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間取りを決める前に要確認!家のプランニング・設計の基本

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間取りを決める前に要確認!家のプランニング・設計の基本

家づくりの醍醐味は、間取りを決めるプランニングにあるといっても過言ではないでしょう。ここではプランニングに入る前、最初にすべき基本をまとめています。

図面を描くまでいかなくてもおおまかなプラン(間取り決め)は、見積もりを依頼する際も必要なので、建てたい家のイメージを具体化していきましょう。

 

住まいを具体的にイメージしてみる

家づくりをどこに依頼するにしても、まずはマイホームの仕上がりイメージをはっきりさせておくことが大切です。理想像が具体的になればなるほど、依頼先を絞りやすくなります。

間取りやインテリアなどを考える時に一番ヒントになるのが、今の住まいの不満点や気に入っているところを洗い出すことです。そうすれば、部屋数が不足しているとか、収納が少ないなど、問題点がわかってきます。

また、どんな暮らし方をしたいかによって、新居のあり方も変わります。小さな子どものいるお宅では、親子のふれあいや安全性を重視した間取りに。料理が趣味のご夫婦なら、家の中心に大きなオープンキッチンを据えるのもいいでしょう。

とはいえ、予算が限られている以上、具体的なプランに落としこむ段階で実現できないことも出てきます。このとき大事なのは、要望に優先順位をつけておいて、順位の高いものから実現していくこと。

予算が無いからとまんべんなくコストを抑えてしまうと、どこにも満足できない家になってしまうこともあるからです。

建売住宅の場合は、器に暮らしを合わせなくてはいけませんが、念願の新築一戸建て。家族のライフスタイルや好みを、ぜひとも反映させてください。

 

建てられる建物の規模を把握しておく 

新居のイメージをふくらませると同時に、自分たちの敷地にどれくらいの大きさの家が建つのか、だいたいの目安をつけておきましょう(「購入前に知っておきたい土地の法規制」を参考に)。

「要望を全部実現するには敷地以上の床面積が必要だった」というのは、よく聞く笑えない話。ベースとなる床面積くらいは、自分で把握しておきたいものです。

土地がもつ制約の用途地域とその特徴」でもご説明したように、土地には用途地域というものが法律で定められていて、その区分によって建物の容積や高さが制限されています。自分の土地の用途地域を調べて、建物の大きさのイメージをつかんでおきましょう。

また意外に見落としがちなのが斜線制限です。北側や道路側には必ず斜線制限があり、それによって上階の空間が違ってくるので要注意です。

 

バランスのよい構造が安全かつローコスト

丈夫で長持ちする家を建てるには、必要な強度を備えた構造にすることが不可欠です。最も安全で堅牢なのは、バランスのよい構造です。

バランスのよい構造とは、上下階の壁や柱の位置がそろっていて、四隅に通し柱があり、コーナー部には耐久壁があって、必要な壁にすじかいが入っている構造です。当然、外観デザインはシンプルで、外壁などに凹凸がない形になります。

建物のバランスが良ければ、地震や台風など外からかかる力にも平均して対応し、影響されにくいのです。

最近は、大空間を優先する傾向にありますが、少ない柱や梁で強度を得るためには、通常の木造組み立て工法で使う建材よりも太いものを使用する必要があります。バランスのいいシンプルな構造にすれば、コスト面でも効率が良くなります。

 

バランスのよい構造

バランスのよい構造

 

※左は、上下階の柱の位置が一致している、バランスのよい構造の例。右は1階と2階の柱の位置がずれているため、1階に補強のための梁を入れる必要があります。

1階に広い空間をとり、2階に間仕切り壁が多い構造も、1階の少ない柱で2階を支えるために補強が必要です。

 

四季を通して最も条件のよい場所をLDに

「全室南向き」をうたったマンションや分譲住宅が人気のように、住み心地を左右するのが、日当たりを風通しの良さ。どの部屋もあふれんばかりの光と風がとり込めればいいのですが、現状では困難です。

そこで、間取りづくりに着手する前に、家族の生活リズムを再確認して、日照や通風面で部屋に優先順位をつけることをおすすめします。

最優先させたいのがLD。家族みんなが食事をしたりくつろいだりする部屋は、一年を通して、家中で最も採光や通風がしやすく、できれば眺めも良い場所に配置。昼間家にいることの多い祖父母の部屋や子ども部屋も日当たりのよい場所につくりましょう。

 

部屋の場所

 

※間取りを考えるときは、方位や周囲の環境をよく調べることが大切。四季を通して日当たりや風通しのよい場所を、LDKや昼間の在宅時間が長い家族の部屋にする。

 

暮らしの変化を見越して計画する

長持ちする構造の家を建て、メンテナンスをしながら住み継ぐ、というスタイルは今や当たり前。仮に50年、同じ家に住み続けるとしても、2世代にわたる期間です。家族構成はもちろん、住む人の数やライフスタイルもそのときどきで変わるのが自然な流れ。

その都度リフォームをすることを考え、最小限の工事ですむように新築時にある程度、準備しておくと安心です。工法によってリフォームのしやすさに違いがありますから、大がかりなリフォームををするかどうかも考えておきましょう。

間取りを変えることを考慮したプランには2通りの方法があります。ひとつは、オープンな間取りにしておき、必要に応じて壁を新設したり、家具で仕切ったりする方法。

もうひとつは、隣り合った部屋の間仕切りの壁を撤去して、ひと続きにする方法です。この場合、取り除く可能性のある壁は、構造を支える耐力壁にしないなどの準備が必要です。

いずれにしても設計者に計画してもらうべきことですから、将来の変化を見越して相談するとよいでしょう。

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