在宅時間が伸びる年末年始に向け、食料品の買い出しは計画的に行いたいところ。
まとめて買っておいた食材を小分けで冷凍しておけば、お店が閉まるお正月期間もゆったりとおうちごはんを楽しめそうです。
ステイホームの強い味方、冷凍庫に圧倒的感謝!
……なんだけど、実はこの「解凍」、特にお肉のソレって意外と面倒じゃありませんか?
解凍ってタイミングが難しい!ラクにこなせるコツはある?
冷凍したお肉を解凍して使いたい場合、冷凍庫からパックごと外へ出しておいたり、もしくは冷蔵庫へ移す人が多いのでは。
実はお肉の解凍は、外へ出さずに冷蔵庫内の低温環境でゆっくり行うのがベスト。この方法だと旨味を逃さずムラなく解凍できるのだとか。
でもご存知のようにとても時間がかかります。翌日使う分を今日のうちに準備するなんて場合はいいけど、何時間も待つことができない、今すぐ料理をしたい場合には使えない手ですよね。
急いで解凍しつつも、せっかくのお肉をなるべくおいしくいただきたい……こんな願いを電子レンジの解凍モードより、もっとカンタンに叶えてくれるアイテムがあるんです!
【準備する物】
・アルミ製、もしくはステンレス製の鍋やフライパン、バットなどを2個
・ぬるま湯
えっ、これだけ? 拍子抜けしてしまいますが、アルミのように熱を伝えやすい、つまり熱伝導率のいい金属で冷凍肉を挟み込むことによって、短時間で効率よく解凍できるのです。
さっそくやってみましょう!
今回はひき肉を約100グラムずつ小分けしました。
これを冷凍して「電子レンジ解凍」「アルミ鍋×アルミ鍋挟み解凍」「アルミ鍋×ステンレス挟み解凍」を行い、かかった時間と解凍具合を比べてみたいと思います。
【電子レンジ】キチンと解凍、でもちょっと熱が通りすぎ?
それではまず、一般的な電子レンジ解凍から始めてみましょう。ラップを外して、冷凍肉をセッティング。解凍モードをスタートします。
待つこと12分、バッチリ解凍されていますね。肉汁がかなり滴って、部分的に茶色い変色も見られます。
多少火が通っても問題はないのでしょうが、ほんの少々温め過ぎという感じを受けました。
【アルミ鍋×アルミ鍋】
お次はアルミ鍋が登場です!大鍋の方を土台にして上に小さいアルミ鍋を乗せます。
肉の厚みでやや安定せず、もっとキレイに平たく肉を成形してから冷凍するんだったと後悔しましたが後の祭りでした……。
なんとか安定ポジションを見つけて、上の鍋にぬるま湯を注ぎます。今回は給湯器で45度設定のお湯を入れてみました。
待つこと15分ほど。上の鍋を外しお肉をチェックすると、外側は完全に柔らかく解凍できていました!
ラップ越しに触ると中に冷たさがやや残っていますが、硬さを感じることはありません。
お皿に取り出してみると、キレイな赤味がよくわかります。
お箸もするっと中まで通る、絶妙な柔らかさで肉汁の漏れはなし。理想的な解凍加減ではないでしょうか!
【アルミ鍋×ステンレス】
次はアルミとステンレスの組み合わせです。
ステンレスはアルミニウムに比べると熱伝導率が低いのですが、アルミ鍋が無い場合にはステンレス製のキッチン台やシンクにラップを敷いて冷凍肉を置き、上に金属鍋を乗せることでも代用できます。
今回は土台側にステンレスのトレーを使ってみました。
先程と同じように上のアルミ鍋にぬるま湯を注いで、20分後……こちらもしっかり解凍できています!
中までちゃんと溶けているので、軽く触れただけでひき肉が解けてしまうほど。やはり肉汁の漏れはまったくありません。
アルミ同士よりやや長めに時間を置いてみましたが、もっと短くても良かったくらいかな?
一番奥がレンジ解凍、手前左がアルミ鍋×アルミ鍋、右がアルミ鍋×ステンレス解凍のお肉。
並べてみると、レンジ解凍とお鍋解凍の違いは色でも一目瞭然です。
料理に使う上で大きな違いはありませんが、肉汁を逃さない旨味キープの点でアルミ鍋解凍に軍配が上がりました!
アルミ鍋解凍ならカンタン・時短で低コスト☆
電子レンジを使っても結局10分以上待つことを考えると、プラス数分で電気代をかけずにしっかりおいしくできる金属鍋での解凍はかなり使えるテクニック。
冷凍の作り置きおかずにも応用できそうなこのカンタン技を、ぜひとも試してみてくださいね!
撮影・文/家事コツ研究員E
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