一戸建てでもマンションでも、収納不足はみんなの悩みの種。「靴箱やクローゼットが小さい」「入居時はゆとりがあったけど、子どもが成長してきたら足りなくなった」といった声が多いようです。
郊外の一戸建てに暮らすライフオーガナイザーのMiyuki.Hさんにとっても、やはり収納不足は大テーマ。特に玄関回りで不満を感じていたそう。
「帽子やバッグ、ハンカチなど、出かけるときに必要なものはけっこう多いですよね。でも靴箱は靴や子どもの遊び道具でいっぱい。何か工夫しないと、玄関がごちゃついてしまうと思ったんです」
そこでMiyuki.Hさんが目をつけたのは、なんと「ドア」。部屋の扉に一手間プラスして、収納スペースに大胆チェンジです。
「ポイントは“ 先入観" を取り払ってみること。そうすると『ここ収納に使えるかも!?』が見えてくるんですよ」
「ドアは人が出入りするもの」という先入観をなくしてみたら、玄関の収納スペースが増えた!今回はそんな目ウロコなアイデアをご紹介します。
収納01:
部屋のドアを帽子&バッグ掛けにアレンジ
Miyuki.Hさんのお宅は、玄関を入ってすぐ右側に和室のドアがあり、その隣にLDKへのドアがあります。和室はLDK からも出入りできるため、この和室のドアはほとんど使っていなかったのだそう。
「家族の動線上、ここは通れなくても大丈夫かも?と気づいたのが最初のきっかけ。そこから、ドア回りが収納スペースに使える!とひらめいたんです」
ドアを開けたままの状態にして、奥に4段のバスケットワゴンをセット。
家族が毎日持っていくハンカチやティッシュ、手袋やマフラーなど、外出時に必要なものをまとめています。
和室側からはワゴンが見えないように、カーテンで目隠し。ワゴンはキャスターつきなので、掃除のときはラクに移動できます。
さらに驚くのは、ドアにセリアのアイアンフックを直接打ちつけて、帽子やバッグなどを掛けていること。このアイデアは斬新!
「ワイヤーネットなどを引っかけるより、フック直づけのほうがすっきり見えるんですよね。ネジ留めするときは勇気が要りましたが(笑)、S字フックみたいに落ちてしまうこともないし、見た目も使い勝手もこれがベストでした」
室内でエアコンを使うときだけドアをクローズ。この状態でも帽子がきれいに並び、見た目はすっきり♪ 取りやすく戻しやすい“ 帽子ステーション" ができました。
「玄関や廊下は家具を置くと狭くなるので、今あるものを活かしたのがポイント。ただ、ドアに穴があいてしまうので、それに抵抗があるにはおすすめしません(笑)」
収納02:
扉ウラに100均アイアンバーをつけて保冷バッグを収納
廊下の物入れの扉も、収納スペースとして活用中。扉の裏にセリアのアイアンバーを取りつけて、買い物のときに使う保冷バッグを収納しています。
「2本のアイアンバーを縦に並べるだけで、サッと出し入れできる収納スペースが完成★ 保冷バッグなどの軽くてかさばるものにはぴったりですよ」
「保冷バッグは必要だけど、見た目的に出しておきたくなくて。ここなら扉を閉めればすっきり隠せるし、子どもにも手が届く場所なので、休日の保冷バッグ準備は息子にまかせています(笑)」
扉ウラのデッドスペースをムダなく生かせて、収納スペースの奥を探す手間もなし。保冷バッグだけでなく、ほかにもアレンジの幅が広がりそうな収納術です。
思い込みをなくせば、家じゅうに収納スペースが作れる!
柔軟な発想でユニークな収納術を次々と編み出している Miyuki.H さん。ポイントはやはり“自由さ" と“ 行動力" にあるようです。
「『ここはこう使わなきゃいけない』と思い込んでしまうと、それ以上広がらないけれど、『自分の家は自由に使っていいんだ!』と思えば、どんな場所も収納スペースになるんですよね」
「ここがこうなったら便利かも!?」とひらめくと、すぐに実行したくなってしまうとか。しかも基本は“試行錯誤”。失敗から学びつつ、自分に合った収納法を見つけていくのだそう。
「家族から見ればちょっと暴走気味かもしれませんが(笑)、楽しく自由に収納と向き合っています」。このパワフルさがMiyuki.Hさんの魅力。まだまだ新しい収納術が生まれてきそうです。
ライフオーガナイザー® Miyuki.Hさん
6歳年下のご主人と、小3の長男との3人暮らし。家事も収納も子育ても、テーマは「個性尊重、自由バンザイ! 」。「○○すべき!○○しなきゃ!では楽しくないし、楽しくなければ続かないですよね。だから、相談会や講座では、自分の価値観を軸にする“ワガママ片づけ”をご紹介しています」。個人の片づけ相談やサポートのほか、ワークショップやセミナーも主催。ひとりひとりの個性に合った整理収納のスタイルを一緒に考えているそう。
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取材・文:後藤由里子
撮影:黒澤俊宏(主婦の友社)
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自力ではなかなか満足に掃除できない部分、プロのお掃除ですっきりしませんか?
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