関連するキーワード
全てのキーワードを見る
コラム

【ミニトマトの保存について】方法は?期間は?徹底解説

  • クリップ
【ミニトマトの保存について】方法は?期間は?徹底解説

サラダやお弁当の彩りとしてもよく使われるミニトマト。料理に使って余ったときやたくさんいただいたとき、家庭菜園で収穫しすぎてしまったときなど、しっかり保存したつもりでも気づいたら冷蔵庫の中でシワシワに…なんていうことはありませんか。

せっかくのミニトマトを少しでも美味しく長持ちさせるために、今回は詳しい保存方法や保存食レシピなどをご紹介。これからは正しい保存方法を実行して、新鮮な状態をできるだけ長くキープしましょう。


ミニトマトについて知りたい

トマトの種類

トマトにはさまざまな品種がありますが、大きく2つの種類に分けられます。

実が赤い品種の「赤系」と、ピンク色をした「ピンク系」です。ピンク系は皮が薄くて甘味があり、サラダなど生でそのまま食べるのに向いている品種。一方の赤系は、皮が厚くて酸味もあり、ジュースや缶詰といった加工用によく使われます。日本のスーパーなどで一般的に販売されている大玉サイズのトマトにはピンク系が多く、生食でも加熱しても美味しいミニトマトはほとんどが赤系です。最近では、ピンクや赤以外にも、黄色、黒、緑色といったカラフルなミニトマトが栽培されており、それぞれ含まれている色素によって栄養が少し違います。

ミニトマトと普通のトマトの違いは大きさ。1玉200g以上のものを大玉トマト、1玉10~30gくらいのものをミニトマト、大玉とミニの中間サイズを中玉トマトと呼び、一般的には中玉トマト以上のものをトマトと呼んでいます。ミニトマトよりも小さいマイクロトマトは1㎝未満のものです。

ちなみに、小さいトマトを「ミニトマト」や「プチトマト」と呼んでいますが、どちらも基本的に品種は同じ。「ミニ」は英語、「プチ」はフランス語で読み方の違いです。

ミニトマトの栄養

ミニトマトは中玉以上のトマトよりも栄養価に優れていると言われています。β-カロテンの含有量は、ピンク系の普通のトマトが540㎍なのに対し、ミニトマトは950㎍と2倍近く。カロテンには抗酸化作用があり、体内でビタミンAに変換されることで粘膜や皮膚の保護、風邪などの感染症予防に対する効果が期待できます。

また、赤色をしたトマトの色素成分、リコピンはカロテノイドの一種。リコピンにも抗酸化作用があり、老化や酸化の防止、動脈硬化の予防効果などが期待できるのだそう。リコピンは皮に近い部分に多く含まれているので、普通のトマトに比べて皮の割合が高いミニトマトは含有量が多め。リコピンには油に溶けやすい性質があるので、オリーブオイルを使ったパスタや煮込み料理にするとより効果的に摂取できます。

さらに、血圧を下げる働きのあるカリウムや脂肪の代謝に関わるビタミンB6も、普通のトマトよりミニトマトの方が多く、ビタミンCは普通のトマトの約2倍も含まれています。料理の添えものとして使うだけではもったいない食材なんです。

ミニトマトの選び方

ミニトマトを長持ちさせるためにも、購入するときはできるだけ新鮮で美味しいものを選びたいですよね。ミニトマトは色が濃く熟しているものほど甘味が強いとされています。ヘタの緑が濃く、皮に張りがあって固くしまったものが品質のいいミニトマトです。色づきにムラのないものを選びましょう。

ミニトマトの保存方法が知りたい

実はトマトは寒さが苦手。温度が低すぎるところに保存していると、水分が抜けたり食感が変わったりする「低温障害」を起こしてしまいます。購入後はすぐ冷蔵庫に入れてしまいがちですが、ミニトマトは意外にも常温保存が可能な食材。しかも、十分に熟していない実の場合は、常温に置くことで追熟されて美味しくなります。

ただし、夏場や室温が25℃を超えるような場合は冷蔵庫へ。食べきれない量がある場合は、早めに冷凍保存するのがオススメです。正しい状態で保存すれば、美味しい状態のまま長持ちさせられますよ。

常温保存の方法

常温保存OKとはいえ、25℃を超えるような室内や高温多湿の場所はNG。購入したパックや皿に乗せたままの状態で置いておくのもあまり良くありません。ミニトマトはパックや皿と接した面から傷みが進んでしまう上、容器に入れたままの状態では空気が循環せず湿気で実が割れたり傷んだりしてしまいます。

常温で保存するオススメの方法は、接地面が少なく通気性がいい「ざる」を使うこと。ヘタを取ったミニトマトをざるに並べ、風通しのいい冷暗所に保管しましょう。冬の寒い時期なら1週間、それ以外の時期でも3~4日ほど日持ちがします。

まだ熟れていないミニトマトの場合も、ざるに置いて常温で追熟を。完熟したものはビニール袋などに入れて口をしっかりと閉じ冷蔵庫で保管してください。暑い時期以外は完熟したままざるで常温保存も可能ですが、早めに使ってくださいね。

ミニトマトは湿気や水分を嫌います。保存する際に水分が付いていたらキッチンペーパーなどでしっかりとふき取るのもポイントです。

冷蔵保存の方法

冷蔵保存の場合、ミニトマトの熟し具合によっても異なりますが、保存期間はだいたい1~2週間程度が目安。低温障害にならないように冷気から守れば、野菜室よりも冷蔵室の方が日持ちします。

冷蔵室に入れる前の下処理として、ミニトマトのヘタを取ってからきれいに洗い、水分をよく拭いておくことが大切。ヘタには雑菌が付きやすく、それが繁殖して実に広がるのを防ぐため、ヘタは忘れずに除去しましょう。タッパーなどの容器にキッチンペーパーを敷いたら、ヘタが付いていた方を下にしてトマトを並べ、ふたを閉めて保存してください。

ほかにも、ミニトマトの水分が蒸発してシワシワになるのを防ぐため、水に浸けた状態で冷蔵保存する方法も有効です。こちらは、洗ったミニトマトをタッパーなどの容器に入れ、そこにかぶるくらいの水を注いで冷蔵庫に入れるだけ。この場合は、ヘタは取らずに保存してください。2日に一回は水を入れ替えて1週間~10日程度保存が可能です。みずみずしいままの状態で保存できますよ。

冷凍保存の方法

すぐに食べきれない量のミニトマトがある場合は、早めに冷凍保存するのがおすすめです。ヘタを取って洗い、水分を拭き取ったミニトマトをジッパーバッグなどの保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫に入れます。その際、熱伝導率の高い金属トレイにのせると、早く冷気が伝わって短時間で冷凍できます。

冷凍したミニトマトは、少しだけ解凍してデザート感覚で楽しむこともできますが、完全に解凍したものは生食に向きません。加熱調理をしてトマトソースにしたり、凍ったままスムージーを作ったりしてもいいですね。ミニトマトを凍ったまま水に浸けると、皮が簡単に向けて調理しやすくなります。冷凍保存なら1ヶ月程度保管できますよ。

トマトとミニトマトの保存方法の違いが知りたい


普通のトマトとミニトマト、基本的な保存方法は同じですが、普通のトマトはどんどん追熟が進んでしまうので、完熟したら冷蔵庫に入れましょう。その際は、ヘタを下にして重ならないように袋に入れて野菜室へ。トマトから出るエチレンガスによってほかの野菜の傷みが早くならないよう、袋の口をしっかり閉じるようにしましょう。できれば1個ずつキッチンペーパーで包んでから袋に入れるのがオススメです。

ミニトマトの活用方法が知りたい

一粒一粒の味が濃厚で、そのままでもトマトソースに使っても美味しいミニトマト。保存方法の一つとしてドライトマトにするのもオススメです。簡単にできるので、ぜひ試してくださいね。

ドライトマトとは

天日干しもしくはオーブンでミニトマトを乾燥させ、甘味と旨みをさらに凝縮されたもの。セミドライトマトはおつまみやおやつとしてそのまま食べてもgood。ドライトマトをオリーブオイルに漬けておき、パスタの具材やソースにするのもいいですよ。

作り方①天日干しの場合

ヘタを取ったミニトマトを縦半分に切り断面を上にしてざるに並べます。晴れた日に4~5日干したら完成です。手順はとても簡単ですが、注意してほしいのが天候。雨の日や梅雨時期など湿気が多いときは、干している間にカビが生えてしまう可能性も。乾燥している冬や、しばらく晴天が期待できそうときを見計らってチャレンジしてください。できあがったものを長期保存する際は、密閉容器に乾燥材を入れておくといいですよ。

作り方②オーブンの場合

ヘタを取ってそのまま、もしくは縦半分に切って断面を上に向け天板に並べます。オリーブオイルを軽く回しかけて、100℃のオーブンへ。オーブンに入れる時間は90分間くらいが目安ですが、お好みの乾燥具合に合わせて調整してください。出来上がったドライトマトは天日干しほど乾燥していないソフトタイプなので、すぐに食べきれない場合は瓶に入れオリーブオイルに浸けて保存を。冷蔵庫で1ヶ月ほど保存が可能です。

ドライトマトの応用レシピ

◎クリチとドライトマトのオイル漬け

【材料】
ドライトマト…適量
クリームチーズ…適量
オリーブオイル…チーズが浸るくらい
ニンニク…適量
お好みの乾燥ハーブ…適量
ハーブソルト…適量

保存容器にクリームチーズとドライトマト、スライスしたニンニク、ハーブなどを入れ、オリーブオイルを注げば完成。3日目以降が食べごろです。パスタやバゲットと合わせても。リコピンは油に溶ける性質があるので、油と一緒にとると吸収率が高まります。
https://kurashinista.jp/articles/detail/57849

ミニトマトの保存食レシピが知りたい

常温保存、冷蔵、冷凍、ドライトマトといった保存方法のほかに、ミニトマトを保存食として常備しておく方法もあります。保存する目的だけでなく、食卓にもう一品、というときの常備菜にもぴったりです。

◎カラフルトマトの和風マリネ

【材料(3~4人分)】
カラフルミニトマト…360g
昆布つゆ(3倍濃縮タイプつゆ)…大さじ1
米酢…大さじ2
オリーブオイル…大さじ1
はちみつ…小さじ1
玉ねぎのみじん切り…20g
セルフィーユ…少々(なくても可)

ミニトマトは味を染みこみやすくするように湯むきをして準備。そこに、市販の昆布つゆなどの調味料とみじん切りした玉ねぎを加え、軽く混ぜれば調理終了。冷蔵庫に一晩置くことで味がなじみ、トマトから出た水分でツヤツヤに。おもてなしメニューとしても喜ばれます。
https://kurashinista.jp/articles/detail/34588

◎キラキラ♪「ルビーミニトマト」の作り方

【材料(2人分)】
ミニトマト…10個
白だし…小さじ1

材料は、ミニトマトと白だしの2つだけ!調理も、ヘタを取り、湯むきをして白だしに漬ければ完了と、たった3ステップでOKです。ヘタをカットしておけば湯むきも簡単。冷蔵庫でよく冷やしてから召し上がれ。口直しやおつまみにもオススメですよ。
https://kurashinista.jp/articles/detail/55967

◎ピクルス01 うずら&ミニトマト

【材料(作りやすい分量)】
GABAN ピクリングスパイス…小さじ2
白ワインビネガーもしくはりんご酢…300cc
水…300cc
グラニュー糖…大さじ4~5
岩塩…適量
うずらの卵…4個
ミニトマト…4個
白だし…小さじ1

スパイスとビネガー、水、グラニュー糖、岩塩を鍋に入れて沸騰させるだけで、簡単にピクルス液が完成。味が染みこみやすいよう楊枝で穴を空けたミニトマトと、茹でて殻をむいたうずらの卵を密閉容器に入れ、ピクルス液を注いで1日以上寝かせれば出来上がりです。
https://kurashinista.jp/articles/detail/27448


◎万能ダレ♡にんじんとまぽんっ【*作り置き *野菜ダレ *簡単 *常備菜】5分以内

【材料(作りやすい分量)】
ミニトマト…5個(トマトの場合は1/2個)
ニンジン…1/2本
ポン酢…適量

火を使わずに作れる万能タレ。すりおろしたミニトマトとニンジンを混ぜてレンチン1分。そこにポン酢を加えて合わせるだけ。旨みたっぷりのタレは、肉にかけたりたこ焼きにのせたり、サラダのドレッシング代わりに使ったりと、いろんな料理に合いますよ。
https://kurashinista.jp/articles/detail/41077


◎プチトマトとモッツァレラチーズのガーリックオイル漬

【材料(4~5人分)】
ミニトマト…1パック
モッツァレラチーズ(一口タイプ)…1袋
ニンニク…1片
フレッシュバジル…5~6枚
粗塩…大さじ1程度
オリーブオイル…材料が浸かる程度

ミニトマトのヘタに大きめの穴を空けて粗塩をすりこみ、潰したニンニク、バジル、モッツァレラチーズと保存容器へ。あとは材料がすべてかぶる程度にオリーブオイルを入れて冷やします。ニンニクやバジルの風味が付いたトマトは、オイルごとパスタにしても美味しいですよ。
https://kurashinista.jp/articles/detail/58493

◎野菜たっぷり♪ベジ&ソイのラタトゥイユ

【材料(6人分)】
ミニトマト…6個
ズッキーニ…1本
玉ねぎ…1個
なす…1本
ぶなしめじ…1袋
パプリカ(黄色)…1個
トマト缶(カットタイプ)…380g
煎り大豆…40g
ブラックペッパー…小さじ1
ガーリックパウダー…小さじ1
オリーブオイル…大さじ1

煎り大豆は熱湯に浸けて戻し、野菜やきのこと一緒に缶詰のトマトでコトコト。ミニトマトは仕上げに加え、崩れない程度に煮るのがポイントです。冷やしても美味しく、バゲットにのせてワインのお供にも。冷凍保存も可能ですが、解凍して水っぽくなったときは煮詰めればOKです。
https://kurashinista.jp/articles/detail/59942

◎見た目も可愛い♡ビタミンたっぷり♡10分で作る♪プチトマトソースとオムレツ

【材料】
ミニトマト…1箱
トマトソース缶詰…200cc
コンソメ(顆粒タイプ)…小さじ1と1/2
ニンニク…1片
バジル…3枚
塩…小さじ1
てんさい糖…小さじ2

市販のトマトソースにミニトマトをプラスし、フレッシュ感のあるソースに。ミニトマトは半分にカットし、バジルとニンニクはみじん切り。材料をすべて鍋に入れ、強火で7~10分程度煮込むだけという手間いらずなソースです。オムレツや揚げもののソースとしても相性抜群。
https://kurashinista.jp/articles/detail/47959 

まとめ

見た目もかわいく栄養たっぷりのミニトマト。これまでの保存方法では、もしかしたらせっかくの旨みを逃してしまっていたかも!ちょっとした手間だけで美味しさが長持ちするので、これからは上手に保存して、ミニトマトをとことん楽しんでくださいね。

文/関東博子

  • クリップ

Ranking

ランキング

もっと見る

Popular Kurashinista

人気の暮らしニスタ

もっと見る

1

ハッピー(小寺 洋子)さん

249934

料理愛好家。大阪在住/日常の小さな喜び(宝物)を...

2

舞maiさん

203410

本の世界から観る史跡巡りが好きで古都にも足を運び...

3

mamayumiさん

168066

おうち料理愛好家。福岡在住/夫と小4の息子の3人...

4

🌠mahiro🌠さん

27093

 🤔🤨🤬😬🧐🤫

5

KMママさん

22266

男の子2人と幼稚園に通う娘の子育て中の母です。 ...

1

ハッピー(小寺 洋子)さん

1033663

料理愛好家。大阪在住/日常の小さな喜び(宝物)を...

2

mamayumiさん

504018

おうち料理愛好家。福岡在住/夫と小4の息子の3人...

3

舞maiさん

484765

本の世界から観る史跡巡りが好きで古都にも足を運び...

4

KMママさん

158176

男の子2人と幼稚園に通う娘の子育て中の母です。 ...

5

智兎瀬さん

142846

ちとせと申します(*^▽^*) 元ホテル従業員...

花ぴーさん

8706627

ヘルシーでエコで簡単なお酒のあてを作るのが好きで...

RIRICOCOさん

4346734

築40年60㎡マンションに家族5人暮らし。子ども...

*ココ*さん

5632173

力を抜いてゆるゆるでいこう🎵

よんぴよままさん

6494749

4人の子どもに振り回されながらもスイーツ作り、お...

桃咲マルクさん

6560058

~cafe' fuu Manma~かふぇ風まんま...