料理の下ごしらえや離乳食作りなどが格段にラクになるフードプロセッサー。買ってみようかな、と検討中の人も多いかもしれません。でも、フードプロセッサー、ミキサー、ブレンダーにジューサーと、その辺りのマシンの違い、知っていましたか?自分の使い道をよく考えて、いちばん合うものを選べるように、情報をまとめてみました。
そもそもフードプロセッサーってどういうもの?
フードプロセッサーは、形状は様々ですが、基本は刃の回転によって食材を細かく刻むものです。こねたり混ぜたりという作業もOK。
わかりやすいのはハンバーグを作るとき。材料のうち、手作業ですると手間もかかるし涙も出てなかなか大変な玉ねぎ(やにんじん)のみじん切りを、フードプロセッサーに任せることができます。容器に入れてスイッチオンで、みじん切りもあっという間に終了!
こねる機能がついているなら、その後にひき肉や卵、パン粉などを投入すれば、簡単に混ぜ合わせてくれます。
フードプロセッサーは、ある程度の大きさの容器に材料を入れ、底についている刃でカットしたりこねたりというものが多いのですが、手持ち式のものがあります。
離乳食や少量の食材であれば、 ちょこっと使いできるハンディタイプも便利です。予算があれば、両方のタイプを揃えると、使い分けができて便利ですね。
ミキサー、ブレンダーとは何が違うの?
まず、「ミキサー」と「ブレンダー」は、呼び方が違うだけでほぼ同じものなので、「フードプロセッサーvsミキサー(ブレンダー)」ということで違いを見てみましょう。
フードプロセッサー
野菜のみじん切りや、混ぜる、こねるを得意とする調理器具。
ミキサー(ブレンダー)
野菜や果物をどろどろのスープ状にする調理器具です。ミキサー(ブレンダー)は本体が大きく、食材を入れる部分も大きいので、やや洗いづらい部分もあり、同じ用途ならコンパクトなハンドブレンダーを好む人も増えています。
ハンドブレンダーの中には、アタッチメントの付け替えで、ブレンダー機能とフードプロセッサー機能、両方に使えるものもあります。ハンディタイプのブレンダー&フードプロセッサーの場合は、商品に付属している深型のボウルを使ってみじん切り等の調理をします。
フードプロセッサーとミキサーのメリット・デメリットは?
フードプロセッサーとミキサーの違いがわかったところで、フードプロセッサーとミキサー、それぞれのメリット・デメリットを、比較しながら見ていきましょう。どんなポイントが自分の使いたい用途に合っているか、しっかり見極めてくださいね。
・フードプロセッサーのメリット
毎日の食事づくりで頻繁に登場する、みじん切りやこねる作業などが時短でできます。
ミキサーでみじん切りをしようとしても、仕上がりは水分が出て練り物のようになってしまうので、みじん切りはやはりフードプロセッサーにお任せというところでしょうか。
・フードプロセッサーのデメリット
中には固い食材を細かくできるタイプもありますし、時間をかければできないこともないようですが、氷の粉砕はほぼ不可能です。そのため果汁などを凍らせてスムージーを作るような場合は不向きです。
また、小型のものが多いので、容量的な問題があります。3〜4人分の材料を一度に調理する場合などは、数回に分ける必要があるでしょう。
・ミキサーのメリット
本体の大きさのせいで気づかない部分ですが、実は刃の大きさに関していえば、フードプロセッサーより小さいものが多いので、その分回転も早く、素材を細かくするのが得意です。
その仕上がりは、繊維を残すジュースやスムージー、野菜のポタージュなどにはベストなどろどろ具合なので、毎朝野菜ジュースやスムージーを飲む習慣のある家庭や、スープをよく作る場合にはぴったりです。
・ミキサーのデメリット
フードプロセッサーと比較してのデメリットには、みじん切りはできず、水分の出たポタージュ状になってしまうということがあります。
また、ジュースを作る場合によく比較される「ジューサー」ですが、「ジューサー」は出来上がりのジュースに繊維を残さず、野菜や果実の汁をしぼるものなので、サラサラのジュースは作れないということが挙げられます。
ジューサーとフードプロセッサーでは何が違う?
フードプロセッサーを購入する場合、家電売り場などでは並べて販売されていることが多いので、その違いはどこなのかと迷ってしまうことがあるかもしれませんが、そもそもジューサーとフードプロセッサーは、用途が全く異なります。
・ジューサーとの比較
ジューサーはその名の通り、野菜や果物からサラサラのジュースを絞りとる機械です。
形はミキサーとほぼ同じスタイルが多いですが、ミキサーでジュースを作る場合、ミキサーやブレンダーで作る、どろどろの「スムージー」とは違って、さらさらの「液状のジュース」が出来上がります。
これは、出来上がりのジュースに、野菜や果物の繊維質を残さないような仕組みになっているからです。
仮にジューサーに玉ねぎを入れてスイッチオンした場合、フードプロセッサーのようにみじん切りが出来上がるのではなく、サラサラの玉ねぎジュースが誕生し、その絞りかすが残るはずです。
便利なフードプロセッサー!おすすめ【7選】
みじん切りだけできればあとは自分で、という人のためのシンプル設計なフードプロセッサーから、千切りや薄切り、こねる、おろすなど、一台で何役もこなせる本格派のマシンが欲しいという人まで、どんなフードプロセッサーを買おうか迷ったときの参考になる、便利なフードプロセッサーのおすすめ商品をご紹介します。
パナソニック フードプロセッサー 1台4役(きざむ、する、混ぜる、おろす) MK-K48P-W
/パナソニック(Panasonic)
下ごしらえがカンタン・スピーディにできる、人気のフードプロセッサー。基本のステンレス製ナイフカッターに、おろし・とろろカッターなどアタッチメントも豊富。とろろが手を汚さずに作れるのは本当に嬉しいですね。
容器はキズがつきにくいガラス製で、容量は、魚のすりみが最小100〜最大300g、ハンバーグのたねが500g(最大量)・大根・長いも(おろし・とろろ)が250g(最大量)と、4人分程度までの食事づくりにはぴったりの大きさです。
クイジナート フードプロセッサー 1.9L (3~4人分向き) DLC-191J
/Cuisinart (クイジナート)
パワーと耐久性を兼ね備えた、クイジナートのフードプロセッサー。プロの厨房でも使われているパワフルなモーターがポイントです。
機能は、刻む、こねる、薄切り、細切り、おろすの1台5役。「細切り」では人参の細切りサラダ、キャロットラペが簡単にできたり、「厚さ2mmの薄切り」では、中サイズのかぼちゃまで、きちんと均等な厚みにカットしてくれます。
1.9リットルの大容量も嬉しいですね。
CHULUX 2019最新 小型 フードプロセッサー チョッパー フードチョッパー ミキサー
/CHULUX
コンパクトで、据え置き型とハンディータイプのいいとこ取り的小型フードプロセッサー。
みじん切りや大根おろしといった用途なら、このくらいのシンプルさが嬉しいはず。
食材を刻む、砕く、混ぜる、潰すなど、みじん切りからペーストまで自由自在に調節できるのはもちろん、赤ちゃんの離乳食から、忙しい朝の時短料理、面倒な下ごしらえまでさまざまな場面で大活躍。
キッチンに出したままでもスペースをとらず、調理したい時にサッと使えるので「買ってはみたけど全然使っていない」なんてことにはならないでしょう。
山善 フードプロセツサー 350mL コンパクト グレー YFA-201(H)
/山善(YAMAZEN)
据え置き型では最安値なのでは?と思われる価格設定が嬉しいフードプロセッサー。基本のみじん切りと、こねる機能に特化し、使い方も手入れもいたって簡単な、フードプロセッサーデビューにおすすめの一台です。
本体も800gと軽くて持ち運びもラクラクなので、出してきて使うのが面倒、などということにもならなそう。
多機能のフードプロセッサーがあっても使いこなせなかったり、みじん切りが早くなればそれでOKという場合にぴったりですが、肉の場合で最大200gまでと容量がやや小さいので、少人数の食事の支度や離乳食に向いていると言えそうです。
テスコム PureNatura フードプロセッサー ホワイト TK212-W
/テスコム(Tescom)
こちらも最近人気の据え置き型とハンディータイプの中間的存在のフードプロセッサー。
みじん切りカッターと両面おろし刃の2枚を使い分けて、様々な料理に活躍してくれます。両面おろし刃は、ザクザクの大根おろしや、とろとろの長芋おろし、どちらもできる優れもの。価格は抑えめですが、容器は匂いや傷がつきにくい、清潔なガラスボトルなので、お手入れも簡単です。
アタッチメントが全て容器の中に収納できる「オールインワン収納」も、よく考えられたシステムが素晴らしく、リピーターが多いというのもうなずけます。
TESCOM PureNatura フードプロセッサー ホワイト TK440-W
/テスコム(Tescom)
みじん切りに2種類のおろし機能、そしてなんと、手間のかかるホイップクリームやメレンゲまでできてしまうホイップ機能まで使える便利なフードプロセッサー。
ナッツや氷など、硬いものは無理ですが、鶏のひき肉などは程よい荒さにじょうずにミンチ化してくれます。
容器の蓋にパッキンがつき、粉類が飛び出さないよう改良されたり、細かい部分での使い勝手の良さにファンの多い一台です。
山本電気 MICHIBA KITCHEN PRODUCT マスターカット MB-MM56SL シルバー
/山本電気
2つのパーツで「きざむ」「する」「まぜる」「くだく」「あわだてる」「こねる」「ひく」(ブレード) 「おろす」(グレーター)の1台8役をこなすスーパーフードプロセッサー。
刃の回転数が毎分800回転から3000回転まで無段階にスピード調節できるので、粗みじんから滑らかな練り仕上げまで思いのまま。
多くのフードプロセッサーで使用できない食材とされる氷やハードチーズ、コーヒー豆などの固い食材、山芋や納豆などの粘りのある食材、少量に限定される液体などにも対応。多様な食材処理が行えるのが魅力です。
まとめ
洗濯物には洗濯機、食器洗いには食洗機があるように、令和の時代、もう「みじん切りはフードプロセッサーにお任せ!」で良いような、というかそれが当たり前になってきたのではないでしょうか。自分の用途にぴったりのフードプロセッサーに出会えたら、調理の幅がグンと広がり、また時短もできて、毎日のごはん作りが何倍もラクになるかもしれません。
文/伊波裕子
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