最近、子どもが朝グズグズしてすっきり起きられない、なんとなく食欲がない、すぐに疲れてぐったりしてしまう…なんてことはありませんか?病気ではないはずなのに、なんとなく不調が続いている。子どものこうした症状に覚えがある方は、以下のリストをチェックしてみましょう。
自律神経が乱れているかも!?チェックしてみよう
3つ以上当てはまったお子さんは、自律神経が乱れている可能性が大!自律神経は、私たち人間が環境に適応して生きるために必要不可欠な装置です。
上に挙げたような「すっきり起きられない」「食欲がない」といった子どもの症状は自律神経失調症のひとつで、起立性調節障害と呼ばれています。今、起立性調節障害に悩む子どもは多く、小学生では5%・中学生では10%にものぼるというデータもあるのだとか。「成長途中の子どもにはよくあること」と高をくくらず、子どものメンタルに危機感を持つことが大切です。
そこで、子どもの心と体を健康に育むために、生活で簡単に取り入れられる“自律神経にいい習慣”をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
まず身につけたい!基本の生活習慣
1.起床後は窓を開けて朝日をあびる
メリット1:交感神経にスイッチが入る
メリット2:体内時計が整う
一日の活動をシャキッとスタートするためには、寝ているときに優位に働いている副交感神経から交感神経への切り替えが必要です。
そのカギとなるのが、太陽からの光刺激。朝起きたら窓を開けて朝日を浴びましょう!決まった時間に太陽の光を浴びることで、体内時計の機能が強化されます。
親子で家のまわりをぐるっと散歩したり、ベランダで簡単な体操をしたりするとより効果的♪
2.朝ごはんは王様のようにモリモリ食べる
メリット1:活動に備えて脳と体にエネルギーを補給
メリット2:朝食重視の生活スタイルで朝方に
西洋には「朝は王様のように、昼は貴族のように、夜は貧者のように食べよ」ということわざがあります。朝はこれからの活動に備えてたっぷりと食べ、脳や体にエネルギーをチャージし、あとは寝るだけの夕食は胃腸に負担をかけないよう軽めにする。こうすれば、起きたときにはしっかりおなかがすいているはずです。
朝からガッツリ作るなんて、げんなり…という方でも、夜はごく簡単なものですませて睡眠時間を確保すれば、朝食に手をかけるのもそれほど大変ではありません!
3.ぬり絵や粘土、工作などの創作活動をする
メリット1:創作に没頭するうちに呼吸が深まる
メリット2:ストレスにもへこたれない自律神経に
ぬり絵や切り絵など、アートのワークショップも自律神経をきたえるのに効果的である、という実験結果があるそうです。
創作活動に没頭すると、自然と呼吸が穏やかになります。心拍数が下がり、副交感神経が優位になると、今度は心拍数を上げるために交感神経が活性化します。このせめぎあいで自律神経が鍛えられ、体調の変化にも瞬時に対応できる自律神経へときたえられていくそう!
上手に描こう、作ろうと思わず、子どもの自由にやらせてみてくださいね。
4.夜8時~9時には電気を消して寝る準備をする
メリット1:メラトニンが分泌されて眠くなる
メリット2:副交感神経が優位になってぐっすり眠れる
日本で暮らす子どもは、世界からみても睡眠時間が少なく、寝不足ぎみと言われています。朝になったら太陽の光をあびることが大事なのと同じように、夜になったら電気を消し「暗い」という刺激を与えましょう。
豆電球ほどの明るさでも、眠けを誘うメラトニンの分泌に影響があることがわかっているので、寝るときは部屋を真っ暗に!子どもが真っ暗を怖がる場合は、ベッドサイドに小さなランプなどをつけておき、ぐっすり眠ったら電気を消してあげてください。
「コレさえやれば自律神経がきたえられる!」という魔法の対策はありません。いちばんの近道は、毎日の生活を見直すこと。
『子どもにいいこと大全』には、子どもの自律神経にいいと言われる習慣がたくさん掲載されています!
『子どもにいいこと大全』
自律神経は何歳からでもきたえ直せます!「うちの子、少し不調そうかも?」と思ったら、ぜひ試してみてくださいね。
イラスト/花くまゆうさく
文/暮らしニスタ編集部
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