ドラゴンフルーツとは？種類・食べ方5選

ドラゴンフルーツを食べたことはありますか？　とげとげとしたユニークな外見はインパクト抜群なのだけど、「どんな味なのかイメージが湧かないし、買うのは勇気がいるな…」という人も多いかもしれませんね。

そこで、ここでは「ドラゴンフルーツってどんな果物？」、「おいしい食べ方は？」など、ドラゴンフルーツについて気になる情報をまとめてご紹介。意外と普段使いしやすい、ドラゴンフルーツの魅力についてお伝えします！

ドラゴンフルーツとは？

ぷっくりボディにとげとげとしたウロコが付いた姿は、まるでドラゴン！　ドラゴンフルーツは、その外見から名前が付いたと言われるフルーツ。熱帯植物「サンカクサボテン」になる果実の総称で、別名「ピタヤ」(pitaya)とも呼ばれます。では、もうちょっと詳しく概要を見ていきましょう。

◎ドラゴンフルーツの産地は？

原産地は中米や南米北部とされています。今では中米をはじめ、ベトナムやタイなど東南アジアでも盛んに栽培されています。国内の産地では沖縄県や鹿児島県など。沖縄の市場などで見かけた人も多いかもしれませんね。

◎ドラゴンフルーツはどんな味？

もしかすると、ドラゴンフルーツを食べた経験がある人は、「あっさりしていて…。正直言って、味がない？」などと感じたのではないでしょうか。

実は、日本の都心部などで手に入るドラゴンフルーツは、輸入されたものが主流。輸入品の場合、輸送中に腐ってしまわないように未熟なうちに収穫し、消毒のために蒸熱処理を行なれることがよくあります。そのため、味はさっぱりとして、甘さはわずかに感じる程度になってしまいがちなのです。

本来、ドラゴンフルーツは木になったまま完熟すれば、糖度が20度ほどまで上昇します。とっても甘みが強いフルーツなのです。産地を訪れたときなどに、チャンスがあれば食べてみてくださいね。

また、輸入もののドラゴンフルーツについても、甘みや香りが控えめな分、料理やデザートに幅広く使えるのが逆にメリット。シャクシャクとした食感を生かして、サラダにすることも多いようですよ。

◎ドラゴンフルーツの栄養は？

食物繊維や炭水化物、ミネラルが豊富。なかでも、体内の塩分を調節して細胞の活性維持を助けるミネラル「カリウム」が豊富で、100g中に350mgも含まれています。高血圧の予防などに効果が期待できますよ。

ほか、葉酸やパントテン酸などのビタミンも、少量ながら含まれています。カロリーは100gあたり50kcalで、フルーツとしては低めと言えそう。さらに食物繊維が豊富なので、ダイエットにもおすすめです。

また、ドラゴンフルーツは農薬を使わずに栽培しやすいフルーツなのも特徴のひとつ。これが健康志向の女性たちの人気を集めている理由のようですよ。

ドラゴンフルーツの種類は？

ドラゴンフルーツは世界中に20種類以上の品種があるのだとか。日本で見かけることができるドラゴンフルーツについて、いくつかピックアップしてみましょう。

◎ホワイトドラゴン（ホワイトピタヤ）

日本的ではよく知られた代表的な白肉種のドラゴンフルーツがこちら。皮はビビッドピンク、中の果肉は白色。黒ごまのように見える種が白い果肉に散っています。ほかの品種と比べて、味はあっさりめ。小さいものでは200g程度ですが、大きいものでは1kg前後になるものもあります。品種名では、「デヴィッドボウイ」、「コニーマイヤー」など。

◎レッドドラゴン（レッドピタヤ）

皮が赤色で、果肉は赤っぽい紫色になっている赤肉種のドラゴンフルーツ。ホワイトドラゴンより甘みがやや強いので、味が濃く感じるかもしれません。形はホワイトドラゴンに比べて丸みがあり、大きさはやや小さめ。品種名では、「マキスパ」、「アメリカンビューティー」、「ブードゥーチャイルド」など。

赤い果肉に色は、「ベタシアニン」という色素によるもの。ポリフェノールの一種でエイジングに効果が期待できますよ♪　ただし、衣服などに付くと洗濯しても落ちにくいことがあるのでご注意を。

◎ピンクドラゴン（ピンクピタヤ）

皮は赤色で、果肉が薄いピンク色のドラゴンフルーツ。白肉種と赤肉腫との交配種です。甘みはさっぱりめ。
品種名では、平成19年に品種登録された日本産の大型ドラゴンフルーツ「ちゅらみやらび」をはじめ、「ディライト」、「ピンキーピンク」、「ダークスター」などがあります。

◎ゴールデンドラゴン

皮は黄色で、果肉が白色のドラゴンフルーツ。ホワイトドラゴンと同様に、白い果肉のなかには黒ごまのような種が見えます。「イエロードラゴン」と勘違いされることがありますが、イエロードラゴンとは別の種類。イエロードラゴンほど甘みも強くありません。

◎イエロードラゴン（イエローピタヤ）

ジューシーでやわらかな甘みがあり、ドラゴンフルーツのなかでは味が一番よいとされるのが、イエロードラゴン。黄色い皮で、ウロコと言うよりもゴツゴツとしたでっぱりがある形状でトゲがあります。ただし、トゲは出荷する時に抜かれて届きます。

ホワイトドラゴンやレッドドラゴンとは別属のサボテンになる果実で、種も比較的大きめ。希少フルーツとして、大手の回転寿司チェーンの一皿として登場したこともあるのだとか！

◎ミニドラゴンフルーツ

「石化月下美人」とも呼ばれる種類。実はミニサイズで、成長しても20～40cm程度です。皮は赤色で、なかの果肉は白色。観賞用サボテンとして栽培されることもありますが、食用品種なら果実は食べてもOK。

ドラゴンフルーツの選び方は？

では、次にドラゴンフルーツを選ぶコツについてもチェックしておきましょう。コツをおさえて、よりおいしいドラゴンフルーツを選んでくださいね。

◎旬のものを選ぶ

ドラゴンフルーツは、何と言っても旬の時期に食べるのが一番！　旬の時期は、国産のものか輸入されたものか、また種類によっても異なります。

例えば、国産のものなら、ホワイトドラゴンやレッドドラゴンは7～11月ごろ、イエロードラゴンは1～3月ごろが旬。輸入品はその逆で、南米からのものはレッドドラゴンな1～5月ごろ、イエロードラゴンは8～10月ごろに市場によく出回りますよ。

◎新鮮なものを選ぶ

フルーツのなかには収穫後に追熟して食べごろを迎えるものもありますが、ドラゴンフルーツは追熟はしません。だから、旬のものを鮮度がよいうちに選ぶのがポイントです。

ドラゴンフルーツの場合、新鮮さを見分けるコツは、皮やウロコの様子。ここに張りのあるものが新鮮です。しなびているものは避けましょう。

◎熟したものを選ぶ

ドラゴンフルーツは木の上でしっかり熟されたものほど糖度が高くなると言われています。ですから、輸入ものより国産のものを選ぶと、甘みの強いドラゴンフルーツに当たりやすくなるでしょう。

なかでも、なるべく大きいもの、手に取ったときに重みを感じるものを選ぶのがおすすめ。

ドラゴンフルーツの食べ方は？

では最後に、ドラゴンフルーツの食べ方をご紹介します。ここでは、そのまま食べる方法のほか、家庭で挑戦できるおすすめレシピを5つ厳選してみました！

◎そのまま食べる方法

ドラゴンフルーツはほかのフルーツと同様に、皮をむいて、シンプルにデザートとして味わうことができます。黒ごまのように見える種は取り除かずに食べられます。　

よく冷やしたほうがおいしいのですが、食べるまでに日があるときは、袋などに入れて野菜室で保存をしておくとよいでしょう。日持ちがあまりしないフルーツなので、早めに食べ切ってくださいね。

＜おいしく食べるには＞

(1）食べる1時間ほど前に冷蔵庫へ移し、よく冷やしておきます。

(2)ナイフで縦4つ割りにし、スプーンなどで皮から果肉をはがします。

(3)スプーンですくって食べるか、食べやすい大きさに切って食べます。

ドラゴンフルーツのおすすめレシピ5選

カンタンに作れてドラゴンフルーツの魅力を生かした簡単レシピばかり。ドラゴンフルーツは彩りがキレイなので、サラダやデザートにトッピングしても、ジェラートやスムージーにしてもオシャレに仕上がります。よかったら作ってみてくださいね♪　

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まとめ

ドラゴンフルーツは種類や完熟度合いによって、甘みがずいぶん変わることがわかりましたよね！
個性的で華やかなルックスで食卓を盛り上げてくれるにもかかわらず、意外にも味はあっさりとして上品なのがいいところ。これからもデザートに、サラダに…と普段のメニューにいろいろ取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考：文部科学省「食品成分データベース」（https://fooddb.mext.go.jp/）

文／北浦芙三子