家づくりにおいて、その新居に長く住み続けるためには建物の耐久性アップが必須です。同時に設備のメンテナンス方法も新築時に計画しておきましょう。
耐久性を高めた住まいはメンテナンスも重要
一昔前の住宅の寿命は20〜30年程度だったため、躰体が傷んで建て替えるのと、配管などの設備が傷む年数にあまり違いがありませんでした。
ですから設備をメンテナンスしやすい家を建てる発想自体がなかったわけですが、国も推進している「長期優良住宅」では、躰体を100年以上持たせようとしているため、新築時からメンテナンスの対策を立てることが必要です。
長期優良住宅では、住まいの耐久性を高める対策について、以下の3つを大きな柱としています。
① 構造躰体の劣化を防ぐ
防腐・防蟻処理を施し、構造躰体や屋根裏、床下に通気を。配管がチェックできるよう、小屋裏と床下などに点検口を。床下は配管チェックと通気のため高くします。
② 設備メンテナンス対策
従来は基礎の中や下に埋めていた配管を、修理しやすいように基礎の上に出すなど、給配水管を点検、修理、交換できるように。
③ 住宅履歴書をつくる
メンテナンスの計画書をつくり、実際にどのようなメンテナンスを行ったか履歴書をつくります。これがないと、後の世代が適切に維持管理できなくなってしまいます。住まいを売却したり人に貸す必要が出たとき、客観性が出るので資産管理の意味でも重要です。
シロアリ対策で有効なのは床下の湿気を防ぐこと
シロアリは湿気を好むので、床下は湿気が抜けるよう通気をしっかりと。
一般的な基準では、土台のほか地面から1m以内の外壁の軸組みなどに防腐・防蟻処理が必須ですが、ベタ基礎にしたうえでヒノキ、ヒバなどシロアリが出にくい樹脂を使えば、この処理は必ずしも必要ではありません。
通気・換気を計画してカビの発生を防止
カビは結露が原因で発生するので、躰体内の通気をしっかりして結露を防げば、同時にカビも防げます。さらに水回りのカビを防ぐには、換気と通風が重要です。
収納内のカビ対策は、細かい穴のあいた有孔ボードを扉に使ったり、押入れ用の吸放湿材を内側に張る方法があります。
プランニング上は、押し入れはなるべく、北側の外壁側など冷気に接するところを避けて設けます。
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