注文住宅を建てるとき、まず考えるのは間取り? 土地の場所?
いいえ、まずは資金のことを考えましょう。
即金で家を買えるようなごく限られた人でない限り、多くの人が住宅ローンを組みます。そしてそれを長年かけて返していきます。
資金計画を立てるということは、その先数十年の生活を考えることでもあるのです。
資金計画が失敗するとどうなる?
資金計画に失敗すると、住宅ローンの返済が計画通りにいかなくなってしまう恐れがあります。そうすると、最終的にはせっかく建てた新居を手放さなければならなくなるかもしれません。
そんな最悪のシナリオは避けたいからこそ、資金計画の失敗でどんなことがおこるか、リスクを知っておきましょう。
自己資金不足でローン返済が滞る
同じ3000万円の家を買うにも、3000万円を丸々ローンでまかなうのか、1000万円の頭金を入れて2000万円のローンでおさめるのかでは、毎月の返済額が違ってきます。
年収減や病気によりローン返済に影響が出る
今の家賃が10万円、家を買うためにしている貯金が毎月5万円、だからローン返済には毎月15万円払える! 特に無理のない計画にも思えますが、ほんとうにその計算で大丈夫でしょうか。景気が悪くなって年収が下がったり、病気にかかって働けなくなったりしたとき、余裕のない返済計画では困ることがあります。
予算オーバーにより毎月のローン返済が厳しくなる
想定していた予算をオーバーしたけれど、ローン返済額が毎月1万円上がるだけなら、なんとか「節約」で対応できるのでは?? そう思うかもしれませんが、その節約は数ヶ月や数年ではなく、ローンを返し終わるまで数十年続きます。大丈夫ですか?
資金計画の考え方
資金計画の立て方には、大きく分けて2つの考え方があります。
1. 建てたい家の金額を確認してから資金計画を練る。
この場合、資金計画に余裕があって、無理なく買えるならよいのですが、困るのは資金が足りない場合。
資金が足らないから諦めようとか、資金が貯まるまで貯金に励み、家を建てる時期を遅らせようとか考えを切り替えられればよいのですが、「じゃあ生活費を節約して暮らす?」「妻が働きに出る?」と、無理をして資金を捻出する方向に考えてしまうと、のちの住宅ローンの返済が苦しくなる可能性が大です。
2. 用意できる金額を考えてから建てる家の資金計画を練る。
これは自分たちが払える額を知るということです。現在の収入や貯金額に合わせ月々どれだけのローンを返済していけるのか。そして教育費がかさむなど家庭全体の出費が大きくなる時期にもその返済は可能なのか。将来のマネープランも知った上なら、無理なく余裕のある資金計画が立てられます。
編集部がおすすめするのは「2」のプラン。
無理のない資金計画、返済計画を立てましょう。
資金計画を立てる方法
資金計画を立てる方法として、具体的に抑えたいポイントがあります。
諸費用を含めた工事費用の内訳を把握
家を建てるときには、土地代、建物代のほかにもかかる費用があります。水道・電気・ガスなどを引き込む工事など「付帯工事」と呼ばれるもの、そして融資手数料や保証料に、火災保険・地震保険・団体信用生命保険などの各種保険料。税金や登記の費用。また、引っ越し代や新たな家具・家電代などにもお金がかかります。上棟式を行なったり、引っ越しの挨拶に近所をまわったりもします。まとめて「諸費用」と呼ばれる、こういったお金の内訳を把握しましょう。
「諸費用」は、物件価格の3%から7%ほどかかるのが相場です。どんな項目にどれだけのお金がかかるのか、知っておいてください。
頭金があれば資金計画が楽になる!
頭金の金額が大きければ、その分ローンに頼る金額が少なくて済みます。金利のかかる金額が少なくなることにもなりますので、長い目で見たときには大きな節約でもあります。
ローンの支払額を抑えられれば、余裕のある分を貯蓄して一気に繰り上げ返済にまわしたり、教育費がかさむなど出費の大きくなる時期に備えたりできます。
住宅ローンで借入可能な金額の確認をする
自分が何歳か、年収はいくらか、希望の返済期間は何年かなど、簡単な条件入力で、借入できる金額が確認できるサイトがあります。
「年収から借入金額を計算する」「毎月支払える返済額から借入金額を計算する」「借入したい金額から毎月の返済額を計算する」など、さまざまな方法で計算ができますし、だいたいの目安を知ることができるのでぜひシミュレーションしてみましょう。
各種住宅ローンを比較してみる
フラット35を扱う住宅金融支援機構、銀行などには、さまざまなローン商品があります。金利や返済期間が違うのはもちろん、団体信用生命保険が無料で付く、保証料がかからないなどの商品もあります。繰り上げ返済時に手数料がかかるかどうか、事務手数料が何%なのかなども商品によって違いますので、しっかり比較して、自分たちにとって最適なローン商品を見つけてください。
まとめ
無理のない資金計画が立てられれば、それはこの先数十年の安心にもつながります。資金計画を立てるためには多くの知識が必要ですし、ローン商品の比較などの時間もかかります。大変な作業ではあるのですが、踏ん張りどころだと思ってよく考えてください。もちろん住宅会社の営業マンも相談に乗ってくれますし、場合によってはファイナンシャルプランナーなどプロの手を借りるのも
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