コラム

後を絶たない子どもの誤飲事故！改めて確認したい危険物はコレ！

更新日：2017.10.28

幼い子どもは何でも口に入れたがる時期がありますが、これは成長や発達には大事な経験。
でも、異物を飲み込んでしまうと、最悪の場合は摘出手術を受けなければいけなくなることも……。
誤飲については、多くのお母さんが気をつけていることだとは思いますが、ここで改めて確認しておきたい“誤飲してしまいがちな危険なもの”についてピックアップしてみました。

なくなっても気づかない「小さなパーツ」は要注意！

イヤホンのカバー、キーホルダーのパーツ、画鋲、プラスチック製のシールなど、これらはすべて実際に子どもが誤飲して摘出されたものの例です。
サイズが小さいものは、部屋からなくなっていても気づきにくく、子どもが万が一誤飲していても発見が遅れがちになってしまいますよね。

例えば、スマートフォンの普及で利用する人が多くなった「イヤホン」は“誤飲する可能性が高いもの”と認識されにくく、子どもの手が届くところについつい置いてしまうものですよね。
けれど、「子どもが興味を示してイヤホンを触ったり口にしたりしているうちに、耳に挿入する部分のカバーが外れ、誤って飲み込んでいた」という例が数件報告されているのです。

また、「子どもの呼吸がゼーゼーいっていて、食欲がないことを不審に思って受診したところ、食道に画鋲が刺さっているのが発見された」という例もあります。
このときは、全身麻酔での摘出手術が行われたそうです。

このように、子どもの様子がおかしいと気がつくまで、何か異物を飲み込んでいることに気づかない例も多いので細心の注意が必要です。

「パックタイプの洗剤」に子どもは興味津々!

粉末や液体ではない「第三の洗剤」として登場した個包装パックタイプの液体洗剤。
水に濡れると洗剤が出てくる水溶性のフィルムに覆われていて、計量せずに洗濯機に入れるだけという手軽さが人気の商品です。

しかし、その見た目はキレイな色をしたゼリーのようなので、子どもは触ったり、口に入れてみたい衝動にかられてしまうよう。
そして、「握る」「かじる」といった動作ができれば、簡単にフィルムを破り中身を出すことができるので注意が必要です。
また、このタイプの洗剤は高濃度に凝縮されているため、通常の洗剤を誤飲したとき以上に嘔吐や呼吸障害が起こる可能性が……。

実際、パックタイプの洗剤の誤飲事故は相次いでおり、消費者庁や国民生活センターでも、子どもの手が届かないところに置くよう注意が呼びかけられています。
「ちょっとだけ」と床に洗剤入れを置いたことを忘れてしまったことで、誤飲が起こった事例もあるので、小さな子どもがいる家庭では厳重な管理が必要です！

消費者庁の注意喚起では、「飲んでしまった場合は口をすすぎ、水か牛乳を少量飲ませて受診すること」とされています。
また吐物が気管に入らないよう無理に吐かせないことも大事だそうです。

一番怖いのは「ボタン電池」…食道に穴が開く可能性も？

誤飲の危険性がある製品の中で、細心の注意を払って気をつけなければいけないのは「ボタン電池」です。
ボタン電池は、気づかないうちに製品から外れていたり、子どもでも簡単に取り出せてしまうもの。
そして万が一誤飲をしてしまうと、体内で放電して化学やけどを引き起こし、消化器官に穴を開けてしまうのが怖いところです。

製品の小型化や軽量化が進むにつれ、ボタン電池が使われる頻度は増えていくことが予想されますし、ボタン電池は、おもちゃだけでなくタイマーや時計、リモコン、ライトなど身近な商品にも多用されているので、蓋が簡単に開かないか必ずチェックしておきましょう。

何気ないものでも誤飲の可能性あり！身の回りの危険を再確認

「届かないだろう」と思っていた場所に置いていても、興味があればどうにかして触ろうとするのが子どもの行動パターン……。
意外な行動に出ることも予想したうえで、誤飲して危険なものは身近に置かないことが大事です。

万が一誤飲してしまった場合には、WEBサイト「こどもの救急」などを参考にして医療機関を適切に受診するようにしてくださいね。
●こどもの救急　http://kodomo-qq.jp/pname=goin

＜プロフィール＞
けんざきゆり
webライター
2人の子どもを子育てする傍ら、新聞社での記者経験を生かして幅広いジャンルの記事を執筆中。結婚、子育てにまつわるライフスタイルの記事を得意としつつ、美容や音楽、流行のものなどにも好奇心を働かせ積極的に執筆活動を続けている。

写真© chihana - Fotolia.com

Profileけんざきゆり

webライター
2人の子どもを子育てする傍ら、新聞社での記者経験を生かして幅広いジャンルの記事を執筆中。結婚、子育てにまつわるライフスタイルの記事を得意としつつ、美容や音楽、流行のものなどにも好奇心を働かせ積極的に執筆活動を続けている。

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