一日に何度も使うトイレは、清潔で、快適な空間にしたいものです。しかし日常的に使う場所だからこそ、故障や劣化がおこりやすいところでもあります。便器自体は陶器製なので壊れることは滅多にありませんが、プラスチック製の便座が割れることはありますし、水が流れないといったタンクの不具合も起こります。また、今では定番となったシャワートイレの寿命は10年とも言われます。 子供が増えたり、二世帯同居をはじめたりと家族が増えるとトイレの数が足りなくなることもあるでしょう。
トイレのリフォームや増設に、どのくらいのコストがかかるのか、どんな注意点はあるのかを紹介します。
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一般的なトイレリフォームの価格相場はいくら?
トイレのリフォームには、だいたいいくらくらいかかるのでしょうか。
ここでは主なリフォーム工事の価格相場を見ていきます。
各リフォーム会社が出しているデータでは、工事代金を
①20万円まで
②20万円〜60万円
③60万円以上
この3つに区分した場合、
約半数が②20万円〜60万円の工事を行なっているという結果が出ています。
もちろん希望する工事の内容や、現在のトイレの状態などによって金額はさまざまですが、
①〜③のそれぞれの価格帯でどんな工事ができるのか、一般的な例を挙げてみましょう。
①20万円まで
・洋式便器の交換と壁と床のクロス貼り換え
・手すりの設置
・手洗い場の設置
→→洋式便器をスタンダードな洋式便器に交換する場合には、20万円以内でおさまります。
比較的安価な便器を選べば、内装まで手を入れることも可能です。
②20万円〜60万円まで
・洋式便器の交換、手洗い場の設置、壁と床のクロス貼り換え
・トイレの場所を動かす工事
・トイレを増設する工事
→→もともと洋式便器の状態で、交換する工事であれば、手洗い場の設置やクロスの貼り替えまでと全体的なトイレリフォームが可能なのがこの価格帯です。
・和式トイレを洋式トイレに変更
→→和式のトイレを洋式に変更するためには、段差の解消など大工工事が必要になります。
③60万円〜
・車椅子で入れるバリアフリー化など
→→一般的なトイレリフォームは50万〜60万円くらいにおさまることが多いですが、車椅子でも入れるようにと1帖サイズのトイレを2帖分に拡張するなどの場合は費用が大きくなってきます。
・ハイグレードな商品を使ってのリフォーム
→→さまざまな機能のついたハイグレードなものだと、便器だけで20万円を超える場合も。
手洗い器の値段もさまざまですし、消臭効果のある壁材を使うなどと素材にこだわるとその分価格がアップします。
タンクレスのトイレだと、見た目もスッキリ!
施工: Unir Technica株式会社
トイレ リフォームの工事期間はどのくらい?
次に、工事期間の目安を紹介しましょう。
・洋式便器をスタンダードな洋式便器に変更……半日
・洋式便器の交換及び内装リフォーム……1〜2日
・和式トイレを洋式トイレに変更……約3日
・トイレの場所を変更する……約5日
・トイレを増設する……約5日
・手すりの設置……半日
・手洗い場の設置……約3日
トイレ リフォームの費用内訳
・トイレをリフォームする際の、それぞれの費用を出してみました。
・洋式便器をスタンダードな洋式便器に変更……商品代+2万〜3万円
・洋式便器の交換及び内装リフォーム……商品代+7万〜8万円
・和式トイレを洋式トイレに変更……30万円〜
・トイレの場所を変更する……商品代+30万円〜
・トイレを増設する……商品代+40万円〜
・手すりの設置…… I型1万5000円〜 L型 2万5000円〜
・手洗い場の設置…… 商品代+16万円〜
トイレ リフォームのコストダウンを考える
トイレのリフォームのコストダウンを考える場合、どういうところに注意すればよいのかを紹介します。
まずは、スタンダードグレードの商品を選ぶこと。
トイレを作っている住宅設備会社はたくさんありますが、どの会社の商品にも、主力商品である「スタンダードグレード」と「ハイグレード」が存在します。
トイレの場合にはこの価格差が大きく、安価なものなら5万円前後から、お掃除機能や除菌機能、防汚機能などが搭載された高価なものなら20万円を超えるものも。
そして安価なものといっても、もちろん日常で使うのに何の支障もありません。
特に希望がなければ、便器自体の値段を抑えることが大きなコストダウンになります。
また、商品を施主支給するという方法もあります。
これはインターネットショップなどで便器を自ら購入し、取り付け工事だけを業者にお願いする方法です。
そしてこの施主支給を行なう場合には「排水芯」のチェックが不可欠です。
現在、洋式トイレの排水方法は「床排水」が主流ですが、床に設置された配水管が壁から何ミリメートルの位置にあるか(これを排水芯と言います)を、しっかり測定することが大切です。
便器自体の配水管と床の配水管をつなぐアジャスターがある便器なら問題ありませんが、両方の配水管の位置をしっかり合わせないと設置できないタイプの便器もあります。
万一間違った商品を買ってしまった場合にも、自ら返品交換などの交渉をする必要がありますし、手間もかかるのですが、価格を安く抑えたいなら挑戦する価値があります。
トイレリフォームの注意点
トイレをリフォームするときの注意点です。
トイレが使えない
当然ですが、工事の間はトイレを使うことができません。
工事現場に設置されている簡易トイレは、数日で済むリフォームの場合には手配してもらえないと思っていた方がよいでしょう。
1日に何度も使うトイレですから、自宅にいては困ってしまいます。
工事中は外出の予定を立てておいた方がいいかもしれません。
ただ、日をまたいで作業する場合、工事を行なわない夜には古い便器をもう一度設置して、使えるようにしてくれる業者が多いので、その点は安心です。
工事を開始してみて追加費用が分かることも
配水管は通常75φ(直径75ミリメートル)の塩化ビニール製が多いのですが、便器を取り外してみたら100φだったとか、管の素材が鉄や鉛でできている場合もあるのだとか。
こういうときにはアダプタ代が追加でかかってきます。
これはごくまれなケースですが、突発的な事情で「見積もり以上に工事費がかかることもある」と知っておきましょう。
配水管の制限がある
増設・移設など、今ある場所ではない別の場所にトイレを作りたい場合は注意しなければなりません。
トイレの排水は、配水管を通って下水に流れていくわけですが、水を一方向に流すためには勾配が必要です。
下水管から遠い場所で、配水管の勾配が充分に取れない場合など「この場所には作れない」と判断されることもあります。
また、その家の水圧が低い場合には、タンクレスのトイレが選べないこともあります。
事前にしっかり調べてもらいましょう。
トイレ リフォームの費用が大きく変化する要素はどこ?
トイレのリフォームは、いまある場所から移動させる場合、新たな配管工事が必要になるため、工事費が高くなります。「将来の介護を考えて寝室のそばにトイレがほしい」など、場所移動の希望がある場合、しっかりと見積もりをしてもらいましょう。
なるべくなら、同じ場所に作る方が工事費を抑えられます。
また、思いがけず費用がかかってくるのが手洗い場の新設です。
手洗い器自体は3万円〜5万円くらいで入手できるのですが、設置するために壁を壊し、手洗い器の種類によっては床を壊し、給排水の工事をし、壁や床を直してクロスを貼り…と、なかなか大掛かりな工事になります。
大工さん、水道屋さん、クロス屋さんと多くの職人さんも必要で、工事費もかかります。
トイレのリフォームの予定があるなら、「手洗いはまた今度…」と思わず、一度に済むように検討した方がよいかもしれません。
まとめ
トイレは清潔で居心地のよい場所であってほしいものです。
毎日何度も使う場所ですからなおさらです。
新しいトイレなら、お掃除の手間が省けたり、節水機能があったりと嬉しい側面も。
トイレのリフォームは、今ではなくてもいつか必ず必要だと思って準備しておいた方がよいかもしれません。
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取材協力 Unir Technica株式会社
https://www.unirtechnica.com/
取材・文/加世田侑季
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