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パイナップルの知られざる栄養素!効果効能や活用レシピもご紹介

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パイナップルの知られざる栄養素!効果効能や活用レシピもご紹介

トロピカルフルーツの代表格、パイナップル。甘酸っぱくてジューシーな味わいが魅力ですが、実は栄養面でもメリットが多いフルーツです。

ここでは、 パイナップルを食べることで期待できる効果や、パイナップルを使った家庭で作りやすいレシピなど、パイナップルにまつわるちょっと役立つ情報をお届けします!

おなじみのパイナップル、でも知らないこともいっぱい!?

まずは、パイナップルの基本情報からおさらいしてみましょう。「パイナップルはどこで作られているの?」、「パイナップルの由来って?」など…知っているようで知らないことも意外と多いかも?!

◎パイナップルの原産国

パイナップルの原産国はブラジル。主に亜熱帯地域から熱帯地域で育つフルーツです。1492年に新大陸で発見されたときにはすでに中部アメリカ地域などでは食されていて、その後、世界各地へ広まったと考えられています。

今ではブラジルをはじめ、フィリピン、コスタリカなどが世界的な産地として知られています。日本国内で生産されているものは多くありませんが、沖縄県と鹿児島県でも栽培されていて、主に5~10月にかけて収穫されています。

◎名前の由来

パイナップルは英語で「Pineapple」と書きますよね。この名前は「Pine」(松かさ)と、「Apple」(リンゴ)を合わせた造語。松かさになるリンゴ、つまりは「松ぼっくりみたいな見た目で、リンゴのような甘い香りと味がする」という意味を込めて名付けられたと伝わります。

ちなみに、フランス語では「Ananas」で、こちらは亀の甲羅に似ていることから名付けられたのだとか。

◎パイナップルの味や種類

甘酸っぱくてジューシーで、芳醇な香りが楽しめるのパイナップルの魅力。品種改良も進んでいて、酸味控えめで甘さが強く感じられる「スウィーティオ」や「ゴールデンパイン」、手で皮ごとちぎって食べられる小型品種「ボゴール」、桃のような香りがする沖縄生まれの「ピーチパイン」など、2,000種類以上の品種があると言われています。

◎パイナップルの栄養素

パイナップルの主な栄養素は、ショ糖、ブドウ糖、果糖といった糖質。酸味はクエン酸などです。ほか、ビタミンCやビタミンB群といったビタミン類、食物繊維が豊富。鉄やマグネシウムといったミネラルも含まれています。

さらに、タンパク質分解酵素「ブロメライン」を含んでいるのがポイント。こうした栄養素を体に摂りいれることで期待できる効果は、のちほどご紹介しますね!

◎カロリー

文部科学省の食品成分データベースによると、生のパイナップル100gのカロリーは53kcal。
パイナップルの大きさにもよりますが、目安としてはパイナップル丸ごと1個の皮を切り落として可食部だけにすると、1個につき400~500g程度の果肉が残る計算です。
つまり、生のパイナップル1個分の果肉のカロリーは、200~275kcal程度。ボリュームの割りに、意外と低い印象でしょうか?!

また、同じく食品成分データベースによると、缶詰のパイナップルは100gで84kcal。缶詰では保存性を高めるために糖分などがプラスされてカロリーが高くなりがちなので、気になる人は生のものを選ぶとよいでしょう。

パイナップルを食べる事による効果効能が知りたい

パイナップルを食べるとどんな効果があるのか、チェックしてみましょう! 主なものとして、次のようなことが期待できます。

◎疲労の回復・防止、老化防止

酸味のもとであるクエン酸や、豊富に含まれるビタミンCは、疲労回復や老化防止に効果があります。ビタミンB1も糖質を分解する酵素を助ける働きがあるので、こちらも糖質のエネルギー代謝が高まることで疲労を軽減したり、集中力を持続したりするにも効果が期待できます。

◎美肌作り

ビタミンCは皮膚の健康を守り、抗酸化作用がある成分。肌荒れの予防などにも効果が期待できます。
さらに、パイナップルには「セラミド」という成分が含まれているのもポイント。セラミドは肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」を促する働きがあると考えられている注目の成分ですよね。パイナップルを食べるだけでセラミドまで摂取できるのはうれしい限りですよね。

◎腸がすっきり

パイナップルにたっぷり含まれている食物繊維は、便通をよくして、腸をキレイにしてくれます。

さらに、タンパク質分解酵素「ブロメライン」は食後に食べるとタンパク質の消化を助ける働きが。腸内の腐敗物を分解する効果も期待できるので、ガスの発生を抑えるにも有効とされているのです。
パイナップルは生のものをデザートにすることも多いフルーツですが、これは口内がさっぱりするのみならず、栄養面でも理に適っているのですね。

ただし、ブロメラインは60度以上で加熱すると効果が落ちるので、加熱して調理するときには注意。缶詰タイプのパイナップルも通常加熱されているので、栄養面では生のものより効果が下がっていることを覚えておくとよいかもしれません。

◎むくみ予防

パイナップルには体内のナトリウムを排出する「カリウム」が含まれています。ナトリウムを排出して、体内の細胞内液のバランスを整えることで、むくみを予防することができますよ♪

◎骨や関節を強くする

ミネラルでは、パイナップルは鉄やマグネシウム、マンガンが豊富。なかでもマンガンは、骨や関節を強くする働きがあります。

パイナップルの食べ方が知りたい

松ぼっくりみたいな外見のパイナップル。丸ごと1個買って切り分けるのはたいへんそう!というイメージがありませんか? でも、大丈夫。パイナップルの切り方はコツさえつかめば簡単です。

カットされたものや缶詰めタイプのパイナップルもいいのですが、ぜひ、ときには丸ごと1個を手に入れて切り分け、新鮮なおいしさを味わってみてはいかがでしょうか。

◎パイナップルの切り方

(1)パイナップルをまな板の上に寝かし、葉の付いている上部と、反対側の下部を切り落とします。

(2)タテ半分に切り、さらにそれぞれ3~4等分にタテに切り分けます。

(3)それぞれ芯を切り落とします。

(4)皮と果肉の間に包丁を入れ、果肉を皮から切り離します。

(5)食べやすい大きさにカットすれば完成。

◎パイナップルを切るときのコツ

・パイナップルの皮はゴツゴツとして固そうな印象がありますが、それほど固くないもの。普段使いの包丁で力を入れずに、スッと切りましょう。

・(2)でタテ半分に切るときは、(1)でできた平らな切断面をまな板に当てると安定して切りやすくなります。

・皮は切り離したあとも残しておき、器にして果肉を盛り付けると見た目も素敵に!

◎タンパク質分解酵素「ブロメライン」に注目

八宝菜にパイナップルが入っているのを見かけたことはありませんか? 
先にお話しした通り、パイナップルに含まれる「ブロメライン」はタンパク質を分解する酵素。お肉と一緒に調理すると、肉のタンパク質を分解して食感を柔らかくしてくれます。

ただし、ブロメラインは60度以上で加熱すると効果が落ちます。生のものを使い、焼いたり煮たりして調理するときには加熱時間をなるべく少なくするよう心掛けるのがおすすめですよ。

一方で、ゼラチンも分解してしまうので、生のパイナップルをゼリーの具材とするとゼリーが固まりません。ブロメラインは熱によってその効果が弱まるので、ゼラチンを使って固めたいときにはパイナップルを一度加熱してから使うとよいでしょう。

パイナップルの活用レシピが知りたい

パイナップルのことが今まで以上にわかってきて、そろそろ食べたくなってきましたよね。では最後に、パイナップルを使ったアレンジレシピを3つご紹介します。

ちなみに、パイナップルは下のほうから熟していくので、下のほうが甘くなりやすいのだとか。上部と下部で使い分けてみると、さらにおいしく仕上がるかもしれませんね♪

◎パイナップル入り♪ごちそうポテトサラダ

【材料(4人分)】

じゃがいも…2個
にんじん…60g
パイナップル(カット済み)…100g(1/4個)
ハム…2枚
ゆで卵…2個
きゅうり…1/2個
レモン汁…小さじ1
塩、胡椒、砂糖…各少々
マヨネーズ…大さじ4

パイナップルがゴロゴロたくさん入ったフルーティなポテトサラダ。レシピの考案者が子どものころ、祖母に作ってもらった朝食サラダを思い出して再現したのだとか。「朝からいろいろな食材を食べられるように!」という思いをこめて、子どもたちに作ってみてはいかがでしょうか?

パイナップル入り♪ごちそうポテトサラダ

2019.08.19

パイナップルがごろごろ沢山入った夏らしいポテトサラダです♪子ども達にとってはごちそうのような大人気ポテサラ^^私が小さい時に、祖母が朝食に作ってくれたサラダを思い出して作ってみました。朝から色々な食材を食べられるようにとい...続きを見る

◎新生活にもお役立ち☆忙しいときの作り置きメニュー【パイナップルジンジャーポーク】

【材料(2人分)】

豚肩ロースブロック…400g
パイナップル…100g
生姜…50g
ピエトロドレッシング グリーン 和風しょうゆ…大さじ5

炊飯器で作る簡単レシピ。パイナップルの酸味と甘みが豚肉と相性抜群の一品です。ポイントは、細かく切ったパイナップルとドレッシング、お肉などを袋に入れて、1時間程漬けこんでおくこと。フレッシュパイナップルに漬けこんだ、やわらかいお肉にきっと大満足できるはず。

新生活にもお役立ち☆忙しいときの作り置きメニュー【パイナップルジンジャーポーク】

2018.03.16

フレッシュパイナップルに漬けこんだやわらかいお肉が、食欲をそそる爽やかな一品。パイナップルの酸味と甘みが豚肉と相性抜群です!炊飯器で作る、簡単レシピです!続きを見る

◎パイナップルシナモンブラウニー♡バレンタインに限らずパーティーにもオススメ!

【材料(18㎝のスクエア型1台分)】

薄力粉…40g
ココアパウダー…10g
三温糖…40g
無塩バター…40g
卵…1個
チョコレート…50g(板チョコ1枚)
カシューナッツ…40g
シナモンパウダー…小さじ1
パイナップルスライス…4枚

パイナップルスライスを乗せて焼き上げる華やかなブラウニー。生地にはシナモンパウダーも効いています。パイナップルは生のものをスライスしたり、缶詰のスライスを手軽に使っても。パイナップルとココア色の生地とのコントラストがキレイだから、パーティーにもおすすめ!

パイナップルシナモンブラウニー♡バレンタインに限らずパーティーにもオススメ!

2018.02.04

ブラウニーにシナモンパウダーを効かせてパイナップルスライスを乗せて焼き上げました。カットした断面も楽しそうで、バレンタインに限らず、あらゆるパーティ-シーンにピッタリです。 続きを見る

まとめ

いかがでしたか? パイナップルは味わいが魅力的なだけでなく、効果や効能もたくさん期待できるなんてうれしいですよね。
栄養面のメリットを考えるなら、できれば生のパイナップルを丸ごと1個で買って食したいところ。これからはぜひ、丸ごと1個で購入して、たっぷり味わってみてくださいね。

参考:文部科学省「食品成分データベース」(https://fooddb.mext.go.jp/)

文/北浦芙三子

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