こんにちは!「家事コツ研究室」研究員Oです。
栄養価が高いうえにとってもヘルシーな「豆腐」。そのまま食べるのはもちろん、煮込む、焼く、混ぜ込むなど、調理の方法も自由自在でとっても万能な食品ですよね。そんな豆腐を使うときに、料理によっては“水切り”をしますが、みなさんはどのような方法でやっていますか。
レンチン?ざると重石を使って?でもこういったやり方だと、時間がかかったり、洗い物が多くなったりして面倒だったりしませんか?
そんな人に向けて今回は、レンジや重石を使わず、あっという間にできる“水切り”方法をご紹介します。この方法を知ったら、きっとすぐに試したくなるはずですよ!
そもそもなぜ水切りが必要?
水切りは日常的にしていると思いますが、そもそもなぜ水切りが必要なんでしょうか?実は、料理の味や食感を調整するためにとっても大切なんだとか。例えば、そのまま食べるような冷奴などであれば、水っぽくなく、みずみずしさが残る程度でOK。
逆に、麻婆豆腐など加熱する料理については、途中で水が出てこないようにしっかり水切りをして、ごろっとした感じになったものの方がおいしくなります。この水切り加減で料理の味や食感が変わってくるのに、いい加減な水切りをしていたことを反省しました…。
超手軽な水切り方法
それでは早速ウワサの水切り方法を試してみます!
【準備するもの】
絹ごし豆腐…1丁
キッチンペーパー…3枚
準備するものはたったのこの2つ。でも、この2つであればいつもの水切りとあまり変わらなかったりしませんか?いえ、実は今回はこれらを使った“水切りのやり方”がポイントなんです!
【やり方】
1、容器の中の水を出す
まず水切りの下準備として、セロハンを少しだけ外し、豆腐の容器を斜めに傾けてカップ焼きそばの湯切りのような感じで、容器の中の水をしっかり出します。
これはどんな豆腐料理でもいつも最初にすることですよね。
容器の水をすべて出したら、セロハンを取り外します。
2、キッチンペーパーで包む
次にキッチンペーパーを3枚準備します。
3枚のキッチンペーパーを重ね、その上に容器に入った豆腐をひっくり返してのせます。
こんな感じで豆腐を取り出します。
ここでポイントです。まず豆腐を2等分します。こうすることで、水分が染み出す豆腐の面積が増えるので、より早く水切りできるようになります。
豆腐を2等分したら、キッチンペーパーで豆腐をまるっと包みます。ここまではいたって普通の水切りですよね・・・。でもここからが全く違うんです!!
3、豆腐を容器に戻す
2のキッチンペーパーで包み込んだ豆腐を、キッチンペーパーの折り込み閉じ口が下にくるようにして元の容器に戻します。ちなみに、キッチンペーパーが豆腐の水分を吸って柔らかくなってから戻すようにしましょう。
それにしても、今から水切りを始めようとするのに、なぜ元の容器に戻すんでしょうか!?
4、豆腐を手のひらで押し込む
3の豆腐の上に手のひらを乗せ、両手でぎゅーっとゆっくり体重をかけながら押し込んでいきます。(右手で撮影しているため、写真は左手だけです)
押し込むたびに、容器から水があふれ出します。でも、ぴったりの容器の中でやっているのである程度のところまでしか押し込めず、押しすぎて豆腐がぐちゃっと崩れてしまう心配はありません!!なんて合理的な方法なんでしょう。
2分ほど押し込むとこんな感じになりました。容器に戻したときと比べると、豆腐の水分がなくなっているのが一目瞭然ですね。
さぁ、水切りされた豆腐はどんな感じになったのでしょうか?
出来上がりはこんな感じ♪
容器から豆腐を取り出し、キッチンペーパーを外してみると…
水気がかなりなくなった豆腐が出てきました。
少しヒビが入っているところもありますが、ほぼ型崩れすることなく、容器の形のまま水切りできていますね☆ このレベルの水切りがたった2分でできたとは驚きです。かなりの時短に成功しました!
断面を見ても、しっかり水切りされているのがわかります。水切りしたものを少し食べてみると、絹ごし豆腐と木綿豆腐の間のような食感で、味自体もいつもの絹ごし豆腐に比べると濃く感じました。実は今回ごくごく普通の価格のもので作ったのですが、高い豆腐にも負けない濃厚さです。
ちなみに今回はこの工程を1回で終了しましたが、もう一度新しいキッチンペーパーで包み、容器に入れて押し込めばさらに水切りができ、より濃厚な豆腐になりますよ。
水切りした濃厚豆腐を使ったレシピ
せっかくきれいに水切りした豆腐ができたので、豆腐の形を活かした「豆腐の照り焼き」のレシピを紹介します。
【材料】(1人分)
水切りした絹ごし豆腐…1/2丁
片栗粉…大さじ3
砂糖…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ1
酒…大さじ1/2
サラダ油…適量
マヨネーズ…適量
青ネギ(刻み)…少量
【作り方】
1、ひと口大に切る
水切りした豆腐をひと口大に切ります。水切りしていない豆腐や水切り加減が甘いと包丁で切っただけで形が崩れてしまいますが、今回の豆腐はしっかり水切りされているので切っても型崩れすることなく、キレイに切れました。
2、片栗粉をまぶす
1の豆腐に片栗粉をまぶします。
片栗粉をまぶすときも形が保たれているので、キレイに豆腐全面に片栗粉をつけることができました。
3、調味料を混ぜ合わせる
砂糖、しょうゆ、みりん、酒を混ぜ合わせます。
4、豆腐を焼く
フライパンにサラダ油をひき、中火で温めます。そこに2の豆腐を並べ、表面全体がきつね色になるまで豆腐をひっくり返しながら焼きます。
豆腐をひっくり返すときも菜箸で持ちやすく、簡単にひっくり返すことができました!
5、調味料を加え、全体に煮からめる
表面がきつね色になったら3の調味料を加え、煮ながら全体にからめます。
全体にからまったらお皿に取り出し、最後にマヨネーズと青ネギをかければ完成です。
出来上がりはこんな感じ
水切りした豆腐で作った「豆腐の照り焼き」が出来上がりました。しっかり焼いて煮からめても、全く型崩れしていませんよね!
この通りお箸でもすんなり持ち上げることができました。これだと口の中にもスムーズに運べてストレスなく食べられます!
食べてみると、表面はカリっ、中はフワっとした食感と共に濃厚な豆腐の味も広がり、水切りの効果をさらに実感することができました。甘辛い味付けにマヨネーズがアクセントとなって、ひと口食べるともうお箸が止まらなくなるおいしさです。
簡単水切り方法でいろいろな豆腐料理を楽しんで!
豆腐料理を作るとき、事前に水切りをするのを忘れていて慌ててレンチンでやったり、時間がなく水切りが不十分なまま調理に使ったりしていました。
でも、今回のこの方法なら2~3分でしっかり水切りができるので、急に豆腐料理を作りたくなっても大丈夫ですよね。しかも、洗い物もとっても少ないのがさらに嬉しい♪
水切りしたものを7mm厚さくらいに切ってカプレーゼのモツァレラ代わりに使うのもおすすめです。
作りたい料理に合わせて水切り加減を調整してみてくださいね。
取材・文/JUNKO
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