今回登場するのは、小3から年少さんまで4人の子育てに奮闘中の中矢くみこさん。一戸建てのマイホームはとにかくにぎやか!
「いつも誰かから『ママ~!!』と呼ばれているので、ゆっくり座って家事をする時間はほとんどありません(笑)」
この状態、ママにとっては“あるある" ですよね。片づけても片づけても散らかる!洗濯物を畳むそばから崩される!と、大きなお悩みを抱えていました。
しかも、中矢さんは元“片づけられないオンナ”。30年以上も収納下手に悩んできたそう。それなのに、子どもたちの持ち物は増える一方。管理しないと生活が回らなくなってきました。
そこで心機一転、ネットで知ったライフオーガナイザー®にチャレンジ。1年後には1級の資格を取得し、現在は講師として活動するほか、片づけサポートも行っています。
「ライフオーガナイズで得たことは、苦手なら無理しなくていいんだ!ということ。それからラクな気持ちで収納と向き合えるようになりました」
そんな中矢さんが見つけたのが「ワンアクション収納」。ズボラな人にはうってつけ!?の収納術をご紹介します。
収納術01:
パジャマとタオルは畳まない!かごに入れるだけ
6人家族ということもあってタオルの洗濯は1 日に10枚以上。子どもたちのパジャマも毎日洗うという中矢さん。洗って干すだけでも大変ですが、もっと問題なのは畳む時。
「畳んでおくと子どもたちに崩されて、洗濯物を踏んで歩くので(笑)、畳まずにワンアクションで収納できる方法を考えました」
こちらがタオルのワンアクション収納。まず物干しラックから1列分を引き抜いて……
ラックの上に重ねておき、隣の列を引き抜きます。
これで10枚分のタオルがまとまりました。
まとめたタオルは、このまま洗面室のかごにIN!作業時間はほんの2~3分です。
「ここで大切なのはかごのサイズ。2つ折りのフェイスタオルがそのまま入るから、畳まなくてすむんです」
かごは無印良品のワイヤーバスケット(幅51×奥行き37×高さ18cm)。浅めなので上から出し入れしやすいのもポイントです。
子どもたちのパジャマも、畳まずにラックからかごへダイレクトイン!
パジャマ入れは、中矢さんが結婚前から持っていた籐のバスケット。かわいくて出しておいても絵になります。
洗濯物を入れたら布で目隠しして完了!
「洗濯物を畳まないだけで、家事の負担がぐっと減りました。特に無印のバスケットは優秀!以前は狭くて深いタイプを使っていましたが、浅くて広いタイプに変えたら、ワンアクション収納がしやすくなりました」
収納術02:
タッパーや食器は拭かない!仕上げ乾燥→食器棚へ
中矢さんのお宅は新築したばかりの一戸建て。キッチンは対面式で、食洗機も採り入れました。
「ただ、この食洗機はなかなか乾かないのが難点。特に凹凸の多いタッパー類は、必ず水滴が残ってしまうんです」
たしかにプラ製品は乾きにくく、拭き上げるのが面倒ですよね。
そこで中矢さんが編み出したのが、ピンチハンガーを使った仕上げ乾燥です。
「洗濯用のミニハンガーにタッパー類を吊るして自然乾燥。食洗機の向かいにハンガーがあるので、その場から動かずにワンアクションで作業できます」
しっかり乾いたら引き出しへ。気持ちよく使えて衛生面も完璧です♪
タッパーだけでなく、食器も振り向くだけのワンアクション収納。食洗機と引き出しを同時に開けておき、その場でどんどん移していきます。
「食器を上から重ねていくだけなので、棚に収納するよりラク。引き出しの奥までムダなく使えるのもメリットです」
キッチンはゆったりした広さなのに、作業動線が最短なのが理想的ですよね。このワンアクション収納、食洗機ではなく水切りかごでもまねできそう!
苦手なことを受け入れて、ラクな収納術にトライ
パジャマやタオルは毎日洗濯、タッパーは乾燥させてから収納。「ズボラで片づけ下手」という中矢さんですが、実はキレイ好きのしっかりママなのでは!?
「得意なことと苦手なことがはっきりしているのかも。昔からインテリアは好きなのに家じゅうゴチャゴチャだったり。どんな家事が自分に向いているか分からなかったんです」
ライフオーガナイズを通して、「収納が苦手なら無理をしないで、ラクに続けられることが大切!」と知り、暮らしが少しずつ変化。「レベルは低いのですが(笑)、やっと“元に戻せない”“いつもモノを探している” がなくなりました」
ワンアクション収納も、ラクでズボラにできるからこそ続いているそう。収納やお片づけが苦手なママは、ぜひ参考にしてみて!
ライフオーガナイザー® 中矢くみこさん
ご主人と長男(小3)・長女(幼稚園年長)・双子の次男・三男(年少)の6人家族で、名古屋市にお住まい。結婚当時は散らかっていても気にならなかったものの、子どもの成長とともに生活に支障が出るように。2015年にライフオーガナイザー®の資格を取得し、30年間悩んでいた片づけ下手を克服。現在は自身の体験も活かし、講座の講師や片付けサポートを行っている。2018年にご主人の両親と暮らす二世帯住宅を新築。
取材・文/後藤由里子、撮影/柴田和宣(主婦の友社)
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