土地探しで重要なのは、今現在の情報だけではありません。その土地の価値はどのように変動しているのか、またその土地の過去はどうであったのか、など詳細を知っておかないと、購入後に後悔してしまうことも。
ここでは、調査してみないとわからない土地の性質と価値を説明いたします。
公的機関の正確な情報を活用する
土地はエリアによって価格帯や地震のときの安全性に違いがあります。エリアの選定をするときに役立つのが「公示価格」と「路線価格」です。
「公示価格」は、土地の取引価格の相場がわかるもので、毎年3月下旬に国土交通省が発表しています。
「路線価格」は相続など課税基準を出すために、国税庁が毎年発表しているものです。
災害時の安全性は、自治体が手がける「地域危険度測定調査(東京都の場合)」や「ハザードマップ」を参考にすると良いでしょう。
古地図の歴史から地盤を調べる
地盤改良工事が必要になるかどうかは調査をしてみないとわかりませんが、エリア一帯の地盤の強さがどの程度かは、国土地理院発行する「土地条件図(書店などで入手可)」で調べられます。
また、役所の資料室などにある地元の歴史本や古地図から土地を探ってみるのもひとつの方法です。登記所にある「登記簿謄本」は、土地の履歴がわかるので参考に。
ここには「公図」「地積測量図(古いと正確でない場合も)」もあり、土地の形状などを調べられます。 地盤改良工事の他に思わぬ出費となるのが、傾斜地の「擁壁」の耐久性と、水道管の有無の問題。
傾斜地の地盤の注意点
敷地まで水道管が引きこまれていない場合は、工事が必要に。傾斜地の場合、「切り土」「盛り土」「擁壁」のそれぞれで対策をとらなくてはならないことも。
注意したい水道管の表示
【Aの土地】 |
【Bの土地】 |
1500万円 売主物件 |
1500万円 売主物件 |
設備/前面道路水道あり、前面 道路ガスあり、前面道路下水あり |
設備/水道宅内引込あり、ガス宅内 引込あり、下水宅内引込あり |
Aの物件だと水道配管を敷地内に引き込む必要が。金額表示が同じでも、費用に100万円以上の差が出ることもある。 |
いずれにしても費用が発生するようなことは、「重要事項説明書」(「土地選びの注意点!失敗しないための土地探し5つの鉄則」を参考)の「備考」「その他」の欄に書かれています。契約書を交わす前に念入りに確認しましょう。
★おしゃれな注文住宅を建てたい方はこちら
★注文住宅のカタログを取り寄せたい方はこちら
こちらの記事もおすすめ!
2015.12.07どんな場所にも自由に建物を建てられる訳ではありません。商業施設や工場、病院などが無秩序に乱立すると街が混乱してしまうため、「都市計画法」では用途地域を定め、用途の近い建物をまとめることで環境を守り、利便性が向上するようにし...続きを見る
2015.12.07自然災害を止めることはできませんが、慎重に土地を選ぶことで、災害による住まいの被害を最小限に食い止めることはできます。被害をできるだけ抑えるためには、地盤の状態が重要なポイントです。 特に注意が必要な地盤 軟弱地盤 川や...続きを見る
2017.12.20マイホームに憧れはあっても、家づくりのいろはがわからないという人は多いはず。将来、理想の家を手に入れるためにも、まずは、家づくりのファーストステップである土地購入の流れをおさえておきたいもの。そこで今回は、実際に土地を購入...続きを見る
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます