皆さんは「甘酒」って好きですか? 初詣やお雛様の時に飲むイメージですが、実は栄養豊富で美容にもいいスーパードリンクとして、最近静かなブームになっているのです。
今回は、甘酒の効能や、超簡単なのに料理が劇的に美味しくなる「味噌甘酒床」のレシピ、お取り寄せできるこだわり甘酒情報をお届けします。
甘酒ってなぜスゴい?
甘酒には酒粕を使ったものと、米麹から作られるものがあります。
酒粕が原料の甘酒は、酒粕に砂糖等を加えて作ります。一方、米麹から作られる甘酒は、麹を発酵させた発酵食品であり、自然の甘さを味わえます(砂糖を加えたものもあります)。
米麹の甘酒はその栄養価の高さから「飲む点滴」といわれ、江戸時代には夏バテ予防にも飲まれてきました。ざっと主な効能を挙げてみると…
・ビタミンB群が豊富なため脂肪燃焼に効果的
・頭皮を若返らせ美しい髪を作る効果のあるコウジ酸が含まれている
・麹由来の食物繊維やオリゴ糖が腸内環境を整えてくれる
・ブドウ糖が疲労回復や脳の活性化にスピーディに働く
これは飲まない手はありませんね。でもそのままゴクゴクと量を飲めるものでもないので、料理やスイーツに生かして体に取り入れましょう。
砂糖の代わりに使って美味&ヘルシー
よくナチュラル系のカフェなどで、「砂糖の代わりに甘酒で甘みをつけました」というスイーツを見かけます。米麹の甘酒は米由来なので、甘さ以外にもミネラル、ビタミンも損なわれず、酵素類、オリゴ糖・食物繊維も豊富です。ココアを甘酒で作っても美味しくいただけるので、砂糖の代わりにぜひ使ってみてください。作り方はココアに甘酒を混ぜるだけ。ほんのり大人の味になります。
「味噌甘酒床」が料理を変える!
甘酒を料理に使うと、麹効果で食材のうま味が引き出されるため、料理の味に深みが出ます(塩麹と同様)。
そこでオススメなのが「味噌甘酒床」です。味噌100gと甘酒100gを混ぜるだけ! これに食材を漬け込むだけで、驚くほど美味しい魚の西京焼きや味噌漬豆腐・チーズなどがあっという間に作れます。味噌と甘酒のダブル麹で発酵効果が倍増ですね。味噌は、白味噌を使うとより上品な味になります。
◎鮭の味噌甘酒焼き
鮭の切り身を味噌甘酒床に1〜2日漬けて焼くだけ。フライパンで焼く時に焦げやすいので火を弱めにしてアルミホイルなどで蓋をしましょう。
◎甘酒味噌豚汁
通常の豚汁を作る時、味噌を甘酒味噌に変える。甘みが出て子供にも喜ばれる味に。つぶつぶの食感もGOOD。
◎超ズボラ甘酒味噌シチュー
100円ショップなどで売っているパウチのシチューに少量入れる。ご飯が欲しくなります(笑)。
…などなど、豆腐、カレー、焼きおにぎり、野菜ディップetc…と試してみてください。
厳選!お取り寄せできる絶品甘酒
昔ながらの味噌屋が作る甘酒には、無糖のものや、余分な成分を一切添加していないものもあります。手作りにこだわった無添加の甘酒や、ちょっと変わった甘酒をご紹介します。
◎太田醸造の「白こうじ」甘酒
新潟県妙高市の太田醸造では、優しい味わいの「白こうじ」を使って昔ながらの製法で甘酒を手作りしています。飲むのに適した「加糖」と、料理に使いやすい「無糖」の2種があるのも、地元で昔から甘酒が食材として使われていたことを物語っていますね。せっかくなので、あまり市販されていない無糖を取り寄せて、お料理に使ってみてはいかがでしょうか。
(参考:太田醸造株式会社 http://ara-e.net/ohtazyozo/index.html)
◎野菜の自然な甘さ「ベジスープあまざけ」
山形県鶴岡市の櫛引農工連ではフルーツや野菜のユニークな甘酒を販売。地元産のサクランボ、山ぶどう、ラ・フランスと庄内米麹で作った「フルーツあまざけ」、野菜ペーストに庄内米麹菌を加えて発酵させた「ベジスープあまざけ」です。砂糖を加えず発酵により糖化させているので、ブドウ糖の優しい甘みが感じられます。また米麹の作用でフルーツや野菜の有機酸が変化し、独特の旨味や味の深みが増しています。ベジスープはカボチャ、ニンジン、サツマイモの3種があり、水や牛乳で薄めて飲んだり、グラタンやパスタなど料理に使ったりと便利。スイートポテト、羊羹と言った和菓子作りにも向いています。どちらもネットで購入可能です。
(参考:櫛引農工連 http://www.nokoren.jp/shopping/vegesoup.html)
まとめ
米麹の甘酒はつぶつぶした食感とほのかな酸味がたまりませんね。飲むだけではなく、レトルト食品にもちょい足しして栄養価もプラス。味噌甘酒床はぜひ試してほしい、リピート必至レシピです。
タウン誌、レシピ本編集記者。全国の珍しい調味料や麺類研究中。
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