辛さが病みつきになると話題の「辛ラーメン」。カルボナーラ風やカレー、トマト味などなどユニークなアレンジレシピも続々登場し、SNSを中心に注目されています。今回は、そんな辛ラーメンを鍋料理「プデチゲ」にアレンジしたレシピをご紹介。いろんな野菜と煮込むヘルシー鍋は、夏バテ予防にもおすすめですよ。
人気の辛ラーメンって、どんな商品?
辛ラーメンは韓国の食品メーカー「農心(ノンシン)」が開発したインスタントラーメン。1986年に発売されて以来の人気商品で、今でも韓国のインスタントラーメン市場で圧倒的シェアを占めているそうです。
じつは、韓国のラーメン文化はインスタントが主流。日本のように生の中華麺を提供するお店は少ないそうです。ラーメンは家や屋台で食べるものであり、お店もインスタントの商品をベースに、具材や調理法に独自のアレンジを加えて提供しているのだとか。
韓国でラーメンと言えば辛ラーメンのことを指す、と言われるほど定番となっているのは、このような事情もあるようです。
今では世界100カ国近くに輸出されているという辛ラーメン。日本でも韓流ブームや激辛ブームの高まりとともに人気が拡大し、スーパーやコンビニでも気軽に買える商品となっています。辛ラーメンにハマり、箱買いして自宅にストックしている人もいるのだとか。
おいしさの決め手は「粉末スープ」「かやく」「太麺」
味の決め手は、唐辛子の辛さと、オリジナルに調合されたスパイスと素材の旨味成分がたっぷり溶け込んだ「粉末スープ」。「かやく」としてフリーズドライの椎茸、ネギ、にんにくも付いていて、麺は高級麺用の小麦粉を使った、もっちりコシのある太麺です。辛ラーメンは1袋120gで500キロカロリーです。
旨味と辛さが絶妙にマッチした「旨辛(うまから)」味が癖になり、リピーターが続出!そのまま食べてももちろん美味しいですが、お好みにアレンジを加えたレシピもSNSなどで数多く発信され、話題となっているようです。
料理研究家のコウケンテツさんも、ご自身のYoutubeチャンネルで辛ラーメンのアレンジレシピ動画をアップされています。
野菜と煮込んで絶品!辛ラーメンのプデチゲレシピ
辛ラーメンの麺は煮込んでも伸びることながなく、美味しく食べられるのが特徴です。韓国では鍋の具材としてインスタントラーメンを入れる食べ方があり、その代表的な料理が「プデチゲ」です。
プデとは韓国語で「軍隊・部隊」、チゲは「鍋・鍋料理」という意味。朝鮮戦争以降、米軍から放出されたソーセージやスパムなどの加工肉をキムチチゲに入れたのが始まりと言われ、軍部隊の多かったソウル近郊で流行したことから、このような名前で呼ばれるようになったのだとか。
加工肉に加え、野菜やキムチ、チーズ、トック(韓国餅)など、なんでも好きなものを入れて食べるのが今の韓流スタイル。ジャンクな味とボリューム感が、若い世代を中心に人気のようです。
ジャニーズWESTの桐山照史さん主演のテレビドラマ『ゲキカラドウ』でも、豚肉、玉ねぎ、ソーセージをコチュジャンで炒め、そこに辛ラーメンを投入した激辛プデチゲが登場しました。
辛ラーメンのプデチゲレシピ
では早速、プデチゲを辛ラーメンで作ってみましょう!
【材料(一人前)】
- 辛ラーメン…1袋
- 水…450ml
- ソーセージ…2〜3本
- えのき…1/3袋
- 玉ねぎ…1/4個
- 長ネギ…1/3本
- ニラ…1/3束
- 溶けるチーズ…好みの量
【作り方】
①ソーセージは斜め半分に切り、えのきは石づきを切り落として小房に分け、玉ねぎは薄切り、長ネギ、ニラはそれぞれ食べやすい大きさに切ります。
ソーセージはスパムでもOK。野菜はほかに、もやし、椎茸、小松菜などなど、基本的に何を入れても美味しく仕上がります。
②ボウルに水450mlと付属の「粉末スープ」を入れ、よく混ぜます。
③鍋に溶けるチーズ以外の具材と割りほぐした麺を並べ、付属の「かやく」を加えます。
④②のスープを加えて強火にかけ、煮立ってきたら中火にして4〜5分煮込みます。
⑤仕上げに溶けるチーズを加え、火を止めて完成です。
旨辛味に箸がどんどん進む!
見た目からも香りからも食欲をそそられるプデチゲが完成。具材がたっぷり入っているので、一人前ですが1人で食べたらかなり満腹になるボリュームです。
ひと口食べると、う〜ん、これは美味しい。勢いに任せて2、3口食べた後、辛ラーメンならではの辛さがやってきますが、それもいい刺激となって箸が進みます。まさに「旨辛」!
料理研究家のリュウジさんが「辛ラーメンの一番ウマい食べ方は間違いなくこれです」と言っているのも納得です。
プデチゲセットもおすすめ
少しマイルドにしたければ、納豆を加えても。スープにコクが欲しい場合は、仕上げに味噌を少しプラスして。ニンニクや豚肉、キムチなどを炒めて加えると、さらに旨味が加わった一品に仕上がります。
より本格的な味を楽しみたいなら、同じく「農心」から発売されている日本限定販売「コリコレ鍋セット プデチゲ」がおすすめです。辛ラーメンに特製ヤンニョムが入った3〜4人前の鍋セットで、本場韓国の味が手軽に家で再現できます。
ほかにもまだある! 辛ラーメンのプデチゲレシピ
麺とともに野菜もしっかり食べられるヘルシー鍋料理、プデチゲ。野菜を切るなどの簡単な下ごしらえをすれば、あとは煮込むだけ!というお手軽さもあって、暮らしニスタさんのアレンジレシピもバリエーション豊富です♪
cot.cotさんのアイデア
市販のキムチ鍋スープに、お好みで辛味をプラス
材料 : ミツカンキムチ鍋つゆストレートタイプ / A【一味唐辛子 / 味噌 / 砂糖】 / 豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用) / スパム / ソーセージ / 赤ウインナー / 白菜 / 春菊 / 豆もやし / 長ネギ / えのき / 乾麺 / ピザ用チーズ
市販のスープに一味唐辛子、味噌、砂糖を加えて味のベースを作り、そこに肉・加工肉、野菜、最後に麺を加えて煮込みます。スパム、ソーセージ、赤ウインナーと加工肉を贅沢に使った、旨味たっぷりレシピ。
一味唐辛子で辛味を加えますが、辛ラーメンの粉末スープを使ってもいいかも。
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cot.cotさんのアイデア
オリジナルのチゲの素を使った本格派
材料 : Aダシダ / Aコチュカル / B醤油 / B酒 / Bサラダ油 / Bチューブにんにく / Bチューブ生姜 / Bホワイトペッパー / スパム(ランチョンミート) / お好みのソーセージ / 韓国の餅(トッポギ用) / 韓国おでん / 白菜キムチ / 茹で豆(缶) / 玉ねぎ / えのき / キャベツ / 長ねぎの青い部分 / 乾サリ麺(辛ラーメンなどの麺だけ) / 米のとぎ汁
タテギと呼ばれるチゲの素を作り、米のとぎ汁を使う(スープにとろみをつけ、生臭さを消す効果アリ)本格派レシピ。より美味しく仕上げたいなら、ぜひトライして! 具材の韓国のおでんは、ちくわで代用可能です。
ここでは韓国の鍋用インスタント麺であるサリ麺を使っていますが、もちろん辛ラーメンでOK。
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cot.cotさんのアイデア
冷蔵庫の残り野菜や練り物をフル活用!
材料 : 残り野菜【なす / 玉ねぎ / セロリ / 大根 / ニラ / 長ネギ / 白菜 / ホールコーン】 / 残ってる練り物(がんも、ちくわなど) / 乾麺(サリ麺) / 水餃子 / A【水 / だし用昆布】 / B【おでん用顆粒粉 / 白だし】 / 七味、こしょうなど
具材は野菜や練り物など冷蔵庫に残っているもので、という簡単お手軽レシピ。スープには昆布だしとおでん用顆粒粉、白だしを使います。麺だけでなく水餃子も加えた、食べ応えのある一品。お好みで辛味をプラスします。
辛ラーメンの麺&粉末スープを使って作れば、プデチゲ風になりますね。
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高野豆腐さんのアイデア
超簡単! とろ〜り濃厚なスープが激ウマ
材料 : ラ王 味噌味 / キムチ / ウインナー / しいたけ / ニラ / ★コチュジャン / ★酒 / ★みりん / ★すりおろしニンニク / ★すりおろし生姜 / ごま油
ラ王付属の味噌に、コチュジャン、酒、みりん、にんにく&しょうがのすりおろしを加えたオリジナル濃厚スープが◎ 煮込む前にキムチをごま油で軽く炒め、香ばしさを出すのがポイントです。卵黄を入れるのもおすすめだそう。
辛ラーメンを使えば、辛いもの好きにはたまらない味になりそう♪
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自分流に自由にアレンジして、辛ラーメンのプデチゲレシピを楽しもう
プデチゲアレンジには辛ラーメンの粉末だけを使うほか、韓国料理でよく使われている牛骨の粉末ダシ「ダシダ」を使ったりしても、コクが出るのでおいしさもアップ。ダシダあり、ダシダなし両方を試してみるものいいかもしれませんね。
また、粉末スープの量を調整したりチーズを増量したりすれば、まろやかで辛くないプデチゲも作れるので、辛さが苦手だけど辛ラーメンは好き!という人もおいしくいただけます。
旨辛の辛ラーメンはキムチなしのインスタントラーメンですが、キムチ入りの「辛ラーメン キムチ」という商品も売られていて、こちらは"マイルドな辛さ"がウリ。好きな具材を入れて、味もアレンジして、自分流の辛ラーメンのプデチゲアレンジを楽しんでくださいね。
写真・文/石野祐子
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