松尾さん(佐賀県)
緑豊かな小高い土地に立つ松尾さん宅。階段を上がって2階のリビングに入った瞬間、広がりのある空間と窓から抜ける景色に思わず歓声が上がります。天井は最も高いところで4.5メートルも!
「とにかく天井は高くしたいと希望を出したところ、この傾斜天井のプランをすすめられました。人が集まる家にしたかったので、リビングを大きくとった広がりのある空間も大満足です」と美保さん。
家は竣工して3年たちますが、家づくりを視野に入れ始めたのは、そこからさかのぼること8年前。ご主人の仕事の都合で福岡にいたときに、散歩がてらにたまたま「スウェーデンハウス」の展示場に入ったのがきっかけなのだとか。外は凍てつく寒さだったにもかかわらず、中に一歩入ると、じんわりあたたかくて断熱性の高さにびっくり。この体験から、好奇心旺盛で勉強熱心な美保さんの住宅研究が始まります。“どうすれば一年中、心地いい家をつくれるのか?”をテーマに、その後、転勤で移り住んだ大阪でも数々の展示場に足を運び(その数なんと28社!)、最終的に自分の希望を叶えてくれるのはスウェーデンハウスだと確信をもったのだそう。
「今年、九州が大雪に見舞われましたが、わが家はぽっかぽかでした。ちなみに夏はエアコン1機で家じゅうがいい感じで冷えています。まさに、年中快適な家です」
家を建てることが決まってから、北欧インテリアに目覚めた美保さん。スウェーデン製の白い「ストリングシェルフ」は大のお気に入りで、これをつけたくて白い壁をつくってもらったのだとか。24時間換気システムの効果で空気がいつもすがすがしく、白い家具でもホコリが気にならないそう。たくさんのフレームを飾るアイディアは北欧インテリアの雑誌からヒントを得て。暖房は左手の蓄熱暖房1機のみ。放射熱で家1軒をあたためます。
白とブルーのコントラストが印象的な外観。コンパクトな建物でも、太陽の光を最大限にとり込める片流れの屋根に。
2F LD
仕切りのない大空間。息子さんの野球仲間とその家族、約20人が集まることもあるそう。
街を一望できる窓の下に「イケア」の折りたたみテーブルをつけて、お茶ができるように。「特に桜の季節は最高の眺めです。どんなカフェよりも、ここでくつろぐのがいちばん気持ちいい」
奥に見えるキッチンとも一体化した空間。手前にあるスウェーデン製チェアが美保さんの特等席です。
無駄のない動線で家事はテキパキ、暮らしはスムーズ
スウェーデンハウスの場合、構造はワングレードで自由設計。プランについて美保さんからの希望は、天井高と広がりのあるリビング、動線がラクなこと以外はおまかせ。そして、最初に出してもらったプランに満足したので、そのまま進めることになりました。
「じつは、契約して家づくりが進んでいたとき、私たちは大阪にいたんです。でも大阪と福岡の担当者の連携がとてもスムーズだったので、離れていても不安はなかったです。こういうのは支店のあるハウスメーカーのメリットですね」
1F 玄関
吹き抜けの玄関ホール。あたたかみのあるパイン材の階段は標準仕様です。照明は「イケア」。
玄関ドア、壁と窓枠の色は好みのものを選べます。白と青にポストの黄色が差し色となって、まるで外国の家のようなかわいらしさ。
玄関収納は2面扉にしたことで、使い勝手がぐんとアップ。反対側にも2面扉の収納があります。
2F キッチン
軽い印象にしたくて、「LIXIL」の最もシンプルなキッチンをセレクト。壁には、憧れの人のインテリアを参考に「名古屋モザイク工業」のタイルを。
2F パントリー
キッチンとつながりつつ、リビングからは見えない場所に。美保さんは整理収納アドバイザーの資格をもっているだけあって、見事にすっきり!
1F 子ども部屋
ブルーが基調のすっきりとしたストライプが印象的。国内メーカーのクロスを採用しました。
1F 寝室
安眠できるように、深いブルーを壁の1面に採用しました。色選びはコーディネーターさんにおまかせ。
寝室とつながるウォークインクローゼット。外からも出入りできるので、とり込んだ洗濯物をそのまま収納できます。
浴室、洗面室、ウォークインクローゼットと寝室がつながる間取りなので、動線に無駄がありません。外国の家にあるような白い木製ドアは標準仕様です。
気密性と遮音性にすぐれた3層ガラス窓が標準装備。木製サッシなのでインテリアを妨げません。まるで外国の家を思わせるワンシーンです。
1F&2F トイレ
上は1階、下は2階のトイレ。「両方ともコーディネーターさんにクロスを選んでもらいました」。ゲストが利用する機会が多い2階のトイレはグレードを上げて。これもプラン検討時にオーナーさんから聞いたアイディアです。
1F 浴室&洗面室
ウォークインクローゼットにつながる洗面室。造作カウンターに洗面ボウルを置きました。床はグレー基調のタイル調クッションフロア。洗面台下のご主人DIYによる収納ボックスに洗濯グッズがおさまっています。
プロフィール
地元が大好きという奥さまの美保さんは、転勤族のご主人と結婚したときから、いずれは実家の隣に家を建てる予定だったそう。野球少年の王斗(たかと)くんと現在は単身赴任中のご主人との3人家族です。
DATA
家族構成 |
夫婦+子ども1人+猫1匹 |
敷地面積 |
442.02㎡(133.71坪) |
建築面積 |
50.63㎡(15.32坪) |
延べ床面積 |
94.86㎡(28.70坪) 1F 48.47㎡ + 2F 46.39㎡ |
構造・工法 |
木造2階建て(木質パネル工法) |
工期 |
2012年9月~12月 |
設計・施工 |
スウェーデンハウス㈱ ➿0120-755-850 |
設計のPOINT
田中友資さん
1972年生まれ。2002年スウェーデンハウス入社、九州支店福岡店所属。「松尾さんとは、最初に福岡の展示場に来られて以来の長いおつきあい」で、お互いの人柄や好みもわかる間柄です。
最大のリクエストは「明るくて気持ちのよいLDK」。3人家族で大きな家である必要はなかったので、コンパクトながらも広く感じられるよう、傾斜天井、2階リビング、視線の広がる大きな窓を3つ並べるというご提案をしました。また、整理収納アドバイザーの資格をおもちの奥さまから、入居後にご自身で棚などをとりつけたいというご要望があったので、下地材の位置に配慮しました。外壁材は、メンテナンスサイクルが比較的短いサイディングを1階に、メンテナンスがラクなタイルを2階にと分けました。
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