コラム

半熟卵は何分ゆでるべき？ゆで卵の種類別の時間や作るコツをご紹介！

更新日：2019.12.27

ゆで卵は、卵をゆでるだけの超シンプルな料理ですが、ゆで時間が定まらなかったり、殻が上手にむけずにボロボロになったりと毎回出来上がりが安定しないという方も多いのではないでしょうか。特に「半熟卵」は好みの黄身のトロトロ加減にするのが難しいですよね。

そこで今回は、実は奥が深い「半熟卵」の作り方を学びます。さらに、黄身の固まり具合を4段感に分けた「ゆで卵」の作り方もまとめました。後半には、ゆで卵を使った絶品レシピも紹介しますので最後までお付き合いくださいね。

そもそも、半熟卵とは？

ゆで卵は沸騰したお湯で作り、黄身の固まり具合で「半熟卵」か「固ゆで卵」に分けられます。同じようなもので「温泉卵」があります。温泉卵は沸騰してないお湯で作り、黄身がほどよく固まり、白身がとろとろのものを言います。

半熟卵と温泉卵の違いは、白身が固まっているかいないか。「半熟卵」とは、白身が固まり、黄身が固まりきらない状態のものを言います。

半熟から固ゆでまで4段階にゆで卵を大別

ゆで卵は、【1.黄身が流れ出す半熟卵】、ラーメンのトッピングのような【2.トロトロな黄身の半熟卵】、定番の【3.しっとりめのゆで卵】、サンドイッチを作るのに適している【4.固めのゆで卵】と大きく4つに分けられます。ぞれぞれ特長とゆで時間を見ていきましょう。
※加熱時間はすべて卵を常温に戻して熱湯からゆでる場合です。

1．黄身が流れ出す半熟卵

◎加熱時間：5分

半分に切ったときに、黄身がとろ～りと流れ出すほど超半熟卵です。ゆで卵の中でももっとも体に負担をかけずに、卵の豊富な栄養素をまんべんなく吸収できて消化が良いので、風邪気味のときや胃腸が弱っているときなどに向いています。黄身も白身もやわらかいため、殻をむくのが難しいのでご注意を。

2．トロトロな黄身の半熟卵

◎加熱時間：6分

黄身が固まる寸前のちょうどいいトロリ感のある半熟卵。もっとも人気が高く、食べやすく、黄身が流れ出ないので、お弁当のおかずやサラダ、ラーメンのトッピングにもぴったりです。

3．しっとりめのゆで卵

◎加熱時間：8分

黄身の中心部分だけがしっとりしたゆで卵です。固ゆで卵に比べると黄身の色が少し濃いので、たまごサンドのフィリングを作ると鮮やかな黄色の“萌え断”になります。

4．固めのゆで卵

◎加熱時間：10分

タルタルソースにしたり、輪切りにしてサンドイッチの具材にしたりするときに最適。失敗することも少ないゆで卵です。

【トロトロな黄身の半熟卵】の作り方

準備：卵は常温に戻しておきます。時間がないときは水に10分ほど漬けてから加熱します。

1．鍋のお湯が沸騰したら、やけど防止のため、卵を1つずつお玉など乗せてそっと入れます。

2．最初の1、2分間は菜箸で卵をそっと転がします。こうすることで黄身が中央にくるので切り口がきれいに見えます。

3．火加減は中火ぐらいにして卵を入れてから6分間ゆでます。

4．ゆであがったら氷水や流水でしっかり冷まします。ここでしっかり冷やすことで黄身がトロトロのベストな半熟卵になります。

きれいに殻をむくための秘訣

殻をきれいにむくには、白身と殻の間に「水」を入れるのが手っ取り早い方法です。卵の殻にひびを入れてから、水に漬けながらむくと簡単につるんとむけます。

また、卵をゆでる前に押ピンのようなものを使って卵の底に穴をあけると殻がむきやすくなります。100円ショップなどでも売られている卵の穴あけ器を使うとラクですよ。

水からゆでる場合のメリットは？

冷蔵庫から取り出したすぐの卵でも、水からゆでれば卵と水の温度差が小さいので、ひび割れる心配が少ないです。

水からゆでる場合のデメリットは？

卵のゆで加減は沸騰してからの時間で決まります。水からゆでる場合は、沸騰の判断が見分けにくいため、特に好みのゆで加減にしたい場合は不向きと言えます。

お湯からゆでる場合のメリットは？

沸騰したお湯からゆでると、加熱時間を正確に計れるため、好みのゆで卵が出来上がります。特に【黄身が流れ出る半熟卵】の場合は熱湯からがおすすめ。しっかりと氷水や冷水で冷やすこともお忘れなく！

お湯からゆでる場合のデメリットは？

冷蔵庫から出したばかりの卵を使う場合は温度差で殻が割れやすくなります。熱湯からゆでる場合は卵を常温に戻してからにするか、時間のないときは卵を水に10分程度漬けてからゆでるといいです。

レンジでゆで卵を作るコツ

加熱している最中、その場を離れられるのが、レンジ調理の最大のメリット。ほおっておいても美味しいゆで卵を作れるので忙しい朝に活用したいですよね。

卵をそのままレンチンすると爆発してしまいますが、正しい方法で加熱すれば時短でゆで卵ができます。作り方を紹介します。

【用意するもの】
・マグカップ
・アルミホイル
・ラップフィルム

【作り方】
1．卵をアルミホイルですき間ができないようにぴったりと巻き、マグカップに入れます。
2．卵がかぶるくらいの水を注ぎます。
3．ラップをふんわりかぶせて600Wで11分、そのまま3分放置すると【固めのゆで卵】になります。
　ラップをふんわりかぶせて600Wで8分30秒、放置せずに冷水につけると【トロトロな黄身の半熟卵】になります。
4．卵を冷水でしっかりと冷やします。