こんにちは、『家事コツ研究室』研究員のメガネKです。
秋になったと思ったら、あっという間にコートが必要な寒さになってしまいました。スーパーにも秋冬野菜が並び始め、根菜のおいしい季節が到来です。
旬の野菜はその安さにつられ、つい丸ごと買つてしまって使いきれないこともしばしば。そのまま放置して筋張ってしまったり、しなしなになってしまったり…。今度こそは無駄なく使い切るぞ!と思っていたところ、使えそうなレシピ本が出ていました。
家にある調味料で作る「べんり漬けの素」が決め手!
発酵マイスターの榎本美沙さんによる、漬けおき野菜の使いこなしを紹介する、『帰って秒速、サラダも主菜も! 野菜の「べんり漬け」』 です。
最近は便利な「だし酢」や「即席漬けの素」が多く市販されています。使い勝手がよく味が安定している分、味つけが一辺倒になりがちでした。少しずつ余ってしまい、容器が冷蔵庫で邪魔になるのも悩みのタネに。
こちらで紹介されている「漬けだれ」は、いつも家にある定番の調味料を合わせて作れるのが助かります。
「大根×みそ」のべんり漬けを試してみました!
ちょうど実家から立派な大根をもらったので、さっそく「みそのべんり漬け」を試してみました。
① まずは「べんり漬けの素」 を準備します。これはみそ漬けだけでなく、他の甘酢漬けやしょうゆ漬けにも使う基本のセット。こんぶに切り込みを入れ、削り節はお茶パックに移してジッパー付きの保存袋に入れます。
② みそ+みりんを合わせたものを加え、こんぶになじませてから棒状に切った大根 を加えてよく揉みまぜます。しばらく漬けると水分が出てまざりやすくなりますが、最初はみそがかたまりになっているため、しっかりからめて揉むのがポイント。
バットなどに挟んで、重石をのせます 。私は小さ目の鋳物ホーロー鍋で代用しましたが、飲料のパックやペットボトルなど、何でもよいそうです。あとは1日漬け込めばOK 。
完成!
そのまま盛りつけるだけでおいしくいただけます。一味でピリ辛にしてもよいそうですが、今回は大根の辛い部分を使ったので、すり白ごまをまぶしてみました。こちらもみそと相性ピッタリです。
アレンジしやすいから最後までおいしく食べきれる!
この「べんり漬け」のよいところは、他のメニューへのアレンジしやすさ。たったの10分でしみウマな大根麻婆が出来上がり ました! 根菜の炒めもの系は案外味が染みにくいのが難点。初めから味がついている大根なら仕上げにまぜてササッと炒めるだけで即完成です。
また、漬けだれは清潔な容器に保存しておけば、調味料としても使えます。だしが効いた、いわゆる「液みそ」になるので、そのまま溶いてみそ汁にしたりと便利!
他にも、いろいろな野菜の甘酢漬けやしょうゆ漬け、マリネなど「べんり漬け」レシピ&アレンジが多く載っています。
「甘酢のべんり漬け セロリ」 などは、和風、洋風、エスニックと味替えがしやすく、セロリ独特のクセもやわらいで食べやすくなります。
「塩麹アレンジ 甘酢のべんり漬け 白菜」 は発酵食ならではの風味を短時間でつけられる上、麹のほのかな甘みも加わって箸がとまりません。
メガネK的おすすめは「ナムルのべんり漬け 三色ナムル」 です。これも簡単に作れました。
今まで三色ナムルを作るときは、別々に野菜をゆでて漬けていました。結局どの野菜も同じ作り方なら、一緒にしてまえば手間もかからないしラクなんだと目からウロコ!
お弁当はもちろん、お湯を注いで即席スープに、などアレンジも自在です。
「べんり漬け」で旬の野菜をおいしく使い切り
この本に載っているレシピを活用すれば、旬の白菜や大根を丸ごと買ってもきっと大丈夫。毎日、毎食しっかり野菜を食べて、今年の冬を元気に過ごしましょう!
帰って秒速、サラダも主菜も! 野菜の「べんり漬け」
Contents Part.1 甘酢のべんり漬け Part.2 しょうゆのべんり漬け Part.3 みそのべんり漬け Part.4 マリネのべんり漬け Part.5ナムルのべんり漬け
榎本美沙:著(主婦の友社)
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取材・文/久賀友美
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