子どもの成長と家族の健康を支えるごはんづくりは、主婦の大切なお仕事のひとつ。
とはいえ、パッとメニューが思い浮かばず、「今日の夕飯、何にしよう…」と考えてしまう日もありますよね。
子どもたちといっしょに料理をすることも多いミキティが、日々のごはんづくりで心がけていることはなんでしょうか?「よく言えば豪快(笑)」と話す自身の料理の裏話も教えてくれました。
メインは肉か魚か?が決まれば副菜も決まります
多くのママたち同様、ミキティの朝はキッチンに立つことから始まります。
「小1の息子は家を出る時間が早く、すぐに食べられるヨーグルトと、パンかおにぎりを用意するくらいですけどね。息子が『いらない』と言っても、『いらない、の選択肢はないので』と言って、朝は必ず何かしら食べさせます。昼はだんなさんと二人だと外にランチに出かけたりするので、日々の料理というと夜ごはんになります」
毎日の献立はどんなふうに決めているのでしょうか。
「その日の気分だったり、誰かのリクエストがあればそれをつくったり。たんぱく源になるメイン料理を肉にするか魚にするかさえ決まれば、それに合うもう一品も決まって、あとはサラダとおみそ汁をつくってごはんを炊くだけです。
息子が好きなハンバーグもよくつくりますが、毎日のようにつくるのは、肉や魚といっしょに野菜も食べられるぶり大根や鶏肉と野菜の煮物などです。どれも大皿でどん!と出して、それぞれ食べたいぶんだけ小皿にとって食べています」
食事=家族団らんの風景は、ミキティの子ども時代の思い出そのものでもあるようです。
「母は料理上手で料理好き。私は4人きょうだいなので、母が大量につくったおかずが毎日テーブルにのり切らないぐらい並んでいました。私も自然とそれを受け継いでいるのかも。だから、お店で軽めのワンプレートごはんが出てきたりするとつい、『みんなこれで足りるかな!?』って心配しちゃうんですよね(笑)」
料理は五感で。私の料理は豪快な男料理です(笑)
「私の○○は最高!みたいな得意料理はないけれど、一般的な家庭料理ならなんでもつくれます」。
そう話すミキティ。10代、20代と多忙な芸能活動をしながら、どうやって料理の腕を磨いたのでしょうか。
「私は末っ子で、小さいうちから姉たちを真似て母の料理を手伝ううちに、いつの間にか五感で覚えたんです。中学生のときは、土日に姉の友だちが遊びに来たりすると、『私チャーハンつくるけど、お姉ちゃんたちも食べる?』と言って3人分つくったり(笑)。16才で一人暮らしを始めたときも自炊でしたね。
だからいまも、調味料の加減は勘と目分量です。はじめてつくるメニューに挑戦するときも、スマホのアプリや料理本で材料をチェックしたら、あとは味見と匂いで確認しながらつくる感じ。私の料理は、豪快な“男料理”なんです(笑)」
二人の子どもたちも、ママの料理を遊び感覚でお手伝い。3才の娘さんは、包丁で切るのが難しいこんにゃくも上手に切るそうです。
「子どもは、『○○やって』じゃなく『いっしょに○○やろう』と誘われるとやりたがるんですよね。うちの子どもたちはそれで料理も掃除もいっしょにやってくれます」
誰かのことを思って、何をつくるか考えるのが愛情
そんなミキティに、「ごはんづくりで大切にしていること」を聞くと、「いろんなものを食べること」というシンプルな答えが。
「お肉も魚も食べたいときは両方つくりますし、野菜も家族全員が好き。葉野菜のサラダやナムル、にんじんのマリネなど、野菜が食卓にのぼらない日はないです。いろんなものを食べてるので、栄養バランスはいいほうかなという気がしますね」
「料理は愛情を込めてつくるとおいしくなる」とよく聞くけれど?
「私の場合は、『今日の夕飯、何にしようかな?』と思ったときに家族の顔が浮かんで、息子の好きなハンバーグにしよう、と決めたりするんですよね。きっと、みなさんそうだと思う。
そんなふうに、その人のことを思って、何をつくるかを考えるのがイコール愛情なのかなと。“思う”ことが愛情で、料理の過程自体はママが楽になるように手抜きしていいんじゃないかと思います(笑)」
そう言いながら、揚げ物も子どものお弁当に入れるエビフライ1本から揚げているというミキティ。お母さんから受け継いだ料理上手の血は、きっとお子さんにも受け継がれていくのでしょうね。
Profile藤本美貴
1985年2月26日生まれ。2001年歌手デビュー後、モーニング娘。として活躍。2009年にお笑い芸人の庄司智春さんと結婚。2012年に第一子の男の子、2015年に第二子の女の子を出産。産後ダイエットでヨガと出会い、インストラクターの資格を取得。12月31日に神奈川県パシフィコ横浜(国立大ホール)で行われる、ももクロ流最大級の年越し歌合戦!『ゆく桃くる桃~第2回ももいろ歌合戦~』に出演予定。
取材・文/浜野雪江 撮影/土屋哲朗(主婦の友社写真課)
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