採れたてのたけのこを自分で茹でて、調理できるといいな!と思ったことはありませんか?
新鮮なたけのこはシャキシャキとして、やさしい甘みが楽しめるごちそう食材です。
そこで今回は、たけのこの下茹で方法に注目。いろいろな茹で方と、下茹でしたたけのこを使った、簡単な和・洋・中、エスニックのレシピもご紹介します!
おいしいたけのこの選び方は?
下茹での方法を知る前に、まずはおいしいたけのこを選ぶコツをおさらいしてみましょう。売り場で並んでいるのを見かけたら、次のポイントが参考になります。
◎Point1…ずんぐりした形
たけのこは、竹の地下茎から出る若芽のこと。地中で伸びて、土の中からニョキッと頭を出しますが、地上に出て伸び過ぎると「アク」が強くなります。「アク」は「えぐみ」とも呼ばれ、味を悪くするもの。たけのこは、なるべく土から頭を出さず、ずんぐりとした形のものがおすすめです。
◎Point2…皮の色が薄い
地上で日光に当たり過ぎると、たけのこはアクが強くなります。皮の色が濃いものや、穂先が緑になっているものは日光に多く当たっている可能性が高いので避けましょう。皮がうすい茶色で穂先が黄色いものを選ぶのがベスト。
また、根元にブツブツした赤いものがありますが、これが少なく、色のうすいものほどアクが少ないと言われています。
◎Point3…ずっしりとした重さ
掘り出されたたけのこは時間が経つほどにアクが多くなるので、掘りたてを選びたいところ。新鮮なものは、手に持つとずしりと重みを感じ、切り口が白っぽく、皮がしっとりとしています。
ここまでで、おいしいたけのこの基本的な見分け方が整理できましたよね♪
続いて、下茹での方法について見ていきましょう。
たけのこはどんな茹で方がおいしく食べれるの?
たけのこを食べるには下茹でが必要です。下茹では面倒なイメージがありますが、実は意外とカンタン♪
やわらかくておいしいたけのこになるよう茹でるには、必要な手間がありますのでご紹介します。
◎たけのこをおいしく茹でる手順
1.アク抜きのための材料(米ぬか、赤唐辛子)を用意。たけのこを買ったらその日のうちになるべく早く処理します。
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2.たけのこの鬼皮(外側の硬い皮)をむき、穂先を斜めに切り落としてから縦に切り込みを入れます。
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3.大きな鍋にたけのこと水を入れ、米ぬか、赤唐辛子と一緒に丸ごと茹でます。
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4.茹であがったら、鍋に入れたままゆっくり冷まします。
以上で下茹では完了!手順3では、アク抜きのために「米ぬか」を使うのが一般的ですが、ほかのもので代用できます。続いて、米ぬかを使った茹で方をはじめ、さまざまな茹で方についてさらに詳しく見ていきましょう。
米ぬかを使った茹で方が知りたい!
まずは、米ぬかを使う、基本的なたけのこの茹で方から。米ぬかに含まれるカルシウムがたけのこのアク抜きに役立つと言われています。
◎基本なたけのこの茹で方
手順1.たけのこの鬼皮をむく
…皮を全部むかずに残しておくことで時間をかけて茹でられるので、アクをしっかり抜くことができます。たけのこのうま味を逃がさない効果もあります。
手順2.切り込みを入れる
…穂先は5~6cmを斜めに切り落とし、縦に切り込みを入れます。縦に入れる切り込みは深さ2~3cm。穂先の厚い皮部分を切るイメージで、内部のたけのこまで刃が届かない程度にとどめましょう。根元がしっかり残っていて、ブツブツとしたものが付いているときは、削るように切り落とします。
手順3.丸ごと茹でる
…たけのこがすっぽり入る大きさの鍋を用意し、2のたけのこと、かぶるくらいの水を入れます。ここで「米ぬか」と赤唐辛子を入れて強火にかけます。沸騰したら弱火にし、落としぶたをして40~60分ほど茹でます。
落としぶたはキッチンペーパーで代用もOK。吹きこぼれそうなときは、ペーパーを少しめくっておくのがおすすめです。根元部分に竹串がスッと入るくらいになったら、火を止めます。
手順4.そのまま冷ます
…たけのこは鍋の茹で汁に入れたまま8時間以上置いて冷まします。流水に当てて急に冷ますと、たけのこが縮んだり、アクが抜けにくくなるので注意しましょう。
お米を使った茹で方が知りたい!
米ぬかと赤唐辛子は、たけのこのアクを抜くのに欠かせないものですが、米ぬかがないときはわざわざ買わなくても大丈夫。お米や米を洗ったときの白い研ぎ汁で代用できます。
◎お米を使った茹で方
米ぬかを使った「基本的なたけのこの茹で方」の手順1・2・4は同じ。
手順3で、「米ぬか」を「お米」に置き換えます。お米の量はひとつかみほど。洗わずにそのまま使います。ただし、無洗米はぬかが付いていないので×。
もしくは、お米の研ぎ汁を使ってもOK。「基本的なたけのこの茹で方」の手順3で入れる水を、米の研ぎ汁に置き換えます。研ぎ汁が少ないときは、たけのこがかぶる程度まで水を足してください。
圧力鍋を使った茹で方が知りたい!
次は、茹で時間を短くする方法を見ていきましょう。基本的な茹で方で紹介したように、下茹では通常40~60分ほどかかりますが、圧力鍋を使えば、この時間を短縮することができます。
◎圧力鍋を使った茹で方
米ぬかを使った「基本的なたけのこの茹で方」と手順1・2・4は同じ。手順3では、鍋と茹で時間が変わり、次のようになります。
手順3.丸ごと茹でる
…圧力鍋に、2のたけのこと、かぶるくらいの水を入れます。米ぬか(お米でも代用OK)と赤唐辛子を入れ、ふたして加熱スタート。10~15分を目安に加圧して、火を止めて手順4へ進めば完了♪
これなら茹で時間が短くなりますよね。ただし、圧力鍋を使うときは、たけのこと水が圧力鍋の3分の2ほどにおさまるように注意しましょう。また、加熱時間は圧力鍋の種類によって異なるので、説明書などで事前に確認してくださいね。
重曹を使った茹で方が知りたい!
山菜のアク抜きでもおなじみの「重曹」は、たけのこの下茹でにも使えます。「米ぬかは手持ちのものがないし、お米は無洗米派なので…」というご家庭でもこの方法が役立ちますね♪
◎重曹を使った茹で方
手順1.お湯を沸かす
…鍋に水1リットルと重曹小さじ1を入れ、火にかけて沸騰させます。
手順2.たけのこの鬼皮をむいて切る
…たけのこの鬼皮をむき、根元の固い部分を切り落とし、全体を縦半分に切ります。茹で時間を短くしたいときは、3~4等分に切っても。
手順3.茹でる
…2のたけのこを1の鍋に入れ、弱火で30分程茹でます。根元部分に竹串がスッと入るくらいになったら、火を止めましょう。
手順4.そのまま冷ます
…鍋のお湯に入れたまま8時間以上置いて冷まし、アクをしっかり抜きます。
長持ちする保存方法は?
下茹でしたたけのこを一度に食べ切れないときは、次のような方法で保存することができます。いずれも、茹であがったたけのこの皮をむき、水でさっと洗ってから行います。
◎冷蔵保存
タッパーなどの密閉容器に入れ、水を浸して冷蔵庫へ。水は毎日取り替えましょう。この方法で1週間ほど保存できます。
◎冷凍保存
たけのこは、薄切りや千切りなど使いやすいサイズに切ります。砂糖をたけのこの表面にまぶし、ラップでくるんで冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫へ。また、だし汁に浸して冷凍するのもおすすめです。いずれも1カ月ほど保存できます。
◎瓶詰め
ジャムの瓶など密封できる瓶に、食べやすく切ったたけのこを入れ、沸騰したお湯に瓶の上部まで浸して煮沸します。この状態でふたをしっかり締めれば準備OK。常温で1年ほど保存できます。
たけのこを使ったおすすめレシピが知りたい!
たけのこの下茹でが終わったら、いよいよ調理!下茹で済みのたけのこを使って、和・洋・中、そしてエスニックの、おすすめレシピを5つご紹介します。材料の「たけのこの水煮」は市販のものでもよいのですが、家庭で下茹でしたたけのこなら、いっそう風味よく仕上がりますよ。
◎鶏ひき肉で作る青椒肉絲
【材料(2人分)】
鶏ひき肉…200g
たけのこ(水煮)…1/4本
ピーマン…1個
いんげん…4本
紹興酒(酒でも可)…大さじ1
しょうゆ…小さじ1
オイスターソース…小さじ1
鶏ガラスープの素…小さじ1/2
水…20ml
たけのこがおいしく味わえる中華料理と言えば、青椒肉絲は外せませんよね♪こちらは家計にも優しい、鶏ひき肉の青椒肉絲レシピです。切って炒めて調味するだけでスピーディにできあがるので、忙しい日の晩御飯にもぴったり。
2019.04.09鶏ひき肉でちゃちゃっと作る青椒肉絲です。家計にも優しく、お弁当にもぴったり!続きを見る
◎【春の訪れを感じて】デトックス効果に!!筍とワカメの木の芽和え
【材料(2人分)】
たけのこ(水煮)…100g
水…100ml
白だし…小さじ2
わかめ(生)…約15g
木の芽…約10枚
さとう…小さじ1/2
白みそ…大さじ1
みりん…小さじ1/2
白だし…小さじ1/2
たけのこを角切りにして低カロリーで食べ応えのある和え物に。たけのこをだしで一度煮て粗熱をとってから、わかめ、調味料を加えて和えます。わかめをたけのこと同じくらいの大きさに切り揃えるのが、見た目よく仕上げるポイント。
2019.03.28あたたかくなってきて、春の訪れを感じますね〜!そんな時に店頭に並ぶ「筍(たけのこ)」春の訪れを感じる食材の一つですよね(o^―^o)ニコ筍は、食べ応えがあって、低カロリーなんです☆そんな筍を使って、春の薬味を使った和え物レ...続きを見る
◎簡単お釜にポン♡パスタソースで絶品たけのこピラフ
【材料(3人分)】
米…2合
ツナ缶…70g 1缶
茹でたけのこ…150g
ピーマン…1個
パプリカ 赤…彩り程度
コンソメ 顆粒…大さじ1
パスタオイル 下記参照…大さじ3
ブラックペッパー…お好みで
たけのこで洋風ごはんを作りたいときにおすすめ! お弁当にも役立つレシピです。お米、水、パスタオイル、たけのこなどの具を入れて炊飯器で炊くだけなので簡単。パプリカやピーマンの彩りもいいですね。
2019.05.07旬のたけのこで絶品ピラフキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!味付けはパスタソース!!!お釜にポンでめっちゃ簡単!!!!これ美味しいよ(∩´∀`)∩ワーイお弁当にもオススメです♪是非お試しを♡続きを見る
◎舞茸とタケノコのかき揚げ ポルチーニ風味
【材料(4人分)】
オリジナル フリット粉…1パック
T&C テンタツィオーニ 乾燥ポルチーニ…3枚くらい
舞茸(房分け)…1p
たけのこ(水煮の薄切り)…70g
タマネギ(薄切り)…小1/2個
ニンジン(細切り)…1/3本
塩…適量
サラダ油(揚げ用)…適量
定番人気のたけのこの天ぷらを、ポルチーニと合わせてかき揚げにすることで斬新な一品に。ポルチーニのほのかな香りとまいたけ、たけのこの食感が楽しめますよ。ひと口大に揚げてピンチョス風に盛り付けるとオシャレ。
https://kurashinista.jp/articles/detail/26057
◎大好きグリーンカレー
【材料(4人分)】
鶏もも肉…200~300g
たけのこ(水煮)…300g
赤・オレンジ色・緑色ピーマン…各1個
グリーンカレーペースト…50g
水…200ml
ココナッツミルク…400ml
油・オリーブオイルなど…適量
ナンプラー…小さじ2
砂糖…大さじ1
ジャスミンライス…2~3合
薄力粉…大さじ1
たけのこはグリーンカレーの具材としてもおなじみですよね。市販のグリーンカレーペーストを使って、簡単なのに本格的なグリーンカレーを作りましょう。たけのこのシャキシャキとした食感が好アクセント。
2019.08.01グリーンカレーが大好きでよく作ります。今日も作りましたので、作り方をご紹介させて頂きます。続きを見る
まとめ
たけのこの下茹では面倒なイメージがありますが、意外と簡単!時間がないときは圧力鍋で茹でたり、米ぬかがないときは他のもので代用したりと、臨機応変にできるのもいいですね♪
獲れたてのたけのこを見かけたらラッキー!丸ごと1本購入して下茹でし、いろいろなレシピで味わってみましょう。
文/北浦芙三子
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