「ナガミヒナゲシ」の周りは、他の雑草がほとんどなくて、群生していることが多いんです。そのわけは、「アレロパシー」といって、他の植物の生育を阻止して、自分達だけがその場所で自生できるようにする、ある物質を出すんです。
その物質は「根」から出るそうですよ。デビルですよね。植物の生態系に影響を与えてしまいます。
今は、5月の4週目に入ったばかりです。街中ではこのように、「ナガミヒナゲシ」が種を放出し始めていますよ。
春に街中で沢山花を咲かせていた雑草です。こちらは、ケシ属に属する外来種の植物です。
小さくて、オレンジ色の可憐な花を咲かせますよ。
可愛いので、庭に生えてもそのまま育ててしまう人もいるかも知れません。
でもでも、こちらのお花は、茎を切ると黄色の乳液を出して、人がその乳液に触れると、肌に弱い人はかぶれてしまうんです。お子様などは、肌が弱いので、危険な植物であると言えますね。
ナガミヒナゲシは毎年4月~5月ごろに花を咲かせますが、問題は、花後の細長い実!
未熟な種にも発芽能力があり、異常なまでに繁殖力があります。一部の自治体ではナガミヒナゲシに対する注意喚起をよびかけているそうです。
ナガミヒナゲシの1株にできる実の数は約100個で
そして、1個の実には約1600粒の種子が内包されているとか!
一株で15万粒ほどの種子が作られるそうなんです。
その株が群生しているんですから、街中のあちらこちらに・・・
そりゃ、増えますね。
そして、その種子は、ものすごく強い繁殖力を持っていることがわかりました。
車のタイヤや人の足によって種が移動するので、道沿いにも多いそうですよ!
蓋みたいなものがあり、外しました。こちらの種は成熟していて、すでに中の種は、外へ放出されているようです。
なんでも、蓋部分は成熟すると、隙間ができて、中の種子がこぼれ出す仕組みだとか。風で揺れやすいように、長い茎があるのでしょうか?
風のある日はよく揺れていますよ。
中の種子は、風にのって遠くまで運ばれてゆきます。それが人の足とか、タイヤについて運ばれ、さらに生育範囲を広めていきます。
中をつぶして、残っている種子を出してみましたよ。
こんな小さな種子が入っていました。こんなに小さいから、1個の実に約1600粒も内包できるのですね。
調べれば調べるほど、ヤバイ雑草です。
可愛いんだけど、デビルな雑草のご紹介でした。
こちらの情報が誰かの喜びになりますように・・・
最後まで読んでくださってありがとうございます。
•昔よく空き地などに生えていた「セイタカアワダチソウ」に代わって、「ナガミヒナゲシ」をよく見かけるようになりました。
この植物達は、「アレロパシー」という物質を出して、自分だけがその地で群生できるようにする戦術ともいえるものを持っていて、他の植物の生育を阻止します。そして、種も異常に多く、繁殖力があるので厄介です。
「ナガミヒナゲシ」には毒もあるので、お子様やペットに注意を促した方が良い植物なのです。
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