「萌え断」とは、サンドイッチやおにぎりを切ったときに出てくる「断面に萌える」こと。超ボリューミーだったりカラフルだったりと、とにかく「萌え~♡」な断面を見せた食べ物が、インスタグラムなどで話題になっています。コツをつかめば、意外と簡単にできる萌えサンド。あなたも挑戦してみませんか?
そもそも「萌え断」とは?
きっかけは「沼サン」というサンドイッチから。陶芸家の大沼道行さんが作る朝食のサンドイッチを、奥様が投稿したことからブームに。そのサンドイッチは、チーズとベーコンをのせたトーストにたっぷりのキャベツなどの具を挟んだ、いわば「朝食をまるごと詰め込んだサンド」。
そういえば少し前から「おにぎらず」も流行していますが、「断面萌え」はじわじわ来ていたんですね。
萌え~♡の決め手は野菜の下準備と挟み方にアリ
では、萌え断サンドを自分でも作ってみましょう!「野菜を切って挟むだけでしょ?」と思われがちですが、実は野菜を正しく切らないと、キレイな断面ができないんですよ。だけど、コツは「切り方」のみ。ここさえクリアすればOKです。
適当に切るとこうなる!失敗例
いわゆるザク切りでは、すき間ができて“萌える”断面にはなりませんね。千切りぐらいできるわよと思っている方も、もしかして勘違いしていることがあるかも…?
ここで、キャベツやニンジンの正しい千切りの仕方をおさらいしてみようではありませんか!
サンドイッチ用の野菜の下ごしらえのコツ
●キャベツ
葉を1枚ずつはがして芯をカットする。縦半分に切って重ねて丸め、端から細く切っていく。葉脈を断つように切るのがポイント。丸めた時は同じ高さになるよう抑えながら切ると包丁運びがスムーズ。
●ニンジン
皮をむいたニンジンを4~5cmに切り、端を薄く切り落とす。その切り口を下にして安定させ、幅1~2mmの板状にスライス。それを少しずつずらして重ね、端から細く切っていく。
●トマト
横にスライスし、ペーパータオルの上に置いて軽く塩を振っておく。上からもペーパータオルで押さえて、水分をよく吸い取っておく。
●タマネギ
縦半分に切る。次が重要。火を通す場合は繊維に沿って切るが、生食の場合はやわらかい食感にするため、繊維を断ち切ることがポイント!
●アボカド
真ん中に包丁を入れて種を軸にしてひねるように水平に回す。片方に残った種は、包丁の先を刺してぐりっと取り除く。
●レタス
1枚ずつ葉をはがし、洗ったらペーパータオルなどで水分をよく取っておく。挟むパンのサイズに合わせて折りたたみ、上から軽くたたいて成形するのがポイント。
さらに挟む順番も大事
きれいに切ったのはいいけれど、野菜から水分が出て、食べる頃にはパンがフニャフニャに…。なんてコトにならない挟み方のルールをおさえておきましょう。ここではトーストサンドではなく、焼かないパンの場合にも共通するコツをご紹介します。
1)まずバターを塗る
油の膜で水分がパンにしみるのを防ぐだけでなく、素材のおいしさを引き立てる役割も。
2)水分量の多い物はパンに触れさせない
パンに触れるのは水分のないものを。例えばチーズ、ベーコン、ハムなどをパン側に、中のほうには水分の多いトマトやオニオンスライスなどを。
また側面が平らな素材同士は接着させたほうが具が安定し、食べた時の食感も調和します。トマトとオニオンスライス、チーズとアボカドなどを隣接させるのがおススメ。
3)味のない素材同士をくっつけない
トマトとオニオンスライスなど味のないもの同士を隣接させる場合は、どちらかに塩こしょうしたり間にソースを塗るなど工夫を。ただし両方とも味付けが濃いとしょっぱいサンドイッチになってしまうので注意。
初心者でも失敗しない「沼サン」に挑戦
上記は、一般的なサンドイッチを作る場合の素材や挟む順番の説明です。ではここで、上のテクをふまえた最もオーソドックスな沼サン作りに挑戦してみましょう。
1)野菜をスライスする
キャベツ千切り(3枚分ぐらい)とタマネギスライス(1/8個ぐらい)に黒こしょうをふってあえておく。キャベツは細すぎず太すぎずがミソ。水にさらしたりしないこと。
2)1枚にチーズとベーコンをのせ、もう1枚をトースト
パン2枚のうち、1枚にチーズ→ベーコンをのせる。もう1枚はそのままで、トーストする。
3)具材をてんこ盛りにのせていく
焼けたら、何ものっていないパンに粒マスタードをぬる。その上に、マヨネーズ大さじ2であえたキャベツをてんこ盛りにのせる。
4)ギュ~っと平らにプレス
2枚の食パンを合わせて、上から手で押す。
5)サンドを2つに切る
半分に切る。写真のように指の甲をパンにあてて押さえるとパンがへこまない。
6)盛り付け
お皿は平らではなく、少し深みのあるほうが、サンドしたパンが開かず安定する。
具もパンもカラフルに
かぼちゃパン、ほうれん草パンなど色のあるパンを使ったり、ニンジンや赤大根など、具材もカラフルなものを挟んで、もっと「萌え~♡」なサンドを研究してみるのも楽しいですね。
まとめ
これからの季節は、お花見にピクニックにと、萌え断サンドを持ってくと機会が増えそうですね。見た目だけじゃなく、味もおいしい萌え断サンドで、みんなに「イイね!」をいっぱいもらいましょう!
ふるさと納税でトースターをもらおう
2018.05.24朝はパン派の家庭に欠かせないのが、焼きたてさながらのおいしさを再現してくれるトースター。トーストだけでなくさまざまな調理ができることでも、主婦からの人気が右肩上がり! 今回は、ふるさと納税のポータルサイト「ふるなび」でおす...続きを見る
タウン誌、レシピ本編集記者。全国の珍しい調味料や麺類研究中。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます