おこめ券を知っていますか?
おこめ券は名前の通り、お米と交換できる商品券ではあるのですが、実はお米以外のものを購入するときにも使えることがあるのだとか!
ここでは、そんなおこめ券についての基本的な情報と、おぼえておくと便利な使い方などをご紹介します!
おこめ券って何?
おこめ券とは、全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)が発行している、主にお米と交換ができる商品券のこと。
昭和58年から発行され始め、今も販売され続けている歴史ある商品券です。
「ごはん」として普段からよく食べられている 「うるち米」はもちろん、
もち米や玄米など各種お米の好きな銘柄に交換ができますが、
1枚で交換できる量はその商品の金額によります。
現代、販売されているおこめ券の金額は1種類で、1枚500円のもののみ。
500円で購入し、そこから流通経費の一部を差し引いた440円分をお米に交換することができます。
おこめ券には1kgと表示されていますがこの「1kg」はあくまでも目安。
主にお米を買うときに、1枚440円分の金券として利用できると考えるとよいでしょう。
でも、「500円-440円=60円」と差額が60円もあるなら、お得感はなく、むしろ損をしていますよね。
「わざわざ商品券に換えないで、現金でお米を買ったほうがよいのでは?」という疑問が湧いてくるのではないでしょうか。
実際、おこめ券は自分用に買う人は少ないかもしれません。
それよりもギフトにぴったりの商品券として人気。
「現金440円プレゼント!」と聞くと生々しいですが、「おこめ券プレゼント!」なら少し品のある印象になるような気がしませんか?
そのため、お中元やお歳暮、入学祝い、新築祝い、仏事、お見舞いのお返し、企業の各種キャンペーンの賞品や謝礼など、いろいろなシーンでちょっとした贈りものとして利用されているようです。
どこで買えるの?
次に、おこめ券を買える場所についてご説明しましょう。
主な取り扱い店は、やはり全国各地にあるお米屋さん。
ただし、お米屋さんならどこでも買えるわけではないので、事前に確認しておくのが無難です。
お店によってはおこめ券を販売していることを明示するステッカーが掲示されているようです。
ほか、おこめ券が買えるのは、一部を除くデパートやスーパーマーケットなど。
コンビニエンスストアでは唯一、ファミリーマートだけが取り扱っていますが、ファミリーマートのなかでもおこめ券が買えるのはお米の販売をしているお店だけと限定されています。
「うちの近くのお米屋さんではおこめ券を売っているのかな?」と迷ったら、
おこめ券の発行元である全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)の公式サイトをチェックしてみるのがおすすめ。
このサイトでは、おこめ券を販売している店舗について都道府県別に検索することができます。
具体的には、例えば東京都足立区なら、西友、東急ストア、お米マイスター店舗である米殻店など。
大阪府大阪市なら、近鉄百貨店あべのハルカス本店をはじめ、お米のマルエー配達専門店、お米マイスター店舗である米殻店などでおこめ券が購入できます。
ほか、全米販の公式サイトでも、おこめ券を通販で購入することが可能ですよ♪
おこめ券に有効期限はある?
おこめ券の魅力のひとつが、有効期限がない、ということ。
一度購入されたおこめ券は、お米などに交換するまでいつまでも利用可能となっています。
ですから、今はすでに販売が終了しているおこめ券でも有効。
例えば、先ほどお話しした通り、現在販売されているおこめ券は全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)による500円のおこめ券1種類のみですが、
平成13年までは全米商連協同組合が発行していた「お米ギフト券」も販売されていました。
その「お米ギフト券」でも、もちろんまだお米に交換していないなら今からでも利用することができます。
また、全米販による500円のおこめ券も平成19年にデザインが変更されましたが、旧デザインのものを持っている人は、もちろんそれを使うことができます。
ちなみに、全米販の公式サイトでは、おこめ券とヨード卵光ギフト券がセットになった「卵かけご飯券」や「オムライス券」が販売されることがありますが、この場合、有効期限がないのがはおこめ券のみです。
ヨード卵光ギフト券のほうは有効期限が設定されているので、注意してくださいね。
おこめ券を使って、おつりは出るの?
おこめ券は商品券ですから、おつりが出るのか出ないのか、気になるところですよね。
結論から言うと、おこめ券は基本的にはおつりが出ません。
440円以上のお米を買うときに、1枚から使うことができます。
好みの種類・銘柄のお米を選んで、おこめ券の総額がお米の代金を下回る枚数まで利用できる、というしくみです。
例えば、2000円のお米なら、1枚440円分のおこめ券×4枚=1,760円分と、現金240円を合わせて支払い。
お米の代金からおこめ券の合計額差し引いた不足額は現金で用意することになります。
おこめ券はどこのお店で使える?
おこめ券はお金と違って商品券ですから、当然のことながら使えるお店については指定があります。
どんなお店で使えるのかも、ここでしっかりチェックしておきましょう!
実際には、お米屋さんやデパート、スーパーなどでは、お米を取り扱っているお店なら一部を除き、ほとんどのお店でおこめ券が使えます。
ただし、そうしたお店でもおこめ券を取り扱っていなかったり、使用枚数に制約を設けたりしているお店もあるのだとか。
おこめ券が使用できる具体的なお店名についても、全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)の公式サイトで、都道府県別に検索できます。
地域によっては、ドラッグストアやディスカウントストアの「ドン・キホーテ」など、ちょっと意外なお店でもおこめ券が使えることも!
事前に確認してみると、ごく近所のお店で利用できることが発見できるかもしれませんね。
お米以外にも...!おこめ券の使い道
ここまでで、おこめ券は主にうるち米や玄米、もち米と交換できる商品券とお伝えしてきました。
でも、おこめ券の実力はそれだけではないのです!
最後に、そんなおこめ券の意外な使い方についてご紹介しましょう。
実は、お店によってはサービスの一環として、お米ではない商品でもおこめ券で交換できることがあるようなのです。
つまり、おこめ券が1枚440円分の金券として幅広く使えるということ。
これなら、お米はあまり買わない人でも、おこめ券をもらったときのうれしさが変わってくるのではないでしょうか。
そうしたサービスは、とくにドラッグストアやディスカウントストア、ホームセンターなどで多い様子。
「お米を含むお買い物で使える」とか、「お米を含んでいなくてもほとんどの商品の購入に利用できる」とか、「1回のお買い物で使えるのは1枚まで」といった条件が付いているなど、サービスの詳細はお店によって異なります。
なかには、基本的にお釣りが出ないはずのおこめ券なのに、お店によってはお釣りが出るという場合も!
意外なところでは、ビジネスホテルの「東横イン」。
東横インではほぼ全ホテルで各種の金券で宿泊料金が支払えるサービスを展開していて、おこめ券を宿泊費やキャンセル料金の支払いに利用することができます。
使う機会がなかなかなかった人には、うれしいサービスですね。
ほかにも飲食店やテイクアウト弁当店、ガソリンスタンドなどでも、お店によってはサービスでおこめ券での支払いに対応していることがあるのだとか。
しかも、先ほどご紹介した全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)の公式サイト内にある取扱店舗の検索では出てこないお店も多数。
「このお店では、もしかして使えるかな?」と思ったら、「おこめ券は使えますか?」とひとまず聞いてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
おこめ券は好みのお米に交換できるのはもちろん、ほかの商品の購入にも使えることがあるのですね!
自宅に眠っているおこめ券があったら、さっそく使ってみてはいかがでしょうか。
「ギフト用に現金を贈るのはちょっと失礼かな?」などと迷ったときにも、意外と便利なおこめ券をプレゼントに選んでみるのもいいかもしれませんね!
取材・文/北浦芙三子
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