夕飯の支度や家事を片付けたいとき、子どもたちがきょうだい同士で遊んでくれるとママは大助かり。
けれどさっきまで仲良く遊んでいたのに、いつのまにケンカが勃発!なんてことがよくありますよね。
そんなとき、ミキティはどうしているのでしょうか。
実はミキティは4人きょうだいの末っ子。きょうだいゲンカにおいては百戦錬磨の妹として、子どもの立場とママの立場の両方から身になるアドバイスをくれました!
きょうだいゲンカをすぐに終わらせる方法は?
妹思いで優しい6歳の息子さんと、しっかり者でおしゃまな3歳の娘さん。
ミキティのオフィシャルブログにもたびたび登場する二人は大の仲良しですが、ケンカをすることもあるのでしょうか。
「よくそんなにケンカできるね!って思うほど、あらゆる場面でケンカしてます(笑)。
おもちゃを取られたとか、そこは自分が座ってた場所だからどいてとか、子どもはどんなに小さなことでもケンカできるんですよね。
ほうっておいても、うるさいから止めに入っても、たいていはどちらかが『うわーっ!』と泣いて終わります」
仲裁する際のポイントは、「ケンカに至った理由を双方にわかってもらうこと」だそう。
「『このときあなたがこんな言い方をしたから相手はこう思ったんだよね。
自分がそんな言われ方をしたらどう思う?』とか。片方だけが悪いケースはあんまりなくて、両方叱ることが多いです。
ただ、親が介入しすぎると、『だってだって』という甘えた訴えが始まるので、『もう二人で話し合って解決して。そうしないとごはんにできないから』みたいに言うとすぐに解決します(笑)」
大切なことはすべてきょうだいゲンカが教えてくれた
美貴さん自身は4人きょうだいの末っ子。6歳年上のお兄さんと4歳年上のお姉さん、2歳年上のお姉さんとのケンカを通して多くのことを学んだそうです。
「うちのきょうだいは完全縦社会のわりにバイオレンスなケンカをするほうだったので(笑)、テレビのチャンネル争いもお菓子の分配も命がけでしたね。
お姉ちゃんにはいじわるもされたけど、それ以上に可愛がってもらいました。
私はきょうだいゲンカで強くなったし、どういうことをすると相手が嫌がるかとか、人を傷つける言葉は言っちゃいけないなど、人間関係を築く上で大切なことはすべてきょうだいゲンカが教えてくれたと思っています」
なかでも面倒見のいいお兄さんは妹たちの“小さなお父さん”的存在だったそうで、こんな驚きのエピソードも。
「私が生まれるとき、夜中にお母さんが産気づいてもお父さんは寝てたらしくて。
そしたらお兄ちゃんが、『お母さんはタクシーで早く病院に行って! 荷物はあとでお父さんに持たせるから』と言って送り出したんですって。
そのとき彼は6歳(笑)。私はホントに親には衣食住を提供してもらい、きょうだいに育てられたと思ってるぐらい。今もきょうだいみんなすごく仲がいいし、感謝しています」
きょうだいゲンカを通して人の気持ちがわかる子に
そしてママになった今は、美貴さんがきょうだいゲンカを通して、大切なことを子どもたちに教える側に。
「うちの子どもたちは年齢も性別も違うので、やっぱり年上で男の子の息子を叱ることのほうが多いです。小さい子や女の子には優しくしないとダメだよね、とか。
でも娘がわがままを通そうとすれば、『自分がこうされたらイヤでしょ?』って諭します。
だから子どものうちにいっぱいケンカして、その中で男女の役割や人の気持ちを学んでほしいし、大人になってもずっと仲良くいてほしいなと思います」
今はケンカばかりしているきょうだいも、「大きくなればケンカも減るから大丈夫」と美貴さん。
きょうだいゲンカは将来、社会で役立つさまざまなことを学べるチャンスでもあるんですね!
Profile藤本美貴
1985年2月26日生まれ。2001年歌手デビュー後、モーニング娘。として活躍。2009年にお笑い芸人の庄司智春さんと結婚。2012年に第一子の男の子、2015年に第二子の女の子を出産。産後ダイエットでヨガと出会い、インストラクターの資格を取得。現在、ハウス食品「シチューミクス」CM、小林製薬「命の母ホワイト」CMほかに出演中。
取材・文/浜野雪江 撮影/土屋哲朗(主婦の友社写真課)
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