コラム

将来“お金に困らない子”にするための4つのポイント

更新日：2017.10.28

子どもが将来自立して生きていけるように、しつけをするのは親のつとめ。
なかでも、大人になってもお金にルーズで、小遣いを親に無心するということなどがないように、育児の中でお金のしつけをしていくことは大切なことです。
社会に出る前に、家庭の中でのちょっとした習慣で、子どもにお金の大切さや、やりくりの術を身につけてあげましょう。
そこで今回は、家庭でできるお金のしつけについてご紹介します。

１．お小遣い制を導入する

小学校に入学した頃から、お小遣い制を導入しましょう。
毎月の与えられた予算の中で自分でやりくりをして欲しいものを買うことは、大人になってからのやりくりにも繋がります。
また、予算内で計算することによって、算数の成績が上がることも期待できるでしょう。
平均的なお小遣いの1ヶ月の目安は以下です。

小学校低学年　500円
小学校中学年　700円
小学校高学年　1000円
中学生　　　　2000円

お小遣いの額は、家庭の状況や子どもとの相談したうえで決定するようにしましょう。
1ヶ月分のお小遣いを一度に渡すと、月の前半で使ってしまう場合は、まずは1週間ずつ渡すといった工夫をしてみてください。
途中で使ってしまって泣きついてきても、よほどの理由がない限り追加のお小遣いはあげないようにしましょう。

学年が上がるにつれてお小遣いの金額をあげるようにし、金額をあげるにつれ、自分のお小遣いの中でやりくりする品目を増やしていくようにします。
例えば、「小学校低学年のときは文房具は親が買う → 高学年になったら文房具もお小遣いで買う」というふうにしていきます。
また、お小遣いの値上げ要求があった場合は、子どもに親が納得するようなプレゼンテーションをさせましょう。
「なぜ値上げを要求するのか」「値上げすることによってどのように活かすのか」など、論理的に親に訴えることは、社会に出てから重要視される交渉力向上にも繋がります。

２．お駄賃制を導入する

「お風呂掃除をしたら50円」「洗濯物を畳んだら30円」など、子どもがお手伝いをしたら報酬を渡す「お駄賃制」を導入しましょう。
これは、“労働をすることでお金が稼げる”という社会の仕組みを植えつけることが目的です。
そうすることで、欲しいものがあるけれど手持ちのお小遣いでは足りないときに、子どもが自主的にお手伝いを申し出てきて、お金を稼ぐようになったら素敵ですよね。

小さな頃からそういった経験を積むことで、お金を稼ぐことの大変さや、お金の大切さなどを体感することができます。
ただし、お手伝いをするときに手を抜いてやっているのが分かったときには報酬は与えないようにしましょう。
「きちんと仕事をするからこそ報酬が貰える」ということを学ぶことが、将来社会に出たときに、仕事で評価されるように動けることに繋がります。

注意したいのは、お駄賃の額はあまり多くしすぎないことが大切です。
月のお小遣いよりは少なく設定し、多くてもひとつのお手伝いでは100円以下にするとよいですね。

３．おもちゃなどのプレゼントはクリスマスと誕生日のみにする

欲しいものがあればすぐに買ってもらえると思うと、欲しいものを我慢することや、お小遣いの中でやりくりをすることを、子どもは馬鹿馬鹿しく感じてしまいます。
大きい買い物は予算を決めて、クリスマスと誕生日のみにすると家族で決めておきましょう。

４．祖父母や親戚などにも話しておく

お小遣い制やお駄賃制が家庭の中でうまく機能していても、祖父母や親戚などが大きなお金をぽんとあげるようでは意味がなくなってしまいます。
祖父母や親戚などにも家庭のお金のしつけに対する方針を話しておき、子どもに直接お小遣いをあげないように頼んでおきましょう。
お年玉などで貰ったお金は子どもと十分に話し合い、予想外の出費への備えとして、子どもの口座へ貯金するように促すとよいですね。

自分のお小遣いやお駄賃といった限られたお金の中で好きなものが買えるようにやりくりをすることは、大人になってからのやりくりにも通じる大切な経験です。
「まだまだお小遣いは早い」と言わずに、小学校に入ったら“将来のためのお金のしつけ”と思って是非お試しくださいね。
また、子どもは親の行動を親が思っている以上によく見ています。
「子どもに無駄遣いをやめなさい」と言いつつ、親がバーゲンなどで無駄遣いをしてしまわないよう、子どものよい見本となるように気をつけてお金を使うことも大切ですよ。

＜プロフィール＞
たいらまお
フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学ぶ。大学卒業後、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。現在は帰国し、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。

写真© BillionPhotos.com - Fotolia.com

Profileたいらまお

フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学び、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。帰国後、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。

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