階段ひとつの在り方でも、暮らしのイメージは変わります。例えば、「子どもが玄関から自分の部屋に直行してしまうのが心配」という方には、階段をリビングの一部に設けるのがおすすめ。家族構成や暮らしのイメージから階段を考えていきましょう。
広々感や家族のふれあいをかなえるリビング階段
近頃人気なのがリビング階段。リビングの中に階段があるプランです。子ども部屋がリビングのそばになくても、外出する時や帰宅した時に必ずリビングを通過することになるので、自然と家族が顔をあわせる機会が増えます。子どものちょっとした変化や交友関係も気づきやすくなるので、親として安心です。
階段もLDKの中に設けたプラン。タイルの床は、夏はひんやりと涼しく、冬も床暖房で快適です。
リビング階段は、“移動”と“居室”という2つのゾーンの仕切りをなくして広がりをつくる手法です。狭い敷地では、リビングに限らず、階段を部屋の一部にとり込む間取りを検討してみては。階段や手すりは、視線の抜けるデザインのうほが、圧迫感がありませんし、光が抜けて部屋が明るくなります。
階段は、安全性や上り下りのしやすさが重要。段鼻(踏み板の端)にはノンスリップをつけるか、溝加工をすると、滑りにくくなります。
また、階段には踊り場のあるものとないものがありますが、転倒しても最下段まで転げ落ちる心配を防ぐために、踊り場つきがおすすめです。
高齢者がいるお宅では、将来ホームエレベーターや階段昇降機が設置できるスペースを確保しておくと安心です。
階段の種類
階段にはさまざまな種類があります。スペースはとりますが、勾配をゆるやかにして、踊り場をつけるのが理想です。らせん階段は荷物を持って上がるのには不向きですが、空間のアクセントにするには効果的。
階段のレイアウト・間取りプランを考える時のポイント
- 階段の形、勾配、幅は、上り下りのしやすさや安全性を重視する。特にLDKが2階の建物や3階建てでは注意。段鼻にはノンスリップをつけ、手すりを設ける。踏み外し事故の多い最上段と最下段の壁にフットライトを設ける。
- リビング階段にすると、狭小敷地でも広々した住まいになり、親子のふれあいにも効果的。ただし、冷暖房の効率が悪くなるので注意。
- 広がり感を出すには、ストリップ階段など視線が抜けるデザインに。
- 階段下の空間を利用して、収納や洗濯機置き場にするのもよい。
- 階段にトップライトや大きめの窓をつけると、光と風があふれる住まいになる。
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