り方を使い分けることで、もっとおいしく味わうことができます。
スライス、みじん切りなどさまざまな切り方がありますが、カレーや肉じゃがなどの煮込み料理に玉ねぎを使うならくし切りがおすすめ。煮崩れしにくく、玉ねぎの食感や形を残して料理の一具材としての存在感をアピールしてくれます。
玉ねぎのくし切りの方法
1.玉ねぎの頭のとがった部分と根元の部分を切り落とし、皮をむきます。
2.玉ねぎを縦半分に切ります。
3.根本にある芯の周囲にV字に包丁を入れて芯を取り除きます(あえて残してもOK)。
4.切り口を下にして置き、中央に向けて放射状になるよう等分して切っていきます。6等分くらいを目安にして切り、料理によっては切る幅を大きくしたり小さくしたり調整しましょう。
玉ねぎをくし切りにするときのポイント
玉ねぎをくし切りにするときは、玉ねぎの大きさによて、4~6等分くらいを目安に切り分けると一口大の大きさになります。ただ、切る幅を大きくすればするほど食感を残せるので、好みによって大きく切り分けてもよいかもしれません。
じゃがいものくし切り
じゃがいものくし切りはフライドポテトにも最適な切り方です。メークインや男爵など品種が異なっても切り方の基本は同じです。
じゃがいものくし切りの方法
1.じゃがいもの皮をむき(皮つきのままでも)、芽を取り除きます。
2.縦に半分にカットし、切り口を下にして置き、中央に向けて放射状になるよう等分に切り分けます。
フライドポテトにするときのポイント
じゃがいものくし切りでフライドポテトを作るときは、低温からじっくり揚げるのがポイントです。くし切りにしたときの一番太い部分にしっかり火が通りホクホクに仕上がります。
トマトのくし切り
サラダに添えると華やかになるトマト。輪切りにすることもありますが、くし切りにすると種やワタの部分から水分がこぼれにくいのでおすすめです。
トマトのくし切りの方法
1.トマトを縦半分にカットし、ヘタの部分をV字に包丁を入れて取り除きます。
2.切り口の中央から放射状に等分に切り分けます。
トマトをくし切りにするときのポイント
サラダなどに使うトマトのくし切りは断面をキレイに見せたいもの。包丁を細かく前後に動かすよりも、一気に手前側に向けてスッと引くのを意識するとキレイに切れます。
レモンのくし切り
から揚げなどの揚げ物に添えられることも多いレモンのくし切りは、ちょっとしたポイントを抑えてカットすると、ただ切り分けたものより見栄えするのでお試しください。
レモンのくし切りの方法
1.レモンを縦半分にカットし、切り口を下にして頭とヘタを切り落とします。
2.中央に向けて放射状になるように4~6等分に切り分けます。
3.くし形になったレモンの上部に残った白いワタ部分をカットし、種があれば楊枝などで取り除きます。
レモンをくし切りにするときのポイント
上のワタの部分と種を取り除くと見た目が良くなるだけでなく、汁を絞り出しやすくなります。
カットしたレモンは乾燥しやすいので、ラップに包んで冷蔵庫で保管してください。
まとめ
くし切りはいろいろな料理に生かせる切り方の一つ。食材の大きさや調理方法によって何等分に切るのがベストなのか一概にはいえませんが、好みに応じて切り分ける幅を変えて楽しんでみてくださいね。
くし切りの玉ねぎを使ったレシピをご紹介!
蒸し焼きで時短☆豆腐とキャベツのすき焼き風
【材料(2人分)】
絹ごし豆腐…1丁
ごま油…小さじ2
キャベツ…100g
たまねぎ…60g
酒(または水)…大さじ3
A 砂糖…大さじ1
A しょうゆ…大さじ1
A みりん…大さじ1
水気を切った豆腐を大きめにカット、キャベツは一口大、たまねぎを1cm幅のくし切りにします。油を引いたフライパンで豆腐を両面焼きつけてから、野菜を加えて蒸し焼きに。煮汁が2/3くらいになるまで煮詰めて完成です。たっぷりの野菜が取れ胃にも優しい一品で。
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里芋のジャーマンポテト
【材料(作りやすい分量)】
里芋…4個
ベーコン…60g
玉ねぎ…1/2個
塩コショウ…少々
パセリ…お好みで
オリーブオイル…大さじ1
レンチンした一口大の里芋とくし切りの玉ねぎ、ベーコンを合わせた、変わりジャーマンポテト! 里芋のほっこりした食感と玉ねぎのシャキシャキ感が癖になりそう。
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10分で超簡単!我が家の大人気『カボチャとトロ~リ玉ねぎとチキンのバター煮』
【材料(作りやすい分量)】
カボチャ…1/4こ
玉ねぎ…2こ
鶏モモ肉…1/2まい
バター…大さじ1~2くらい
ニンニクみじん切り…1かけ分
塩…少々
醤油…少々
胡椒…少々
白だし(あれば)…お好みで少々
くし切りにした玉ねぎと、一口大に切ったかぼちゃ、鶏もも肉をバターでさっと炒めて、蓋をして、かぼちゃがやわらくなるまでコトコト煮るだけ。ささっと作れて、大人も子どもも大好きな味わい。
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まとめ/暮らしニスタ編集部
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