新築の内装。壁材や床材決め、間取り作りに建具選び、配線計画と、さまざまなことに気を配る必要があります。実際の失敗例を知っておくことで、上手な内装づくりにつなげましょう。
新築の内装:コンセントで失敗!
新築の内装で、コンセントにまつわる失敗例がけっこうあります。使いたい場所に足りない、そのためにたこ足配線になって見た目が悪い、設置したけれど家具にかくれてしまったなどの失敗がよくあります。また、必要だと思って設置したけれど、普通の2口コンセントでは数が足りなかったということもあります。
どの部屋でどんな家電を使うかリストアップし、コンセントの場所と数を検討してください。家具なども落とし込んだ図面を用意すると、コンセントを設置する高さも考えやすいのでおすすめです。
新築の内装:出入り口で失敗!
新築の内装で、出入り口が出入り口として機能しないという失敗例です。どういうことかと言うと、出入り口を通るのは必ずしも人ばかりではないということ。広いクロゼットの中に手持ちのタンスを設置しようとしたけれど、クロゼットの入口が狭くてタンスが入らないとか、大容量の冷蔵庫を設置しようとしたけれど、キッチンのドアに冷蔵庫が通らないといった失敗が実際にあります。
どの部屋にどんな家具や家電を置くのかを考えるとき、それを搬入する経路も考えておく必要があります。現在の住まいの出入り口の広さをひとつの目安に、開口部の大きさを決めてください。
新築の内装:スペース配分で失敗!
新築を作るとき、生活のスペース配分は力を入れて考えることのはずですが、ここにも失敗例があります。
リビングや寝室など、家族が長い時間を過ごすところほど広くゆったりと作りたいもの。その結果、洗面所などの水回りにしわ寄せがきて、大変な思いをすることもあります。例えばあるお宅では、以前の住まいよりも広い洗面所になったので特に問題ないと思い、新居に入るタイミングで家電を一新。購入したドラム式洗濯機の扉が前開きだったため、扉を開けるスペースがギリギリで、洗濯物を入れたり取り出したりといった作業が非常にストレスフルになったそうです。
また、狭いだけが失敗例でもありません。広く作りたいリビングですが、贅沢に広くしすぎて冷暖房がききにくく、冬になると家族はいつも和室に集まってこたつに入っている…という笑い話のような話もあります。開放感を求めて吹き抜けにしたりしていれば、冷暖房効率の悪さはなおさらです。同じくリビングで、ほしかったソファを買ったら大きすぎて圧迫感を覚えたといったこともあるようです。ソファやサイドボード、本棚など置きたい家具が決まっている場合には、それも含めてスペース配分をしましょう。
新築の内装:内装の仕上げで失敗!
仕上がりが楽しみな新築の内装ですが、ここでの失敗例もあります。
よく起こりがちな失敗が「イメージが違う」ことです。壁や天井、床などの面積が大きい部分は、色の持つ特徴がより強く出ます。明るい色はさらに明るく、暗い色はさらに暗く、鮮やかな色も沈んだ色も一層強く出ます。これを面積効果といいます。手のひらサイズのタイルを見て気に入っても、壁一面に貼ったときには印象が変わってしまうのです。
サンプルはできるだけ大きなものを用意してもらうこと、また面積効果でどのように見え方が変わるか想像することなどを心がけましょう。また、当たる光の種類によって色味や質感が変わりますので、外壁材なら日光に当てて見てみる、壁紙なら照明の下で見てみるなどの工夫も大切です。
理想的な内装とは
新築の内装で、一般的に理想的だと考えられるのはどういうものでしょうか。
一番大切なのは、家族が何を求めているのかをしっかり把握することです。家族全員で身体を使ったテレビゲームがしたいならリビングにそれだけの広さが必要ですし、寝る前にゆっくり読書をしたいなら寝室の照明プランを考えます。室内飼いのペットがいれば、ペットの足にもやさしい床材を選ぶでしょう。家族の過ごし方や希望に合わせて、それぞれの理想が生まれます。
また、その理想は家族で共有しておきましょう。日の光が存分に降り注ぐ明るいリビングを希望する家族なら、リビングに大きな窓を設置するでしょう。しかし、リビングではゆっくり本を読んで過ごしたい家族がいれば、窓ばかりで壁がなく、本棚などの家具を設置できないリビングでは困ってしまいます。家族それぞれが希望を出し合い、それをすり合せて、我が家ならではの理想を作っていきましょう。
ナチュラル系、スタイリッシュ系、アンティーク系など、どんなテイストが好みなのかを知ることも大切なポイントです。
内装の成功例
色味に表情があるラワン材の面白みを充分に生かし、ニュアンスのある空間に仕上げたLDK。日が当たったとき、照明が当たったときなど天候や時間帯によって雰囲気が変わり、豊かな空間になりました。
(設計・施工:UnirTechnica株式会社)
内装で失敗しないコツや注意点
新築の内装で失敗しないために、コツや注意点をおさえましょう。
まず、どんなテイストの内装にするのか、家族でイメージを共有します。そして、今度はそれを設計士と共有してください。好きなテイストの写真や雑誌の切り抜きを集めるなどすると、自分たちの好みも整理され、設計士にもよく伝わります。
そして、実際に作る段には、家族の過ごし方や動線、くつろぐ時間に誰がどこにいるのかといったさまざまなことを想像します。この想像が上手く働けば、家族に合った内装ができるといっても過言ではありません。
まとめ
内装とは家の中全体のこと。考えることも決めることもたくさんあります。考えるとき、決めるときには想像力を存分に働かせてください。そして設計士にしっかり相談し、プロのアイデアや提案も取り入れて、家族にとって満足度の高い家をつくりましょう。
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記事作成協力 UnirTechnica(ユニールテクニカ)株式会社
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