1時間ごとの赤ちゃんの夜泣きで、もう何ヶ月もぐっすり眠れてない…と、精神的にも体力的にもグッタリのママはいませんか? 赤ちゃんは泣くのが仕事とはいえ、頻繁に夜泣きで起こされるのは困ってしまいますよね。それに、赤ちゃんもグッスリ眠れていないのではないかと心配なってしまったり…。
実は、赤ちゃんも大人も眠りのメカニズムは同じで、赤ちゃんも大人も夜中に何度か起きているんです。大人は起きても自分で眠りにつけますが、赤ちゃんは自分の力で眠りにつけないため、ママに助けを求め夜泣きに繋がっているということ。
そこで、赤ちゃんが自分の力で眠りにつけるようにする「ねんねトレーニング」という方法をご紹介します。この方法が成功すると、夜の寝かしつけの時間が短縮ができ、夜泣きも減って朝までぐっすりと眠ってくれるようになるというとても素敵なもの。ちなみに「ねんねトレーニング」は、生後6ヶ月くらいから夜間の授乳があまり必要なくなったあたりからはじめるのがGOODです!
ステップ①:生活サイクルを決める
起きる時間、寝る時間、食事の時間、昼寝の時間など、生活のサイクルを時間単位で決めておきましょう。毎日同じ時間に寝起きしていると、その時間になると自然と寝起きできるようになります。目安の時間としては、起床は7時前後、就寝は7時から8時頃、お昼寝は遅くとも5時までには起こすようにしましょう。
ステップ②:寝る前の儀式を決める
絵本を読んだり、音楽を聞いたり、ハグをしたり、毎日寝る前にする「おやすみの儀式」を決めましょう。子どもが興奮するような体を動かすことよりも、静かに楽しめることにしてください。毎日、その儀式をしたら眠りにつくことを習慣として、儀式をすると眠くなるようにしていきます。
ステップ③:眠りにつくまで入退室を繰り返す
起きている状態のまま赤ちゃんをベッドや布団に寝かせ、「おやすみなさい」と言ってママは部屋を出てください。赤ちゃんが泣いてもすぐには中に入らず、外で待ちましょう。最初は3分たったら様子を見に中に入ります。中に入ったときも抱き上げてあやしたりせず、背中をさすったり、トントンしたり、「大丈夫だよ」と声をかけたりします。滞在時間は2分にとどめてください。2分経ったら、泣いていても部屋をあとにしてください。その後は、5分部屋の外で待ち、2分中に入り、それでも寝なければ7分外で待ち、2分中に入ります。外で待つ時間は7分以上にせずに「7分は出て2分入る」を眠りにつくまで繰り返します。寝付いてから夜中に起きたときにも、抱き上げずに背中をさすったりトントンしたりして眠りにつくよう促すようにしましょう。どれくらいで眠りにつくかは個人差があるので一概にはいえませんが、初日より次の日、またその次の日と、徐々に眠るまでの時間は早くなっていくはずです。夜泣きの回数もだんだんと少なくなってくるでしょう。初日は大泣きしていた赤ちゃんも、大人より順応性に優れているため、早い子であればすぐに慣れて3日くらいたてばひとりで寝られるようになりますよ。
就寝の際には、授乳は封印!
「添い乳」で寝かしつけをしているママにとっては最初は大変かと思いますが、授乳を寝かしつけの道具にするのはやめましょう。授乳は、寝る前の儀式の前にたっぷりと行っておきます。添い乳で寝かしつけをすると、夜中に赤ちゃんがおっぱいを探して起きてしまい、自分で再度寝つくことができません。それまで添い乳で寝かしつけてきた場合、初日は赤ちゃんがおっぱいをもらえないことに対して大泣きするでしょうが、そこで負けずに授乳をしないことが、ねんねトレーニング成功のためには必須です。夜中に起きた場合も、授乳をせずに背中をトントンするだけで寝かすようにしましょう。夜間の授乳をやめると、母乳の分泌が少なくなったり、乳房がカチカチになったりすることがあるので、授乳自体は続けていきたい場合には夜間の搾乳やマッサージなどのケアをしてくださいね。
赤ちゃんが泣いていると、どうしてもすぐに抱っこしてあげたくなってしまいますが、そこをグッと我慢して「ひとりで眠れる力」をつけてあげることで、ママはもちろんのこと、赤ちゃん自身もぐっすり眠れてハッピーになれますよ。ねんねトレーニングは、パパの協力が得られるとスムーズに進められるので、パパと相談して早速始めてみませんか?
<プロフィール>
たいらまお
フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学ぶ。大学卒業後、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。現在は帰国し、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。
写真© ucchie79 - Fotolia.com
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フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学び、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。帰国後、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。
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