▶ママ友の口頭注意が「ポーズのみ」でイライラする…
夏休みに入り、夏期講習がスタート。受験するお子さんは勉強が忙しくなり大変ですが、受験に関わる塾や習い事に通わせている親御さんたちのほうにも、いろいろ思惑や悩みがあるようで…。今回は子どもの塾や習い事について、あれこれ聞かれて困っている!というHさんのお悩み。マナー専門家の齊木由香さんに教えてもらいました。
Q.子どもの塾や習い事について、根ほり葉ほり聞かれたくありません。聞かれた時、どう答えたら角が立ちませんか?(H・Yさん)
同じ学校のママ友に、子どもの塾や習い事の情報(「どこの塾に行っているの?」から始まって、月謝や塾の進学率、授業の時間や親のサポートがどれくらい必要かなど…)を事細かに聞かれるたびに、返答に困ってしまいます。
受験対策で通っているので、お友だちもライバルになると思うと、正直言って、こちらの情報をあまり教えたくありません。
塾以外にも、うちはサッカーをさせているのですが、そこは「学校以外のお友だちとの世界」を作ってほしいという思いがあり、学校のお友だちをわざわざ誘うようなことはしたくないのです。
心が狭いかもしれませんが、どのように答えたらいいか、いつもモヤモヤします。
相手の気持ちを損ねず、やんわりと“逃げ”の回答を
お子さんの受験に熱心な親御さんの中には、塾の情報を必死に得ようとする方がいらっしゃいますね。
一方で、お子さまの将来のことを考えての受験ですから、ご相談者様のようにその情報をあまりお教えしたくないという気持ちも理解できます。
ここは、相手の方の気持ちを損ねず、やんわりと“逃げ”のお答えをされるといいでしょう。
“質問返し”や、本題を置き換える方法を身につけて
おすすめなのは、「どこの塾に行っているの?」と聞かれたタイミングで「実は今とても悩んでいて…。何かいい情報をお持ちですか?」と質問返しをする方法。相手にボールを渡してしまうことで、角が立ちづらくなります。
他には、「子どもによって個性が違うので、どこの塾が合っているか見極めるのは難しいですよね。うちの場合で参考になるかどうか…」と、“個性が違うこと”に本題を置き換えてみてもよいでしょう。
この方法であれば、親の都合だけでなく、しっかりと子どもを見ている様子も伝えられますし、お相手の方も「根ほり葉ほり聞いてしまったことが恥ずかしい…」と、子どもの個性や資質を大切にするという物ごとの本質に気づかれるかもしれません。
遠回しな表現が通じないお相手には、こちらがお悩みを相談する立場にシフト
もし遠回しな表現が通じないお相手だった場合は、「〇〇(他の塾)もいいと聞いて迷っているところなんです」とお伝えしてみてはいかがでしょうか。
これも本題をずらすようですが、逆にお悩みを相談する立場にシフトすることで、明確な回答を避けることができます。
いずれにしても、お子さま同士が同級生のご関係ですから、角を立てず、かつやんわりと回答を避ける方向で話を進めてみてはいかがでしょうか?
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齊木由香●和文化研究家。日本近代礼法 主催。旧酒蔵家出身で幼少期より和服に親しむ。日本の伝統文化や年中行事に関する執筆を行うほか、CMやドラマなどで所作指導・監修にも従事。著書に『トップの意思決定』。
取材・文/佐藤真紀
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