新築住宅を建てるとき、キッチンは多くの人がこだわりを持ってプランを練る場所です。必ず毎日使い、作業する場所ですから居心地も機能も重要視したいもの。でも、作り方によっては不満が出てくることも…? 失敗例からキッチン作りを学びましょう。
新築のキッチンでの失敗例
新築のキッチンでの失敗として「使い勝手が悪い」「狭い」などがあります。壁に向かって一直線に設置するI型キッチンは比較的安価ですが、ずっと壁に向かって作業することになり、子どもの様子もテレビも見られないといった不満が出てくることも。
また、キッチンはさまざまな物を使う場所。あまりに狭くては、鍋をはじめとする調理道具、電子レンジ、オーブン、炊飯器などの調理家電、食材のストック、食器などの「物」があふれることになります。
ゴミ箱を置くスペースを確保しておかなかった、という声も聞くことがあります。
新築の収納、失敗する原因は?
新築のキッチンを作るとき、失敗・後悔をしてしまうことになる原因とは何でしょうか。
まず、「普段キッチンを使わない人がキッチンを選んでしまう」と、のちのち不満が出てくることが多いようです。家づくりの主導権は夫だったり妻だったり、家庭によってさまざまなのですが、「使う人が納得できるものを選ぶ」ことが何より大事。家づくり全体の主導権は誰が持っていても構いませんが、キッチンに限ってはキッチンを使うのが主に夫なら夫が、妻なら妻が、満足できるように作りましょう。
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新築のキッチンの理想とは
キッチンにいるということは、必ず何かしらの作業をしているということです。その作業の手をなるべく止めずに済むキッチンは、一般的に見て理想的と言えるでしょう。
料理をしながら子どもの様子を見たり話したりできるなど、家全体の様子を感じ取れる位置にあるとよいですね。また、来客を確認するモニターや家電の子機などもキッチンにあると便利です。
また、食材を焼いたり煮たりするだけが料理ではありません。献立を考えて食材の買い出しをすること、そして料理のあとにゴミを捨てるところまでの動線がスムーズであることも、理想のキッチンの条件です。
冷蔵庫の中の食材チェックをしながらスマホやタブレット端末でレシピ検索を行いたい人、ネットスーパーの注文や家計簿付けをキッチンで行いたい人などは、そのような料理以外での作業ができるちょっとしたスペースがあると便利かもしれません。
買ってきた食材は必ずキッチンに運ばれます。大量の買い物をすることもありますから、できるだけ玄関や勝手口に近いところにキッチンを作りましょう。
料理がしやすいことは大前提として、料理が済んだら当然ゴミが出ます。ゴミ出しもまた、キッチンでの作業の延長線にあることとして、外への動線が短いことが大切です。
新築のキッチンで失敗しないために
キッチンにはさまざまな動線があります。キッチンで失敗しないためには、その動線を意識しましょう。
将来のバリアフリーを見越してエレベーターの設置を考える人もいるでしょうが、2階にキッチンがあるなら、たくさんの買い物をしてきたときなどにもエレベーターは活躍します。買った食材を運び収納するための動線を短く作ることを考えてください。
食材を冷蔵庫から出してシンクで洗うため冷蔵庫とシンクは近いところに置きます。鍋やフライパンはコンロに近く出しやすいところに収納します。料理中に必要な調理器具や調味料を収納する場所も考えてください。料理中に出たゴミを捨てるゴミ箱の設置場所を確保しておくことも必要です。
電子レンジの置き場所、炊飯器の置き場所、ジューサーやトースター、オーブン、家庭によってはホームベーカリーなどさまざまなものの置き場を使いやすい場所に確保し、専用の電源を引いておくことも忘れないでください。
料理中のお母さんと、冷蔵庫にお茶を取りに来た子どもがぶつかる、なんてこともないように、家族の動線、調理の動線をよく考えてキッチンを作りましょう。
新築のキッチンの成功例
新築のキッチンの、成功例を見てみましょう。
家族の様子が分かるアイランド型のキッチン。キッチンの右手(左写真左手)には給湯器のスイッチ、玄関モニターなどを設置。家の様子がすべて分かる司令室のイメージで設計しました。
背面には大容量の収納を確保するとともに、調理家電それぞれの置き場と電源を設置しました。収納はガラス扉で隠すこともできるため、来客時にも安心です。
(設計・施工:UnirTechnica株式会社)
新築のキッチンで失敗しないための注意点
新築のキッチンで失敗しないために、コツやポイント、注意点をまとめます。
キッチンには安価なもの、高価なものまでかかる費用はさまざまですが、値段に関わらず、必ず「使う人の満足」を考えて作りましょう。
調理の動線だけでなく、料理作りと並行して行なう家事の動線、家族の動線も考え、スムーズな動きができるように設計します。
また、現在では家庭用の冷蔵庫もどんどん大容量になっています。冷蔵庫の置き場所確保はもちろん、冷蔵庫を搬入する経路も考えましょう。
まとめ
毎日使うキッチンが快適で使いやすく、満足できていれば、毎日の家事のモチベーションが格段に上がります。日々、必ず行なう家事。中でも食事作りという、家族全員にとって大切な家事を楽しく行なうためにも、キッチン作りには力を入れてのぞみましょう。
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記事作成協力 UnirTechnica(ユニールテクニカ)株式会社
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