作り置きのおかずから食品のストックまで、さまざまなものが入っている冷蔵庫。整理できていないと「消費期限が切れちゃった!」とか「あると思っていたストックがない!」となりがちです。
ライフオーガナイザーの香村薫さんは、ある工夫でこうした事態を予防しています。その工夫とは、ズバリ、食材を入れる前の「ひと仕事」です!
「ストック食品を移し替えたり、使う分量に分けておいたり。ちょっとしたひと仕事をしておくだけで、冷蔵庫の中がスッキリ整って、料理するときもラクなんです」
今回は「ひと仕事」を実践していただきつつ、香村家のキッチンを大公開。スッキリ冷蔵庫&料理ラクの秘密に迫ります!
収納術01:
調味料はボトルに移し替え&ラベリング
「調味料やスパイス、小麦粉などの粉類は、取り出しやすいドアポケットが定位置。このとき、ボトルに移し替えてラベリングしておくと、迷わずにワンアクションで取り出せます」
ドアポケットの右側には粉類。ボトルはフレッシュロック。片手で開けられるのが便利だそう。
ボトルだけでなく、冷蔵庫のポケットにもラベリングしてあるのがポイント。「主人や子どもが使ったとき、間違えずに元の位置に戻せます」
左側のドアポケットには液体の調味料を。ボトルはセラーメイトのもの。「100 均のボトルも試しましたが、こちらのほうが液ダレしなくて優秀!」
「ボトルに移し替えればコンパクト化できて、ラベリングすれば探しやすくて戻しやすい。入れる前の“ひと仕事”で、あとあとずっとラクになりますよ!」
収納術02:
小包装の食品は袋から出してスリム化
「納豆やふりかけなどの使い切り食品は、個包装が多いですよね。わが家では先にパッケージを外してスリム化してから冷蔵庫に入れています」
どのお宅の冷蔵庫にも入っている、納豆などのごはんのお供。外側のパッケージを外すと……
ぐっとコンパクトに!100 均のバスケットに立てて収納できます。袋が取ってあるので食べるときもスムーズ♪
味つけ海苔なども袋から出し、ジップロックに移し替え。これで湿気も防げます。
バスケットごとに「スパイス」「朝食」「お菓子」「ごはんのお供」に分けて、冷蔵庫へIN。食事のときはこのままテーブルに出します。
「袋ごと冷蔵庫に入れると乱雑になりやすく、奥のほうに押し込まれて忘れてしまうことも。パッケージを外すだけで見える化&スリム化できて、食品のムダもなくなります」
収納術03:
お米は使う分ずつビニール袋に小分け
冷蔵庫の中だけでなく、周囲もスッキリ!な香村さん宅。よくある米びつやお米の袋なども見当たりません。
「お米は買ってきたらすぐに小分けして、冷蔵庫の野菜室に入れてしまいます。そのほうが鮮度をキープできるし、大きな米びつも要りません」
5kgのお米を2合、3合、5合などに分けてビニール袋へ。量を見れば何合か分かるそう。
小分けしたら野菜室で保管。「野菜は買ってすぐに下ごしらえ→冷凍するので、うちの野菜室はガラガラなんです。ここが満杯のお宅では、ほかの収納場所を探してみて!」
使うときは袋を破いて炊飯器へ。いちいち計量しなくてすむからラクラク!これだけでも小分けするメリットがありそうですね。
収納術04:
お弁当グッズは、まさかの急冷室収納!
お弁当箱として使っている保存容器やカップなどは、なんと急冷室で保管。その理由は……
「ごはんを冷凍するスペースに、空の容器を入れておいたのがきっかけ。何気なくやっていましたが、こうしておくとアツアツのお弁当を詰めてもすぐに冷める!と気づいたんです」
急冷室には炭酸水用のレモンくらいしか入っていないので、もともとゆとりがあったそう。かさばるお弁当グッズの収納場所ができて、衛生面でもメリット大!なアイデアです。
「ただし、わが家で入れているのはプラ容器だけ。ガラス容器は向かないと思います」
キッチンでもミニマルライフを徹底!
食材の保管にもミニマリストとしてのワザが光っていた香村さん。キッチンのスッキリには、ほかにもさまざまな秘密がありました。
「食材の買い物をするのは、ゴミ収集日の前日。コストコなどでまとめ買いして、その日のうちにパッケージをはがし、下ごしらえまで終わらせるので、家に食品ゴミがあるのはひと晩だけです。
すべての食材が下ごしらえしてあるので、平日にまな板や包丁を使う調理はゼロ。やっぱり事前の“ひと仕事”のおかげで、そのあとにラクできているんですよね」
「料理が苦手だからこそ、いろいろ工夫するんです」という香村さん。冷蔵庫がキチンと整っているのも、「扉を開けたときに少しでもテンションを上げたいから(笑)」
たしかに、冷蔵庫やキッチンがスッキリしていれば、一日の気分も上がるはず。香村さんのように苦手をバネにして、理想のキッチンを実現できたらいいですね。
ライフオーガナイザー®
ミニマライフ.com代表 香村薫さん
勤務していたトヨタグループで学んだメソッドを、家事やお片づけにも応用。2014年に片づけサポートを行う「ミニマライフ.com」をスタート。本や講座などを通じて「モノの数を決めて維持するしくみ」をアドバイスしている。ご夫婦ともにライフオーガナイザーの資格をお持ち。
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