自然災害を止めることはできませんが、慎重に土地を選ぶことで、災害による住まいの被害を最小限に食い止めることはできます。
被害をできるだけ抑えるためには、地盤の状態が重要なポイントです。
特に注意が必要な地盤
軟弱地盤
川や沼のそばの土地や、近くに田んぼが多い土地などは特に注意したいところです。どうしても地盤が軟弱なケースが多く、地盤改良が必要なことがあります。
近くに川がなくても、地名に「川」「沼」「池」など水にまつわる文字が入っている土地は要注意です。川や沼を埋め立てて造成した可能性があります。
河口や港湾地域の埋め立て地も自然災害時に液状化することがあるので、確認しておきましょう。 地盤の弱い土地に家を建てる場合は、杭を打ち込んだり、地盤をコンクリートで改良したりといった地盤強化が必要になります。
盛り土の土地
大型造成地は一見、安全そうに見えますが、盛り土をしたことで同じ区画の土地に地盤の硬さの違いが生じてしまい、不同沈下を起こしてしまうこともあります。この場合も、入念な検査と地盤の改良が必要となります。
周辺環境
地盤以外にも注意したいのが、周辺の環境です。最寄り駅からの道や周囲の商店などを確認しながら、昼と夜、平日と休日など、時間や曜日を変えて歩いてみましょう。
少し寂しく感じられる土地でも、近い将来に都市計画が予定されていることがあります。新たに駅などができれば環境もがらりと変わるので、役所などを訪れて今後の都市計画についてチェックするのもおすすめです。
住宅の基礎工事
基礎の設計方法は地盤の強さに応じて決められており、住宅瑕疵(かし)担保責任保険でも地盤調査結果の提出が求められているため、現在では事実上、地盤調査が義務化されています。
地盤改良の方法としては、軟弱地盤層の深さに応じてセメントと土を混ぜたり、鋼管杭(こうかんくい)を深く打ち込む改良法があります。 建築基準法では、地耐力によって採用できる基礎の形式が規定されています。
布基礎
布基礎とは、外壁や間仕切り壁の下に沿って細長くコンクリートを打ち込む一体成形型の基礎です。
上の画像のように柱や壁の下に沿って、コンクリートの基礎部分が細長く連続しています。住宅の基礎として用いられ、連続基礎とも呼ばれます。
ベタ基礎
ベタ基礎は建物の下全面にコンクリートを打ち、コンクリートの面で建物を支えます。 上の画像のように、広い面積で建物を支えるので、弱い地耐力でも建築が可能です。
最近は、施工性のいい「ベタ基礎」が採用されることが多いようですが、土への埋め込みが浅くなりがちなので、寒冷地では凍上対策が必要になります。
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