トイレや洗面室は、家族が毎日かならず利用するスペース。ママにとっては、洗面台をドレッサーとして利用する人も多いでしょうし、洗濯や子どもの着替えや洗面・歯磨きを手伝ったりと、滞在時間の長い場所でもあります。
だからこそ、トイレや洗面室は快適で使いやすい空間にしたいですよね。さらにおしゃれなインテリアを実現できたら理想的。そこで、ここではトイレと洗面室のレイアウトのコツや、おしゃれなインテリアにするためのポイントなどをご紹介します。
トイレの選び方が知りたい!
まずは肝心なトイレ便座の選び方について。トイレを選ぶときにはサイズやデザインのほか、掃除のしやすさ、温水洗浄便座の機能性など、チェックしたいポイントがたくさんあります。もちろん、機種によってグレードや価格もさまざま。「狭いトイレではどんなタイプを選べばいいの?
「便利な機能はどこまでとり入れる? 」など、トイレ選びにあたって詳しく知りたい場合はこちらの記事を参考にしてください。
2015.12.14快適度をアップさせる先進機能を搭載したスタイリッシュなトイレが増加。実用性を重視しがちな場所ですが、リラックスできる空間にコーディネートしたいものです(「洗面室・トイレのプランニング方法」も合わせてお読みください)。コンパ...続きを見る
トイレや洗面室をおしゃれな空間にする工夫と押さえておきたいレイアウトのコツ!
トイレや洗面室をおしゃれで使いやすい空間にするためには、どんな工夫ができるのでしょうか? 大きなポイントは「目的をしっかり決めてから計画すること」です。
たとえば「ゲストに気持ちよくトイレを使ってもらいたい」という目的があれば、手洗いボウルと鏡を設置する、「洗面室では生活感を出さずに、すっきりした空間にしたい」という目的があれば、収納スペースを充実させる、など。なんとなく広さや設備を決めるのではなく、「そこで何をしたいか」「どんな空間に仕上げたいか」を考えることが大切です。
自分自身の掃除のクセや習慣を見直すことも、心地いいトイレや洗面室づくりに役立ちます。たとえば、掃除が苦手な人、忙しくて掃除をする時間があまりとれない人なら、タイルを使ったナチュラルな洗面台をきれいに保つのは負担になるかもしれません。このように、理想のインテリアと自分にとっての家事のしやすさを秤にかけて、どちらを優先させるか検討してみてください。
ここからは、洗面室とトイレをプランするときに押さえておきたいベーシックなポイントを挙げてみました。どちらも先に「目的」を決めてから「具体的にどうプランするか」のステップに進むのがおすすめです。
家族4人が身支度の際に渋滞しないよう、ツインボウルを採用。2つあるトイレのうち、1つをこの洗面室内におさめ、タオルウォーマーでやんわりとスペースを分けています。
おしゃれな洗面室をつくるレイアウトプランのコツ
洗面室では何をしたい?
洗面室には、洗顔、歯みがき、メイク、シャンプー、洗濯、着替え、子どもの入浴前後のお世話など、さまざまな用途があります。まずは「洗面室でどんなことをしたい? 」「朝晩に何人の家族が同時に使う? 」を考えてみましょう。
自分にとってのおしゃれな洗面室のインテリアもイメージしてみましょう。このとき「無理なく清潔感を保てる? 」かどうかも、判断基準にしてみて。
洗面室でしたいことや、何人の家族が同時に使うかがわかったら、そのために必要な広さや設備を考えてみましょう。
たとえば「朝の出勤前に、夫婦2 人で同時で使いたい」場合は、洗面室を広めにして、洗面台の前に大きな鏡を設置したり、ツインボウルをとり入れるのがおすすめ。また「洗濯だけでなく室内干しもしたい」なら、洗濯機のほかに物干しポールや、必要であればエアコンなどを用意するといいでしょう。このように、用途に合わせてプランを考えることが大切です。
快適な洗面台にするためには、インテリアのイメージも大切です。「ナチュラルスタイルが好きだからタイルやガラス、木を使いたい」など、内装や洗面台回りで使いたい素材や設備があるのであれば、そのリストも挙げてみましょう。インテリアには特にこだわりはなく、シンプルで手入れがラクなのがいちばん!というのであれば、それも大きな方向性のひとつ。既製品から機能重視で選びましょう。
洗面室の間取りプラン例
こちらはベーシックな洗面室のプランです。洗面化粧台は、既成品をとり入れるのが主流。最近では、収納部材が豊富にそろうシステムタイプが増えてきました。2階のホールなどに設置できる省スペースタイプもあります。インテリアを重視するなら、洗面ボウルや水栓、カウンターなどを自由に組み合わせる方法もおすすめです。
どちらの場合でも、チェックしたいのが洗面ボウルの大きさと水栓金具。手洗い洗濯をよくするなら、大きな洗面ボウルを選んでみては。水栓をシャワータイプにしておくと、洗髪の際に便利です。
おしゃれなトイレをつくるレイアウトプランのコツ
トイレをプランする際に、まずは目的を決めることが大切です。たとえば「家族が用を足すためだけのトイレ」なのか、「ゲストにもパウダールームとして使ってもらうトイレ」なのか、など。「子どものトイレトレーニングをしやすくしたい」「将来、夫婦どちらかの身体が不自由になったとき、介助しやすくしたい」といったケースもあります。また、洗面室と同様に、理想のインテリアのイメージも思い浮かべてみましょう。
トイレの目的が決まったら、それに合わせて広さや設備、インテリアなどを考えます。
家族が使うだけのトイレなら、広さや設備は最小限にして、壁紙などで空間に変化をつけたり。パウダールーム風にするなら、ゆったりした面積をとって、手洗いボウルや鏡をつけたり、デザインのいい照明をつけたり。複数の人が入れるようにするには、トイレの間口を広めにする、洗面室の一角にオープンなトイレを設けるという方法もあります。
トイレは狭いスペースなので、どんな壁紙や床材にするかによって、インテリアの印象ががらりと変わります。好みの色・柄の壁紙を張ったり、珪藻土で左官仕上げにしたりと、好きなテイストを反映させると、楽しい空間になるのでは。
トイレの間取りプラン例
こちらはベーシックなトイレのプランです。やはり使用目的をよく考えて、設置場所や設備、広さを決めましょう。お客様も使うなら、化粧直しができるように手洗いカウンターと鏡を設置して。リビングから行きやすい場所につくる場合、ソファからトイレのドアが見えないように配慮を。
狭い敷地では、洗面室とトイレをワンルームにする方法もあります。特に清潔に保ちたい場所なので、トイレや内装材は汚れがつきにくく、手入れが簡単なものを選びましょう。
トイレと洗面室のおしゃれなインテリア実例集を見て参考にしたい!
ここではトイレと洗面室のインテリア実例をまとめてご紹介。内装の素材や仕上げ方、設備、パーツなどはもちろん、空間の広さや窓のとり方などにも、「おしゃれ! 」と感じるポイントが隠されています。ぜひ注目してみて!
モルタル仕上げのカウンターと実験用シンクがおしゃれ! 木枠の鏡やグレーの飾り棚もオーダーメイドでつくり、イメージを統一しました。
同じお宅のトイレ。こちらは天井と壁をブルーグレーの壁紙でまとめました。コンパクトな手洗いボウルのデザインも素敵です。
「朝の身支度が同時にできるように」と考えて、2人が横にならんでも大丈夫な大きめボウルを採用。深さもあるので、上靴を洗ったりする時にも重宝します。
上げ下げ窓や照明、鏡、タイル張りのカウンターなどにこだわりを反映させた実例。カウンター下はカーテンで目隠し。
同じお宅のトイレ。広いので子どものトイレトレーニングに役立ったそう。洗面カウンターもナチュラルな素材でつくりました。
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トイレと洗面室の収納スペースの作り方
トイレや洗面室では、どんな収納スペースが使いやすく、おしゃれな空間づくりに役立つのでしょうか? ここでは、トイレと洗面室の収納スペースの作り方について考えてみます。
トイレで使うものといえば、トイレットペーパー、タオル、生理用品、掃除用具、洗剤、小さな子どもがいる家では幼児用の補助便座など。でも、トイレの中に収納しておきたいものは、家庭によってかなり違うようです。
「トイレで使うものはすべてトイレ内に置いておきたい! 」という家もあれば、「交換用のタオルや掃除用の洗剤は使うときに持ってくるから、トイレットペーパーや生理用品だけ置いておければいい」という家もあります。それによって、必要な収納スペースの容量にも大きな差が出ます。
つまり、トイレの収納は、「うちでは何を置いておきたい? 」から考えるのがベスト。「すべて置いておきたい派」なら、トイレの面積にゆとりをもたせて、扉つきの収納スペースを設けるのが理想的です。「絶対に必要なもの以外は取りにいく派」なら、トイレを出たところの廊下などに納戸をつくっておくと便利です。
トイレと同様に、洗面室でも「何を置いておきたい? 」から収納プランを立てるのがおすすめ。ただし、洗面室はトイレより用途が広く、脱衣室や洗濯室を兼ねていることも多いため、収納したいものも多いですよね。
たとえばせっけん、シャンプー、タオル、ハンガーなどの洗濯用品、衣類用の洗剤、掃除用品、浴室用の洗剤、ヘルスメーターなど。着替え用の下着やメイク道具、赤ちゃんのおむつを置いておきたいという家庭もあるのでは。
これらの中から、洗面室に何を置きたいかをあらかじめ決め、それに必要な収納スペースを考えましょう。一般的なのは洗面カウンターの下を収納にするプランですが、それでは足りない場合は壁面収納を検討しては。扉つきのキャビネットですっきりと目隠しするか、オープンシェルフに見せながら並べるか、収納のスタイルにも好みを反映させるのがおすすめです。
トイレと洗面室のおしゃれな収納実例集を見て参考にしたい!
ここではトイレと洗面室の収納実例を集めました。おしゃれに見える工夫や、狭い空間を生かすアイディアがいっぱいです。
キャスターつきの収納ボックスをDIY でつくり、洗面カウンターの下におさめている実例。ボックスの中には洗濯用品をしまっているそう。
「家じゅうに機能的な収納がほしい! 」と希望して、トイレの中にもしっかりと壁面収納を設けた実例。トイレで必要なものがすべておさまります。
洗面室に収納したいものをあらかじめ決めて、たっぷりしまえるオープンシェルフを造りつけた実例。バスケットの使い方がおしゃれ!
洗面室の中にオープンなトイレを設置した実例。洗面カウンターの下に「IKEA」のボックスを組み込んで、大容量で使いやすい収納を実現しました。
失敗しないトイレや洗面室のレイアウト・インテリアにするために注意すべきポイントは?
トイレや洗面室のレイアウト・インテリアで失敗しがちなのは、「狭い・暗い・片づかない・清潔感がない」といったポイントです。これでは生活や家事がしにくく、おしゃれな空間にするのも難しいですよね。
こうした失敗を防ぐための予防策を考えてみましょう。やはり、「自分たちの暮らし方を考えて、それに合わせて計画すること」が、おしゃれで使いやすいトイレや洗面室をつくるポイントと言えそうです。
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「狭い」の予防策
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その場所で何をしたいか、何人の家族が同時に使うかを決めてから、面積や設備を考える
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「暗い」の予防策
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どこに窓をつければ、プライバシーを守りながら光をとり入れられるかを検討する。洗面台や洗濯機回りなど、作業をする場所には十分な明るさの照明をつける
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「片づかない」の予防策
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その場所に置いておきたいものを決めてから収納スペースを計画する
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「清潔感がない」の予防策
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自分にとって掃除のしやすい設備や素材を選ぶ
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まとめ
自分で家を建てるなら、家族で気持ちよく使えるトイレや洗面室をつくりたいもの。さらに家事や掃除がしやすくて、インテリアにもこだわれたら言うことなし! こちらで紹介したアイディアを、ぜひ理想のトイレ・洗面室づくりに役立ててください。
★おしゃれな注文住宅を建てたい方はこちら
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