「最近、おなかの調子が悪くて」とか「イマイチ食欲がわかない」なんて時でも、ちょっと甘いものを口にしたいと思うこと、ありませんか?
ここでは、そんな時におすすめの、おなかに優しい薬膳スイーツをご紹介します。「薬膳」というと特別な材料が必要なのでは?と思いがちですが、どれも使うのは近所のスーパーやコンビニで買えるお手軽食材ばかりです。
つるん!ひんやり♪「甘酒とヨーグルトのゼリー」
甘酒の優しい甘さとヨーグルトの程よい酸味が美味しいゼリーです。
甘酒が疲労を回復しておなかの調子を整え、ヨーグルトがほてりを冷ますので、夏バテや疲労で食欲のない時、便秘、ほてり、のどの渇きがある人にもおすすめです。
【材料】直径8cmのココット4個分
甘酒(米麹使用)…200cc
プレーンヨーグルト…200g
ゼラチン…10g
水…大さじ2
飾り用のミントやフルーツ…適量
【作り方】
1.ボウルに甘酒とヨーグルトを入れて、泡だて器でよく混ぜ合わせる。
2.水を加えてふやかしたゼラチンを湯煎で溶かし、1に加えてよく混ぜ合わせてココットに注ぎ入れる。
3.ラップをして冷蔵庫で2時間冷やして固める。
4.ミントやフルーツを飾り付けたらできあがり。
彩り鮮やか!「にんじん白玉のフルーツポンチ」
にんじんを入れた白玉団子は、茹でるときれいなオレンジ色になります。
にんじんとフルーツが消化を助けてくれるので、食べ過ぎ、飲みすぎ、胃もたれ、消化不良の時にもぴったり。
フルーツの香りと炭酸がストレス解消にも働くので、ストレスが胃にきている人にもおすすめの癒し系デザートです。
【材料】2~3人分
白玉粉…80g
にんじん…1/3本
水…大さじ3~4
キウイフルーツ…1個
パイナップル…80g
オレンジジャム…適量
炭酸水…300~400cc
【作り方】
1.まず白色の白玉団子を作る。ボウルに白玉粉の半量を入れて、水大さじ1~2を少しずつ加えながら、耳たぶくらいの柔らかさになるまでよくこねたら6等分して丸める。
2.次ににんじん白玉の団子を作る。ボウルに残りの白玉粉とすりおろしたにんじんを入れる。水大さじ1~2を少しずつ加えながら、耳たぶくらいの柔らかさになるまでよくこねて6等分して丸める。
3.鍋に湯を沸かし、白色とにんじんの白玉団子を入れて茹でる。団子が浮き上がってきて1分程度茹でたら冷水にとって冷ます。
4.グラスなどの器の底にオレンジジャムを入れて、その上に適当な大きさに切ったフルーツ、白色とにんじんの白玉団子を入れて、最後に炭酸水を加えればできあがり。
ほっこりティータイムに!「さつまいもと小豆のクッキー」
さつまいもと小豆の甘さに黒糖のコクがあるしっとりした優しい食感のクッキーです。
小豆が余分な水を取り除き、さつまいもが気を補って胃腸を元気にしてくれます。
黒糖は体を温めるので、お腹の冷えや下痢、胃腸が疲れている時、胃腸虚弱の人、むくみやだるさがある時にもおすすめのおやつです。
【材料】20枚前後
粒あん…100g
さつまいも…100g(約1/3本)
小麦粉…100g
バター…30g
黒砂糖…30g
豆乳…大さじ1
【作り方】
1.さつまいもは皮をむいて1㎝くらいの輪切りにする。鍋にさつまいもと水を入れて火にかけ、沸騰したら約5分茹でる。つまようじを刺してすっと通るくらいの柔らかさになればOK。
2.さつまいもは水を切ってボウルに入れてスプーンなどでつぶす。
室温に戻しておいたバターと黒砂糖を加えて、泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。さつまいもの固まりが少々残っていても大丈夫。
3.2に小麦粉をふるって加え、豆乳も加えてゴムベラでさっくりと混ぜ合わせる。
生地がまとまらない場合は、少しずつ豆乳を入れて固さを調整し、ひとまとまりにする。
4.ラップの上に生地を置いて手で押して伸ばす。20㎝×15㎝くらいの横長の長方形にする。
5.生地に粒あんをのせて、手前から2/3くらいまで均等に広げる。巻き寿司のように生地を手前からくるくると巻いて円柱状にし、ラップでくるんで冷蔵庫で1、2時間休ませる。
6.オーブンを170度に予熱する。生地を1㎝幅に切って天板に並べ、170度で25分~30分焼けばできあがり。
薬膳=難しいものでは決してなく、こんなに簡単に作ることができるのですね。
これから本格的な暑さが始まります。
おなかにやさしくて栄養があって食べやすい薬膳おやつで、夏を元気に乗り切りましょう!
レシピ考案・コメント/竹田あやこさん
くらし薬膳料理研究家/JRECくらし薬膳本部講師/JREC認定リフレクソロジスト/国際薬膳調理師/整体師/なちゅらる整体院オーナーセラピスト
高校卒業後、沖縄で8年間、その後ニュージーランドやオーストラリアなどでの暮らしを経験。帰国後、「心と体のトータルケアを」という想いから整体・アロマテラピーと共に薬膳を学び、中国政府認可組織である中華中医薬学会認定「国際薬膳調理師」を取得。整体院運営と共に、薬膳師としてセミナー講師、薬膳コラムの執筆、薬膳メニューの開発なども手掛ける。
暮らしニスタでは「くらし薬膳ラボ」として、簡単にできる薬膳レシピを投稿中。特別な食材や調味料を使わず、コンビニやスーパーで手軽に買えるもの、冷蔵庫にあるいつもの食材で、手軽にできる薬膳を「くらし薬膳」とし、その普及活動をしている。
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